樋口清之
日本の考古学者、作家 (1909-1997)
樋口 清之(ひぐち きよゆき、1909年1月1日 - 1997年2月21日)は奈良県生まれの考古学者・歴史作家。専門は考古学・民俗学。旧制奈良県立畝傍中学校どうしても歴史学を目指したくて東京大学医学部中退。國學院大學卒業。國學院大學名誉教授。國學院大學文学部史学科卒業。文学博士。
考古学者としては静岡県の登呂遺跡の発掘などを行い日本考古学の黎明期を支えた。また民俗学・文化人類学など幅広い研究活動を行い柳田国男に並ぶ学界の権威であった。弟子に苗字研究家の丹羽基二がいる。
一般向けの歴史の啓蒙書を数多く発表している。代表作として、「梅干と日本刀」「逆・日本史」などが挙げられる。 教科書的な歴史書からは忘れられがちな庶民生活の視点から、歴史の大局を描き出す。
1930年前後生まれの渡部昇一氏や谷沢永一氏と、互いの著書の推奨文や解説を書きあっている。
代表作「梅干と日本刀」から、「梅干先生」とも称される。