フィギュアスケート
フィギュアスケート(英語:figure skating)は、スケートリンクの上で音楽に合わせ、ステップやスピン、ジャンプなどの技を組み合わせて滑走するスケート競技のひとつ。リンクの上に図形(フィギュア)を描くように滑ることから、この名がある。
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歴史
スケートの起源ははっきりしないが、すでに先史時代には北欧で動物の骨をブレードにしたスケート靴が用いられていた。それが南下してオランダに伝わり、運河の発達により国民各層で行われるようになった。農民たちは、凍った運河の上で目的地にできるだけ早く到着することに熱心であったが、貴族たちの間では、優雅さやマナーを重んじた芸術的なスケーティングが好まれた。彼らの滑走様式は、オランダ人の弧線滑走という意味の「ダッチロール」と呼ばれるようになり、フィギュアスケートの原型となった。これが、やがてスコットランドに伝わり、愛好家らにより図形を描いて滑走する技術が研究されるようになった。一方でフランスやドイツにおいては芸術的な滑走動作が研究された。
イギリスのエジンバラで世界初のスケーティングクラブが発足して以降、各国においてスケーティングクラブが設立され、その国独自の形態で競技会が行われるようになった。1772年にはイギリスのロバート・ジョーンズにより『スケーティング論』という世界初のフィギュアスケートの技術書が出版された。フィギュアスケートはヨーロッパ全域で盛んになり、1882年にはウィーンでフィギュアスケート最初の国際大会が開催された。アメリカ、カナダに伝わったフィギュアスケートは、ニューヨーク出身のバレエ教師ジャクソン・ヘインズにより、バレエの要素が加えられ今日のフリースケーティングの基礎が築かれた。1892年には、スケート競技を国際的に統轄する国際スケート連盟が創立され、1896年から世界選手権が開催されるようになった。
オリンピックでは、1908年の夏季オリンピックで初めて実施された。夏季オリンピックではこの大会と1920年の大会のみで行われており、1924年にシャモニーオリンピックが開催されてからは毎回冬季オリンピックで実施されている。
種目
オリンピックや世界選手権など、代表的なフィギュアスケートの競技会で実施される種目には、以下のものがある。
- 男子シングル (Men)
- 女子シングル (Ladies)
- ペア (Pairs)
- アイスダンス (Ice Dancing)
このうち、男子シングルと女子シングルでは選手が1人で競技を行なう。これに対し、ペアとアイスダンスでは男女2人が組になって演技する。
このほか、グループスケーティングとして、男女2人ずつの4人で演技をするフォアスケーティングや、男女20人のチームで演技をするシンクロナイズドスケーティングもある。
競技会
フィギュアスケートの競技会にはアマチュア資格をもつ選手が出場できる。
年齢別クラスと級
競技会は、競技者の年齢と保持するテスト級によって出場できる大会が決められている。テスト級はバッジテストと呼ばれる昇級試験に合格することで得られ、日本では初級から8級(8級が最上位、アイスダンスではプレリミナリーからゴールド)までレベルが分かれている。
日本スケート連盟が主催する競技会には、大きく分けて以下のクラスがある。
- シニア - 15歳以上かつ7級以上
- ジュニア - 13歳以上18歳以下かつ6級以上
- ノービス
- ノービスA - 11歳以上13歳以下かつ4級以上
- ノービスB - 9歳以上11歳以下かつ3級以上
一般的な競技会では個人もしくはそれぞれのペア、カップル、チームを単位として出場するが、プロスケーターが参加するなど、非公式な競技会においては、団体戦も行なわれる。2006年より日本で行われているジャパンオープンや、同年10月にアメリカで行われたキャンベル杯がその例にあげられる。
競技会の種類についてはフィギュアスケート競技会を参照。
