スーパーライナー (客車)

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スーパーライナー(Superliner)は、アムトラックが保有する2階建て客車の愛称。

スーパーライナー使用列車の一つ:Coast Starlight号

1956年にバッド社で製造されたサンタフェ鉄道向けの客車「エル・キャピタン」(El Capitan)に範をとり、2階に主客室と通路、1階に出入口を配置する「ハイレベルカー」(Hi-Level car)と呼ばれる構造を有する。車体はステンレス鋼製で、300両以上が1979年からプルマン社で製造された。1995年には後継モデルのスーパーライナーIIも登場している。

車種

スリーパー(寝台車
  • 2階/シャワー付き個室(2人用):5室、ルーメット(2人用):10室、便所
  • 1階/家族用(4人用)個室:1室、トイレ付き身体障害者用個室:1室、ルーメット:4室、便所、共同シャワー室
    寝台車の利用料金には食堂車での食事代が含まれる。
コーチ(座席車)
  • 2人がけのリクライニングシートがシートピッチ50インチ(1,270mm)で並び、座席定員は60人程度。1階は身体障害者および同伴者用の客室と便所・洗面所・更衣室が備わる。
バゲージコーチ(荷物・座席合造車)
コーチの1階客室部分を荷物室としたもの。
コーチ・カフェ
コーチの1階客席部分にカフェを設置。
ダイナー(食堂車
新幹線100系電車同様2階を客席、1階をキッチンとしている。
ラウンジ
いわゆるロビーカー。2階は近鉄30000系電車の中間車(更新前)のように屋根の肩に天窓が設けられている。1階は便所・洗面所とカフェ。
トランジションドーム(Transition Dorm)

編成の前後に通常サイズの高さの客車を連結し、貫通させる際に用いられるアダプター的な車両。車端に階段が設置されており、車両の左右で貫通路の高さが異なる。在来型車両の端部を嵩上げしてスーパーライナーと連結できるようにしたドーム車もある。

就役列車

車高が高いため、架線集電による電化区間のあるアメリカ北東部:ニューイングランドへは乗り入れない。第三軌条集電による電化区間には乗り入れ可能である。