清水マリ
清水 マリ(しみず まり、1936年[3]6月7日[4] - )は、日本の女性声優、女優。埼玉県浦和市(現:さいたま市浦和区)出身[5]。浦和市立仲本小学校、浦和市立原山中学校、埼玉県立浦和西高等学校卒業[6]。劇団俳優座付属養成所7期、劇団新人会、高松事務所、青二プロダクション、ぷろだくしょんバオバブを経て[7]、2016年7月1日から[8]81プロデュースに所属[4]。本名は、山内 鞠(やまのうち まり)[3][6]。父親は俳優の清水元[9]。
しみず まり 清水 マリ | |
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プロフィール | |
本名 |
山内 鞠 (やまのうち まり) |
性別 | 女性 |
出生地 |
日本・埼玉県浦和市 (現・さいたま市浦和区) |
生年月日 | 1936年6月7日(88歳) |
血液型 | O型[1] |
身長 | 154 cm[2] |
職業 | 声優、女優 |
事務所 |
81プロデュース 清水マリ事務所(個人事務所) |
配偶者 | あり |
活動 | |
活動期間 | 1963年 - |
デビュー作 | 『鉄腕アトム』(アトム) |
経歴・人物
中学1年時に父親の劇団で『ピノキオ』の舞台を上演することになったが、劇団に子役がいなかった為、清水がピノキオ役で出演することになり、それがきっかけで役者の道に進む[10]。父親は役者になることについては反対していた[10]。
高校では演劇部に所属し、卒業後に俳優座の養成所に入所[10]。卒業後は劇団新人会に入団[7]。女優業の他、渡辺美佐子の付き人や、演出助手などを経験[10]。日本初の30分アニメの主役、『鉄腕アトム』のアトム役を演じる。これは虫プロに清水元の劇団の出身者がおり、手塚治虫からアトムのモチーフがピノキオであると聞かされた事から、中学生時代にピノキオを演じた清水にオファーを出したとされる[10]。その後もほぼ一貫してアトム役を演じていたが、2003年4月6日をもってアトム役を降りることを決める[5]。
虫プロダクションのアトムの仕事が終わった後は劇団の活動を中心にするつもりだったが、番組放映期間中に子供が生まれて舞台活動を続けていくことが困難になり[11]、1966年に新人会を退団[6]。大山のぶ代の誘いで[11]、高松事務所に所属[6]。声優に転身した[11]。
バオバブの附属養成所 B・A・Oや[6]、音響芸術専門学校演習・演劇研究講師の講師でもある[12]。
2006年、第5回東京アニメアワード功労賞を受賞[7]。2017年、第11回声優アワード功労賞を受賞[13]。
父親の清水元が出演していた[9]『マグマ大使』の主題歌の歌詞の中で、「SOS SOS カシン カシン カシン」の声を担当していた[15]。
代役
清水の産休中、代役を務めた人物は以下の通り。
後任
清水の降板後、アトム役を引き継いだ声優・俳優は以下の通り。
出演作品
※太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
1963年
- 鉄腕アトム (アニメ第1作)(アトム / 天馬飛雄[16])
1968年
1969年
- アタックNo.1(島本富子〈初代〉)
1971年
1972年
- 海のトリトン(パティ)
1975年
- 一休さん(哲斉〈少年期〉)
1976年
- キャンディ・キャンディ(カトリーヌの母、新聞少年)
- 大空魔竜ガイキング(ミルン)
1977年
1978年
1979年
- アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険(ユースフ)
- 海底超特急マリンエクスプレス(アダム・ナーゼンコップ[20])
- 科学忍者隊ガッチャマンII(カール)
- 銀河鉄道999(キラ)
- ゼンダマン(マルク)
- ドラえもん(少年)
1980年
- 鉄腕アトム (アニメ第2作)(アトム / 天馬飛雄[21])
1981年
- 百獣王ゴライオン(アロン王子)
1989年
2000年
2004年
- ブラック・ジャック(リッキー)
劇場アニメ
1964年
- 鉄腕アトム 宇宙の勇者(アトム)
1969年
- ひとりぼっち(ケン)
1975年
- 宇宙円盤大戦争(牧野吾郎)
1982年
- ドラえもん のび太の大魔境(ペコ〈クンタック王子〉、アフリカランドのナレーション)
1999年
- 鉄腕アトム 青騎士の巻(アトム)
2001年
- 鉄腕アトム 〜地球最後の日〜(アトム)
吹き替え
- スーパーフューリー(主役)(典拠は週刊文春2017年7月6日号記事)
- ウチのママは世界一(次男)
- ザ・ルーシー・ショー(ジェリー)
- 鳥(キャシー・ブレナー〈ヴェロニカ・カートライト〉)
- パパは何でも知っている(次女)(典拠は週刊文春2017年7月6日号記事)
- ポルターガイスト(ロビー・フリーリング〈オリヴァー・ロビンズ〉)※フジテレビ版
- 名犬リンチンチン(端役)(典拠は週刊文春2017年7月6日号記事)
- おてんばルッチー(ルッチー)
舞台
- La・Moon主催 四谷於岩稲荷田宮神社勧進奉納舞台なぞらえ屋~不思議底七歌~(2011年4月1日-3日、吉祥寺 前進座劇場) - 坂東火月 役
テレビドラマ
テレビ番組