なお、フィギュアスケートを目にすることのできる場としては、競技会とは別に、アイスショーもある。
競技会のながれ
フィギュアスケートの競技会はおおむね以下のながれにしたがって進行する。
- 公式練習
- 開会式
- ショートプログラム(男子・女子・ペア)/コンパルソリーダンス(アイスダンスのみ)
- オリジナルダンス(アイスダンスのみ)
- フリースケーティング(男子・女子・ペア)/フリーダンス(アイスダンスのみ)
- 表彰式
- エキシビション
演技後すぐにジャッジによる採点が行なわれる。
競技会で上位の成績をおさめた選手や主催者に特別に推薦を受けた選手は、エキシビション(exhibition gala)に出演することができる。エキシビションでは採点はおこなわれず、競技におけるときのような要素の制約がない。シングルやペアの競技では禁止されている歌詞の入った音楽を使ったり、椅子や傘などの小道具を用いたり、衣装を着替えたり、といった演出も認められており、バックフリップのような危険な技を見せる選手もいる。選ばれた選手の試技により、競技の発展とアピールを行うものである。
用具・競技施設
スケート靴
フィギュアスケートには専用のスケート靴をはく。男性は黒、女性は白やベージュの靴をはくことが多い。スケート靴は革もしくはプラスチック製の靴の部分とブレードと呼ばれるややカーブした金属部分からなり、重さは約2kg ある。ブレードが氷に直接接する部分をエッジと呼ぶ。エッジの厚さは3~4mm 程度で、中央には溝が入っている。
フィギュアスケート用のブレードは先がギザギザになっているのが特徴で、このギザギザの部分をトウピック(トウ)といい、ジャンプやスピンのときなどに使われる。トウの部分が小さくかかとの部分が短いアイスダンス用の靴もある。シングルのコンパルソリーでもトウの小さい専用の靴が用いられた。
スケートリンク
フィギュアスケートのスケートリンクは60m × 30 m のサイズが国際規格となっている。競技会では屋内リンクを使うのが一般的であるが、屋外リンクで五輪のフィギュアスケート競技が行われたケースもある。競技の前後や合間には氷の表面を滑らかに保つため、整氷車や手作業による整氷が行なわれる。
競技の技術的要素
男子および女子シングルでは、ジャンプ、スピン、ステップ、スパイラルなどが競技の技術的な構成要素となる。ペアではさらにスロージャンプ、リフト、ツイストリフトが加わる。アイスダンスではジャンプやリフトなどに制限がある一方、ステップにより重点がおかれる。要素ごとにさまざまな種類があり、その難易度に応じて配点も定められている。
詳細はフィギュアスケートの技術と得点を参照。
スケーティングの基本とエッジ
L:左足/R:右足
1. トウピック
2. アウトサイドエッジ
3. インサイドエッジ
フィギュアスケートは、基本的に片足で、インサイドかアウトサイドどちらかのエッジに乗って滑走する。
氷についているほうの足はスケーティング・レッグ(滑り足)、ついていないほうの足はフリー・レッグ(浮き足)と呼ばれる。右足をスケーティング・レッグとしたとき(右足片方だけで滑るとき)、氷の表面に対してスケート靴のエッジを、
- まっすぐに立てる(フラットに乗る)と、直進する。
- 内側に傾ける(インサイドに乗る)と、左に曲がる。
- 外側に傾ける(アウトサイドに乗る)と、右に曲がる。
滑走には前方(フォワード)と後方(バックワード)の2つの方向があり、また右足(ライト)と左足(レフト)それぞれで滑るので、次の8つのパターンがあることになる。
- ライト・フォワード・インサイド(ライト・フォア・イン、RFI)
- レフト・フォワード・インサイド(レフト・フォア・イン、LFI)
- ライト・バックワード・インサイド(ライト・バック・イン、RBI)
- レフト・バックワード・インサイド(レフト・バック・イン、LBI)
- ライト・フォワード・アウトサイド(ライト・フォア・アウト、RFO)
- レフト・フォワード・アウトサイド(レフト・フォア・アウト、LFO)
