井川スミス史子

これはこのページの過去の版です。Unamu (会話 | 投稿記録) による 2022年5月13日 (金) 15:51個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ウィキペディアではカタカナの読み仮名はひらがなに変換しません(Wikipedia:スタイルマニュアル (導入部))。百科事典は人物年鑑ではないので体言止めで文章を終わらせないでください。重複記述を除去。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

井川スミス 史子 (いかわ スミス ふみこ、1930年9月10日 - )は、カナダ考古学者文化人類学者。専門は日本など東アジア先史考古学[1][2]。。マギル大学名誉教授。

人物・経歴

兵庫県神戸市長田村房王寺谷(現・神戸市長田区房王寺町)に生まれる[2]。父は井川定慶佛教大学名誉教授[3]

1948年、奈良女子高等師範学校附属高等女学校(現・奈良女子大学附属中等教育学校)を卒業後、1953年に津田塾大学学芸学部英文学科を卒業し、東京都立大学社会学研究室助手補となる[1][2]

1954年に、東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻修士課程に入学する。1955年からフルブライト奨学生としてハーバード大学に留学した。1958年、ラドクリフ・カレッジ修士号(M.A.)を取得し、ラドクリフ・カレッジ博士課程を修了する[1]。ハーバード大学ではハラム・L・モヴィウスに師事した[4]

1959年にカナダ人と結婚し、1960年にカナダの永住者となる。1964年、トロント大学人文学部人類学科非常勤講師に就任。1967年にはマギル大学人文学部人類学科非常勤講師となり、1970年からマギル大学人文学部人類学科専任教員に就任した。1974年、ハーバード大学より博士号(Ph.D.)を取得する。1975年、マギル大学人類学科長・准教授となる[1][2]。その後、マギル大学では東亜研究所所長(1983年)、准副学長(1991年)といった役職を歴任した。2009年に名誉教授となる。

学外では、カナダ日本学会会長(1999年)や東亜考古学協会会長(2004年)を務めた。

2005年に、瑞宝小綬章を受章する。2017年にはカナダ日本学会のAward for Lifetime Service to the Associationを受賞。

脚注

  1. ^ a b c d 井川スミス 史子 McGill University マギル大学 名誉教授 英文学科/1953年津田塾大学
  2. ^ a b c d カナダで米寿をむかえました(第15回) Fumiko Ikawa-Smith(井川史子)ARUKA Newsletter No.205
  3. ^ Tomii, M (2014). “Ikawa-Smith, Fumiko”. Encyclopedia of Global Archaeology (2014 ed.). New York, NY: Springer. pp. 3686–3688. doi:10.1007/978-1-4419-0465-2_2458. ISBN 978-1-4419-0465-2 
  4. ^ 佐々木憲一杉原荘介とアメリカ人考古学者との交流」『古代学研究所紀要』第27号