放送作家

テレビ・ラジオ制作スタッフの役職

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放送作家ほうそう さっか) とは、放送番組(テレビ番組ラジオ番組)制作に於ける「企画」・「構成」と呼ばれる仕事を専門に行う作家である。構成を行う作家の意味で構成作家こうせいさっか)とも言う。放送業界では、ただ単に「作家」とも言う。

概要

仕事の内容・種類

  • 企画とはプロデューサーディレクターの要請に応じて、番組プラン・案を企画書に起こす作業である。一方構成とは、番組の進行プランを練り上げ、放送台本を作成する仕事を指す。放送番組は放送作家が書いた構成台本を元に制作される。ディレクターやプロデューサーが台本を書かずに、案だけを企画や構成にする場合もある。
  • 放送作家の主な仕事は、担当する番組の制作会議に出席したり、ナレーション原稿や番組台本などを書くことである。テレビ番組の場合は、番組のスタッフロールなどに記載されることが多い。24時間テレビ 「愛は地球を救う」や「27時間テレビ」などの長時間番組の台本は分厚く、放送作家にとってその台本を書くのは一人では不可能に近い作業であるため、複数の放送作家が分担して書く。  
  • 特定の芸能人ブレーンを担当する「座付き作家」(元々は劇団専属脚本家に対する呼称)、クイズなどの問題作成を専門とする「クイズ作家」、番組監修等のプロデュース業を中心とする「プランナー(企画屋)」、会議でしゃべるだけで、台本を書かなかったり、実際に文章力がない「会議作家」、古くは青島幸男景山民夫秋元康清水ミチコのようにタレント小説家政治家など他ジャンルに進出する放送作家等がある。
  • なお、ドラマの台本を書く職種は脚本家と呼ばれ、放送作家とは呼ばない。

収入

  • 実力が認められ仕事量が増えれば当然収入も増える。放送作家の収入はピンからキリまであり、多くのテレビ番組を手がける放送作家は土地高級車が買えるまでになるとも言われている。その番組に出演する芸能人などが放送作家と同様に制作に関る際には、クレジットに名前が載る。その際は、番組の出演料に制作に関った分のギャランティーが上乗せされる。

その他

  • 放送作家になる為に必要な資格は特にない。プロの放送作家に弟子入りするか、専門学校で学ぶ(「放送作家セミナー」と呼ばれる放送作家を育成する講座も存在する。放送作家になりたての見習い放送作家は、他の放送作家との会議で馴染めないなど苦労することが多い。)、またはラジオ番組の常連ハガキ投稿者(ハガキ職人)がラジオ局のスタッフに認められて放送作家見習いを経て、放送作家になるのが一般的。その後は放送作家の事務所に所属したり、フリーで活躍する者も多い。昔は小説家や脚本家から放送作家になる者が多かったが、最近は芸人として夢破れてから放送作家に転身する者も多い。その場合芸人同士の繋がりから、仕事をもらう(いわゆる座付き作家)。
  • いずれも徹夜で作業が続く為、ある程度の体力が必要である。

近年のテレビを中心とする放送作家の勢力図

2000年代のテレビ番組の放送作家では、そーたにおちまさと都築浩田中直人などのテリー伊藤派が最大勢力である。これは、彼らが担当した『電波少年』などのドキュメントバラエティの手法が多くの番組で使われているため影響力が強い。続いて、高須光聖倉本美津留木村祐一竜泉などのダウンタウン派が第二勢力になっている。

大岩賞介詩村博史岩立良作などの明石家さんま派、鈴木おさむSMAP派、樋口卓治鮫肌文殊などの古舘伊知郎派も強い勢力として君臨している。

放送作家一覧

  • 千崎淳

よ 

関連項目

外部リンク