- ライト・バックワード・アウトサイド(ライト・バック・アウト、RBO)
- レフト・バックワード・アウトサイド(レフト・バック・アウト、LBO)
これらのカーブ(曲線)を描く動きは、コンパルソリーの課題にも含められていた。
インサイドとアウトサイドのエッジの使い分けはスケーティングの基本であり、競技者がもつスケーティングの技術や、ジャンプ、スピン、スパイラルなどの評価にも影響を与えるものである。
競技の演出的要素
衣装 競技会におけるフィギュアスケートの衣装は、スポーツ競技にふさわしい品位を保ったものでなければならない。[1] 過剰な露出や小道具の使用は禁止されており、衣装のルール違反は1点の減点になる。なお、エキシビションでは以上のような制約は受けない。
男子選手は長ズボンの着用が義務付けられている。シングルやペアの女子選手はジャンプなどの動作で邪魔にならないよう、レオタードに短いスカートを組み合わせた衣装を着用することが多く、アイスダンスではスカート丈が長い傾向がある。スカートをはく女子選手はタイツを着用する。中にはブレードだけを外に出してスケート靴ごとタイツでくるむようにしてはく選手もいるが、これは靴の傷や汚れを隠す、足を長く見せる、など理由はさまざまである。2005-2006シーズン以降、女子選手のスカート着用義務が廃止されたことをうけ、パンツルックで演技するスケーターも増えている。
露出を避けるために、肌の色に近い生地を用いて、見掛け上ワンショルダーや開口量の大きな服装に見えるような工夫も見られ、サテンやレザーといった多種多様な生地やスパンコールなども用いられる。衣装の制作はバレエなど舞台芸術関連の業者に発注することが多いが、小規模ながらフィギュアスケートの衣装制作を専門とする業者もいる。また選手の家族など周囲の人々が手作りで縫製する場合もある。
化粧については、舞台用のものと共通する部分が多く、女子(稀に男子も)の場合は、氷上で、また遠くから見ても映えるように、アイシャドーや口紅を濃く入れる場合が多い。エキシビションにおいてはフェイスペイントすることもある。
音楽 シングル、ペアでは歌詞の入った音楽を使ってはならない。
振付 フィギュアスケートの振付は、振付師をはじめ、コーチや場合によっては選手自身によって行なわれる。フィギュアスケートの競技経験のある者が振付を担当するのが一般的である。
現在の競技と演技の規定
共通事項として、フィギュアスケートのルールは非常に細かく定められており、クラス毎に若干の違いがある。ここではシニアの規定のみ説明する。
男子シングル
男子女子ともに、シングルスケーティングには、ショートプログラムとフリースケーティングがあり、先にショートプログラムが行われる。所定の順位に入った者のみがフリースケーティングに出場できる。
採点方法は、後述する現在の採点法の項を参照。
- ショートプログラム
- 演技時間は、2分50秒。その間に、「アクセルジャンプ(3回転もしくは2回転)」、「ステップからのジャンプ(4回転もしくは3回転)」、「ジャンプコンビネーション(4回転-3回転、4回転-2回転、3回転-3回転もしくは3回転-2回転)」、「フライングスピン」、「任意の単一姿勢での足替えスピン」、「スピンコンビネーション」、「異なる2種類のステップシークエンス」の8個の要素 (エレメンツ)を必ず1つずつ行う。余分な要素があったり、ミスをした要素をやり直してはいけない。ジャンプは規定より回転不足になるとその技術点から更にGOEとして3点減点される。また、ジャンプは基本的に各要素で同じ種類のジャンプを跳んではいけない。4回転は演技中1回のみで、アクセルジャンプの要素でトリプルアクセルを跳んだ場合、他のジャンプの要素でトリプルアクセルを跳んではならない。
- フリースケーティング
