西東京市
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西東京市のデータ | |
市町村コード | 13229 |
面積 | 15,85km² |
人口 | 185,551人 (2004年1月1日) |
市の花 | ツツジ(春) ヒマワリ(夏) コスモス(秋) スイセン(冬) |
市の木 | ケヤキ ハナミズキ |
西東京市役所田無庁舎 | |
所在地 | 〒188-8666 |
西東京市南町5-6-13 | |
電話番号 | 0424-64-1311 |
西東京市役所保谷庁舎 | |
所在地 | 〒202-8555 |
西東京市中町1-5-1 | |
電話番号 | 0424-64-1311 |
公式サイト | [1] |
2001年(平成13年)1月21日に田無市と保谷市の合併により誕生した。西東京市は21世紀最初に新設合併により誕生した市である。 合併時点での人口は179,710人であった。
地理
地形的には武蔵野台地のほぼ中央に位置し、関東ローム層に覆われている。水利の便の乏しい多摩地区にあって市内に石神井川、白子川、新川(白子川支流)と玉川上水から分水した千川上水があり、比較的水利に恵まれた土地である。 市域は東西4.8キロメートル、南北に5.6キロメートル、北側がすぼまった葉の形をしている。
交通は東京の中心へ向かう東西が主で青梅街道、五日市街道の主要道路、鉄道も西武鉄道池袋線、西武鉄道新宿線がいずれも市内を東西に連絡している。南北の交通は市域のほぼ中央にあたる谷戸新道、境新道があるが鉄道線は南北への連絡はなく、南北の移動はバスが中心となる。
市内の中心は、西武新宿線田無駅北側と西武池袋線ひばりヶ丘駅南側となる。
隣接自治体
地域
- 旧・田無市
- 谷戸町、北原町、緑町、西原町、田無町、芝久保町、南町、向台町、ひばりが丘3丁目
- 旧・保谷市
- ひばりが丘、ひばりが丘北、住吉町、栄町、北町、下保谷町、東町、中町、泉町、保谷町、富士町、東伏見、柳沢、新町
- 合併に伴い、田無市本町が西東京市田無町、保谷市本町が西東京市保谷町、田無市ひばりが丘団地が西東京市ひばりが丘3丁目に変更された。
歴史
旧田無市は江戸時代より青梅街道の宿場町であり、交通の要所として栄える。その後甲武鉄道(現JR中央線)のルートが市内を大きく外れたことで次第にその優先的な地位を失う。 旧保谷市は縄文時代から人が住んでいたことが下野谷遺跡の発掘で分かっている。江戸時代には玉川上水の分水である千川上水の整備により新田開発が南部で行われ、大正時代までは農村地帯であった。 その後は旧両市とも、武蔵野鉄道(現在の西武鉄道池袋線)、西武鉄道新宿線の開通、工場、社宅、団地の整備により東京のベッドタウンとしての発展を続けている。
合併
旧保谷市は旧田無市の北、東、南を囲むような形をしており、特に南部が細長い市形となっていたため、行政効率などの点で田無市との合併が古くから考えられてきていた。また、ひばりが丘団地が2市と東久留米市にまたがっており、3市での合併を構想したこともあった。
年表
合併以前の年表については、田無市および保谷市の項を参照せよ。
市名由来
「西東京市」は、市民の投票によって決定された。候補として、ひばりが丘団地にちなんだひばり市、田無市の木「けやき」にちなんだけやき野市、北多摩市などがあった。
「西東京」という呼称は、「東京都の西部」を示すことが多かったため(例えば、西東京バスは青梅、日野、八王子地区に路線を持っている)、この名称に疑問を呈する意見もあった。
行政
市長
- 保谷高範(ほうや こうはん)
- 1993年1月より保谷市長を2期務める。
- 2001年2月より西東京市市長
- 任期2005年2月17日
- 次回市長選の動向
- 2005年2月7日が投票日となる見込み。現職の保谷および都議の坂口が出馬を表明している。
市議会
- 2002年(平成14年)12月22日の市議会選挙で議員数が36名となった。
- この時の選挙結果は以下のページを参照。
- 次回の選挙で議員数を30名とすることが決定している。
財政
- 歳入総額 558億3900万円
- 歳出総額 536億6800万円
- 財政力指数 0.86
課題
- 商店街の活性化
- 市の中心地としては、田無駅北側、ひばりヶ丘駅南側となるが、市内から中心商業地区(池袋、新宿、吉祥寺)へのアクセスが容易なこともあり、市内の1店舗あたりの購買金額が東京の各市の平均を下まわっている、そのため市内を4地区にわけ、それぞれに核となる商業活性化を図ってゆくことが進められている。
- 道路事情
- 西東京市内は旧田無、旧保谷ともに市街化が急激に進んだため、道路整備が追いつかず市内には隘路が多く残っている。また市内の歩道の整備率が都内各市の平均を下まわっており、整備がもとめられている。
広域行政
- 多摩北部都市広域行政圏協議会
- 多摩地区北東部の、西東京、小平、東村山、清瀬、東久留米の5市で施設の相互利用、イベントの共同開催などを行っている。通称「多摩六都」。「六都」とは合併前の田無、保谷を含めたもので、名称は合併後も継承されている。本市内に多摩六都科学館を持つ。