- NHK教育テレビ理科教室小学校1年生(みるちゃんの声)
- NHK教育テレビ理科教室小学校5年生(男の子の声)
- この人 手塚治虫ショー(1983年。アトムの声)
- 大胆MAP 人気アニメキャラの声やってる人の素顔全てみせます!!ベスト50(鉄腕アトムのアトム役として紹介 テレビ朝日/2008年9月22日)
- お願い!ランキングGOLD(2011年11月12日放送分、スタジオ出演)
ラジオ
- 東京REMIX族(聞き役)
- NHK-FM アニソン・アカデミー 第16回でゲスト講師
著書、エッセイ等
- 清水マリ:「鉄腕アトムと共に生きて ― 声優が語るアニメの世界」、さきたま出版会、ISBN 978-4878914201(2015年6月30日)。
- 産経ニュース記事、[話の肖像画] 声優・清水マリ (全4回)
- 「新・家の履歴書 清水マリ」、週刊文春(2017年7月6日号掲載、頁64-67)。
脚注
- ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、81頁。
- ^ “清水 マリ”. 日本タレント名鑑. 2020年1月28日閲覧。
- ^ a b “清水, マリ, 1936-”. Web NDL Authorities (国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス). 国立国会図書館. 2019年9月27日閲覧。
- ^ a b “清水 マリ”. 81プロデュース. 2018年4月28日閲覧。
- ^ a b “清水マリの声優道 感情を表現するにはたくさんの経験を積まないといけない”. 声優グランプリweb. 2014年6月28日閲覧。
- ^ a b c d e f “プロフィール”. 清水マリ公式ホームページ. 2013年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月28日閲覧。
- ^ a b c “主な講師”. 音響芸術専門学校. 2013年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月28日閲覧。
- ^ インフォメーション - 81プロデュース(2016年7月8日時点のアーカイブ)
- ^ a b hashimotoichi23のツイート(831219968427503616)
- ^ a b c d e “清水マリの声優道 みんなでひとつの舞台を作っていくという感覚が好きだった”. 声優グランプリweb. 2014年6月28日閲覧。
- ^ a b c “清水マリの声優道 不思議なご縁でさまざまな素晴らしい作品に巡り会えた”. 声優グランプリweb. 2014年6月28日閲覧。
- ^ “講師紹介”. 音響芸術専門学校. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “「第11回 声優アワード」受賞者の一部を先行発表! 小林清志さん・清水マリさん・堀絢子さん・中尾隆聖さん・島本須美さんが受賞決定”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2017年2月21日) 2017年2月21日閲覧。
- ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、85頁。
- ^ hashimotoichi23のツイート(831204764385898496)
- ^ “鉄腕アトム”. 手塚治虫公式サイト 2016年5月3日閲覧。
- ^ “妖怪人間ベム”. メディア芸術データベース. 2016年10月1日閲覧。
- ^ “ジェッターマルス”. 手塚治虫公式サイト 2016年5月3日閲覧。
- ^ “宝島”. メディア芸術データベース. 2016年11月27日閲覧。
- ^ “海底超特急マリンエクスプレス”. 手塚治虫公式サイト 2016年5月3日閲覧。
- ^ “鉄腕アトム(1980年)”. 手塚治虫公式サイト 2016年5月3日閲覧。
- ^ “手塚治虫物語 ぼくは孫悟空”. 手塚治虫公式サイト. 2016年5月20日閲覧。
- ^ “手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件”. 手塚治虫公式サイト 2016年5月3日閲覧。
- ^ “【話の肖像画】声優・清水マリ(1)「アトムに魂…」と喜んだ手塚治虫”. 産経ニュース (産経新聞社). (2015年10月12日) 2018年4月28日閲覧。
- ^ “【話の肖像画】声優・清水マリ(2)「ミテレコ」に悪戦苦闘”. 産経ニュース (産経新聞社). (2015年10月14日) 2018年4月28日閲覧。
- ^ “【話の肖像画】声優・清水マリ(3)出産降板で「声違う」と局に殺到”. 産経ニュース (産経新聞社). (2015年10月15日) 2018年4月28日閲覧。
- ^ “【話の肖像画】声優・清水マリ(4)アトムに込められた警鐘”. 産経ニュース (産経新聞社). (2015年10月16日) 2018年4月28日閲覧。
外部リンク
- 清水マリ - 81プロデュースの公式サイト
- 清水マリ ボイスサンプル - YouTube
- [1]