- 演技時間は、4分30秒。±10秒の幅が認められている。その間に、「最低1つのアクセルジャンプを含む合計8つまでのジャンプ要素」、「スピンコンビネーション、任意のフライングスピン、任意の単一姿勢でのスピンを最低1つずつ含む4つまでのスピン」、「異なる2種のステップシークエンス」の14個までの要素を行う。ジャンプのうちジャンプコンビネーション(またはジャンプシークエンス)は3つまでであり、そのうち3回連続コンビネーションは1つまでである。ショートプログラムと比べると演技に弾力性はあるが、ミスをした要素をやり直してはいけない。また、挑戦可能なジャンプの種類と回数にはザヤックルールによる制約がある。
女子シングル
採点方法は、男子シングルと同様である。
- ショートプログラム
- 演技時間は、2分50秒。その間に、「アクセルジャンプ(2回転)」、「ステップからのジャンプ(3回転)」、「ジャンプコンビネーション(3回転-3回転もしくは3回転-2回転)」、「フライングスピン」、「レイバックスピン」、「スピンコンビネーション」、「スパイラルシークエンス」、「ステップシークエンス」の8個の要素を必ず1つずつ行う。余分な要素があったり、ミスをした要素をやり直してはいけない。ジャンプは規定より回転不足になるとその技術点から更にGOEとして3点減点される。また、ジャンプは基本的に各要素で同じ種類のジャンプを跳んではいけない。
- フリースケーティング
- 演技時間は4分。±10秒の幅が認められている。その間に、「最低1つのアクセルジャンプを含む合計7つまでのジャンプ要素」、「スピンコンビネーション、任意のフライングスピン、任意の単一姿勢でのスピンを最低1つずつ含む4つまでのスピン」、「1つまでのステップシークエンス」、「1つまでのスパイラルシークエンス」の13個までの要素を行う。ジャンプのうちジャンプコンビネーション(またはジャンプシークエンス)は3つまでであり、そのうち3回連続コンビネーションは1つまでである。ショートプログラムと比べると演技に弾力性はあるが、ミスをした要素をやり直してはいけない。男子同様ザヤックルールが存在する。
ペア
ペアも、シングル同様ショートプログラムとフリースケーティングで競技されるが、こちらは男女2人でしか表現できない技に重点が置かれる。演技の中には失敗すると危険な要素も多く、フィギュアスケートの中でも、最もアクロバティックな競技と言われる。
採点方法は、男子シングルや女子シングルと同様である。
- ショートプログラム
- 演技時間は、2分50秒。その間に、「リフト」、「ツイストリフト」、「スロージャンプ」、「ソロジャンプ」、「ソロスピンコンビネーション」、「ペアスピンコンビネーション」、「デススパイラル」、「ステップシークエンス」の8個の要素を必ず1つずつ行う。シングルスケーティング同様、余分な要素があったり、ミスをした要素をやり直してはいけない。
- フリースケーティング
- 演技時間は、4分30秒。その間に、「3つまでのリフト」、「1つまでのツイストリフト(3回転もしくは2回転)」、「異なるもの2つまでのスロージャンプ」、「1つまでのソロジャンプ」、「1つまでのジャンプコンビネーションまたはジャンプシークエンス」、「1つまでのソロスピンコンビネーション」、「1つまでのペアスピンコンビネーション」、「1つまでのデススパイラル」、「1つまでのステップシークエンス」、「1つまでのスパイラルシークエンス」の13個までの要素を行う。ショートプログラムと比べると演技に弾力性はあるが、ミスをした要素をやり直してはいけない。
アイスダンス
アイスダンスは、ペア同様、男女2人で競技されるが、こちらはリフトやジャンプは制限されており、ステップの技術が中心となる。氷上の社交ダンスとも呼ばれる。
採点方法は、コンパルソリーダンス以外はシングル、ペアと同様である。コンパルソリーダンスは、構成点が、スケート技術・演技力・曲の解釈・タイミング、の4項目(各10点満点)の合計点となる。
- コンパルソリーダンス
- 制限時間はなく、シーズン毎に国際スケート連盟 (ISU)から、所定の22種類のうち、3つの課題(ワルツ、クイックステップ、タンゴ等)が提示される。その中から大会ごとに抽選で1つが選ばれる。そのリズムとテンポの音楽に合わせ、規定のパターンを滑る。2007-08シーズンの課題は、オーストリアンワルツ、ヤンキーポルカ、アルゼンチンタンゴの3つ。[2]