- 東京都市収益事業組合
- 三鷹、福生、狛江、東大和、清瀬、東久留米、武蔵村山、および本市の8市で立川競輪を開催している。
- 武蔵野、三鷹、小金井、および本市の4市間で、公共施設の共同利用を行っている。
交流自治体
- 国内
- 海外の都市との交流は検討中となっている。
国政・都政
国政
衆議院小選挙区選挙では東京19区(小平・国分寺・国立・西東京)に属する。 近年選出の議員は以下のとおり。
- 2003年11月(第43回衆議院議員総選挙)
都政
本市でひとつの選挙区をなす。定数は2人。近年選出の議員は以下のとおり。
- 2001年6月
- 山田忠昭(自民)
- 坂口光治(民主)
公共機関
警察
田無警察署が本市と東久留米市を管轄している。西東京市発足前後で変化はない。警察署名は主たる自治体名から取るように定められているが(警察法施行令)、2市を管轄しているため、西東京警察署への改称はされなかった。
消防
消防は市町村の責任業務であるが、本市は多摩地区の多くの自治体と同様に東京消防庁へ業務を委託している。 西東京消防署(旧保谷消防署)が市内全域を管轄している。 隣の東久留米市では独自の消防本部を持っているため、消防署の管轄範囲は警察署とは一致しない。
郵便
西東京郵便局が市内全域を管轄。合併後しばらくは田無郵便局および保谷郵便局の2局体制であったが統合され、西東京郵便局が旧田無郵便局におかれた。旧保谷郵便局は西東京郵便局保谷分室と名を変えた上で集配業務、時間外窓口の取り扱いを廃止した。
電話
上水道
東京都水道局に統合。
下水道
ゴミ処理
経済
産業
就業人口
- 一次産業 735人
- 市内の約13%は耕地、水田も0.5%ほど存在する。
- 二次産業 18,415人
- 市内には約306ヶ所の製造業、644ヶ所の建設業の事業所が存在する。
- 三次産業 65,722人
- 市内には卸売商店が207店、小売業店舗が1516店存在する。
主な事業所
- シチズン時計 - 本社・田無工場
- 石川島播磨重工業 - 田無工場
- シンエイ動画 - アニメプロダクション。『あたしンち』も製作した(ゆかりの作品の項を参照せよ)。
- その他
- クリスタル、眼鏡、電子部品等で知られるHOYAは、以前、保谷町にあったことを社名由来としている。
教育
小学校
- 市立
- 田無小学校 - 1875年(明治6年)に真成学舎として開校。2005年で開校130年となる。
- 上向台小学校、芝久保小学校、けやき台小学校、向台小学校、柳沢小学校、谷戸小学校、谷戸第二小学校、泉小学校、栄小学校、住吉小学校、中原小学校、東小学校、東伏見小学校、碧山小学校、保谷小学校、保谷第一小学校、保谷第二小学校、本町小学校
中学校
- 市立
- 田無第一中学校、田無第二中学校、田無第三中学校、田無第四中学校、青嵐中学校、ひばりが丘中学校、保谷中学校、明保中学校、柳沢中学校
- 私立
- 高校と併設の場合は高校の項に記す。
高等学校
- 東京都立
- 田無高等学校
- 保谷高等学校
- 田無工業高等学校
- 私立
- 文華女子中学・高等学校
- 武蔵野女子学院中学・高等学校
大学
その他
- 都立田無養護学校 - 高等部
交通
鉄道
市の東西を以下の2路線が走り東京都中心部と結ばれている。 西武池袋線は終点池袋駅で、西武新宿線は高田馬場駅でJR山手線と接続している。
バス
- 西武バス
- 市内各路線
- 西東京市コミュニティバスはなバス第1~3、5ルート(委託運行)
- 関東バス
- 市内各路線
- 西東京市コミュニティバスはなバス第4ルート(委託運行)
- 都営バス
道路
施設
- スカイタワー西東京
地域放送
名所・旧跡
神社・寺
- 田無神社
- 総持寺
- 1875年(明治8年)3ヶ所の寺を統合し田無村の総鎮守となる。
- 関東三十六番不動霊場の第十番札所
祭・イベント
- 西東京市民まつり
- 2001年(平成13年)より、毎年11月の2日間にわたってひばりが丘団地野球場・運動場で開催。特設ステージでは各団体の歌や踊りなどが発表され、多くの出店がある。市民の半分以上が訪れるといわれ、ひばりヶ丘駅から会場まではパレードも行われる。2005年度は西東京いこいの森公園(仮称:合併記念公園)の開園に伴い、会場がそちらへ移転される模様。
著名な出身者
芸能
スポーツ
- 清水義之 - 元プロ野球選手。
- 井口資仁 - プロ野球選手。福岡ダイエーホークス
西東京市ゆかりの作品
- ケロロ軍曹 - 吉崎観音原作の漫画。劇中にスカイタワー西東京が登場するなど、このエリアをモデルとしている。2004年にアニメ化された。
- あたしンち - けらえいこ原作の漫画で、読売新聞日曜版に隔週連載。2002年にアニメ化され、その劇中では田無駅、スカイタワー西東京、西武線、西武バス、はなバスなど、市内(特に田無地域)の風景・交通機関が頻繁に登場する。また、原作でも西東京市周辺を主な展開エリアとしている西武バスやパルコ(周辺では市内のひばりヶ丘駅前に実際にある)、西反(西友のパロディ)などが登場する。
- ウルトラマン80 - 中学校を舞台としたシリーズ前半では、青嵐中学校が校舎のロケに使用された。