抗議
抗議(こうぎ)とは、自身や第三者の権利に対して作為もしくは不作為による侵害をなす者、あるいは義務を怠るとされる者に対して異議を申し立てることである。
適切な範囲で行なうなら当然の権利(場合によっては義務)とされるが、自救行為として限度を超えた行為を行なうならば、逆に脅迫・強要・業務妨害といった不法行為とされる。法に則った抗議・合法な自救行為としての抗議・不法な自救行為としての抗議の具体的な境界を一般論で述べることは難しく、多くの場合は事例ごとの判例を参考にする他ない。
スポーツ
野球
野球では審判のルール解釈に疑義がある監督は抗議をすることができる。事実関係に関するジャッジそのものへの抗議や選手による抗議はルール上は認められていないが、プロ野球では慣行上黙認されており、日本プロ野球では事実関係のジャッジに対する抗議を受けて審判団が協議をした結果、判定が覆ることもある。ただし暴行や暴言などの度を過ぎた行為を行うと退場処分を受ける。
アメリカンフットボール
アメリカ合衆国におけるアメリカンフットボールのプロリーグであるNFLでは、審判の判定に疑義があるヘッドコーチ(監督)がビデオ判定を求めることができる制度がある。インスタント・リプレイを参照。
企業
企業が、社会的によくないとされる行為に関係した場合に抗議を受けることがある。法令に違反する場合はもちろん、法令に違反しない場合であっても、抗議を受けることがある。
抗議の態様
様々な抗議の態様がある。ここでは、その一部を挙げる。
電話
電話をかけて抗議する。抗議電話と呼ばれる場合がある。
文書
文書で抗議する場合、その文書が抗議文と呼ばれる場合がある。
集会
団体等を組織し、抗議することを目的として行われる集会で、抗議集会と呼ばれることがある。また、それに付随してデモ行進が行われる場合もある。