- オリジナルダンス
- 演技時間は2分30秒。リズムはあらかじめ指定されており、2007-08シーズンはフォーク/カントリー。[2]
- フリーダンス
- 演技時間は4分。曲、リズム、テンポは自由。近年はほとんどの組がさまざまな要素でレベル4を狙っているため、高難度の技に挑戦し、転倒や負傷する危険も増加している。
かつての競技と採点の方法(旧採点方法)
- かつての競技
かつて男女シングルとペアは、上記以外に規定演技(compulsory)も行われていた。規定演技とは、最初に決められた図形を氷上に3回描き、その正確性を競うものである。
1980年までは、この規定演技の比重が重く、ショートプログラムや自由演技(フリースケーティング)を得意とする選手たちが、集客性に乏しい規定演技の時点で優勝候補から外れることがあった。1981年以降はこの規定演技の比重が軽くなり、そしてついに、大会の規模を縮小したいなどの理由から1991年に規定演技は廃止された。
- 旧採点方法
採点方法としては、テクニカル・エレメンツ(技術点)とプレゼンテーション(アピール点もしくは芸術点などと訳される)の2つの点数があり、それぞれにつき6.0を満点に、そこからミスの数に応じて減点方式で採点した(絶対評価)。順位は、この点数とは別に、他の選手との比較でその選手が何位にふさわしいかをそれぞれのジャッジがつける(相対評価)。そして、順位によって順位点(factored placement scores)が与えられ、各種目の順位点の合計によって最終的な順位が決定した。
問題点としては、滑走順が遅い選手ほど高得点が出やすい傾向があったことがあげられる。これは滑走順の早い選手に高い得点を与えてしまうと、後の滑走者がさらに良い演技をした場合得点が飽和してしまうためである。しかし、上述したように順位は技術点や芸術点とは必ずしも連動せずに別の観点から相対的につけられるものであるため、この問題に関しては試合結果(最終的な順位)には影響しないものであるということもできる。
それよりも、順位点の合計で競うため、たとえばシングルにおいてショートプログラムで4位以内に入っていないとフリースケーティングでたとえ1位であっても最終的に優勝するような逆転は不可能であるなど、各種目通していかに出来を揃えるかが重要であった。
(現在は、「ISUジャッジングシステム(いわゆる新採点システム)」が採用され、まったく異なる加点方式により採点が行われている。最終順位も、テクニカル・エレメンツ・スコア(技術点)とプログラム・コンポーネンツ・スコア(構成点)の単純な合計得点で競うようになり、各種目の順位より点数が重要になった。つまり、絶対評価でつけられた点数の合計で最終順位を競うようになったため、どんな順位からでも大逆転優勝が可能になったのである。例えば、2006年スケートカナダでランビエールがショート7位からフリー1位で優勝、2007年四大陸選手権でキミー・マイズナーがショート6位からフリー1位で優勝するなどしている。)
この旧採点方法に関して、技術点にすら採点の明確な基準が存在せず、採点は審判の主観に任せられていたとする見方もある。しかし、たとえば男女シングルにおいては、6種類あるジャンプを3回転以上で全種類入れることが暗黙の要求であったりするなど、実際は明文化されないまでもある程度の「技術的諒解」によって順位がつけられていたとみることもできる。やがて男子シングルにおいては、6種類の3回転ジャンプを跳ぶことのできる選手が圧倒的多数となって差がつけにくくなり、以降、ライバルとの技術的差を4回転ジャンプに求めるようになった(いわゆる男子シングル4回転時代とはこのことをさす)。
また、減点方式であったということは、いかに点数をひかれないかすなわちミスをしないことこそが重要であったということであり、ある意味では、「目に見えた大きな失敗があっても点の取り方次第では失敗のなかった選手の上にいくのが当たり前という現行の採点方法」よりも、単純明快な面もあった。「大きな失敗があれば失敗のなかった選手よりも上にいくはずがない」という明快さがあったからこそ、それにそぐわない結果はおかしいということに気づくことが可能であったのであり、そのことによって、ソルトレークシティオリンピックのペア競技では採点の不正疑惑が取りざたされることとなった(詳細はソルトレイクシティオリンピックにおけるフィギュアスケート・スキャンダルを参照のこと)。
現在の採点法 (新採点システム)
現在採用されているISUジャッジングシステムは、2003年度のISUグランプリシリーズに試験導入され、2004年度から本格導入された。 テクニカル・エレメンツ・スコア(技術点)とプログラム・コンポーネンツ・スコア(構成点)の合計とディダクション(規定による減点)の総得点により争われる。
技術点において、各技術(要素)に与えられる得点は詳細に決められている(フィギュアスケートの技術と得点参照)。
ディダクション(規定による減点)は、「転倒1回につき 1.0点」、「時間超過又は不足、5秒につき 1.0点」、「ボーカル入りなどの曲の違反に対し 1.0点」、「バックフリップなどの禁止されている要素1つにつき 2.0点」、「小道具使用などの衣装の違反に対し 1.0点」、「ペア要素での落下1回につき 1.0点」、「10秒以上の中断は10秒につき 1.0点(やむをえない場合は除く)」となっている。
以前のシステムに比べ客観的な審判が出来るとされるが、競技の性質上構成点はやや主観的と言える。
【技術点】
選手は上述した規定に沿った要素を実行する。技術点はそれらの要素の1つ1つに与えられる得点の合計点である。 新採点システムにおいては、仮に1つの要素で大きな失敗をしてしまってもその他の要素で高い点を得ることができれば、場合によっては、ミスなくこなした選手より高い点を獲得することが出来る。 例えば、トリノオリンピックでほぼノーミスの演技をした村主章枝の得点が、お尻をつく大失敗をしたサーシャ・コーエンの得点を超えることができなかった。これは、1つのジャンプで失敗してもコーエンが得意とし高得点を得ているスピンやスパイラルでその失点をカバーできたためである。
1つ1つの要素の得点は以下の手順を踏んで決定される。
- 手順1 : 演技のスロー再生によって選手の実行した要素が何であったかを判定し、その要素に対応した基礎点を与える。3人の「技術審判」(2人のテクニカルスペシャリストと1人のテクニカルコントローラー)によって行われる。
- 手順2 : 手順1で判定された要素の出来栄えに応じ、その基礎点にGOE(Grade of Execution)による加減点を付加する。10人から12人の「演技審判」(ジャッジ)によって行われる。
- GOEの判定には全ての演技審判の評価が反映されるわけではない。まず審判の中から一定人数がランダムに選ばれ、その審判の評価のうち最も高いものと最も低いものを除外した、残りの評価の平均が最終的GOEとなる。
しかし、要素の成否の判断は大変詳密であり、素人が見分けるには困難なものとなっている。 以下では上記の手順のうち、得点により大きく反映する手順1に相当する部分を中心に審査の内容を説明する。
ジャンプの場合
ジャンプの成否に関しては、例えば選手が4回転ジャンプを試み、一見着氷に成功したように見えても、手順1で技術審判に回転不足(およそ4分の1以上回転が足りていない)と判定されると、その評価は手順1の時点で3回転ジャンプとなり、3回転ジャンプの基礎点が与えられることとなる。つまりジャンプの手順1での評価で最も重要なことは、必要なだけ回転できているか?ということである。
しかし実際、観客席やテレビ画面で見た場合は、映像や視界の角度により「空中で3.6回り程度回転して着氷し、残り0.4回転分を着氷後にそれっぽく回転したもの」と、「空中で完全に4回転し、わずかに乱れた着氷をしたもの」と、見分けがつかないこともある。判定に関しては、技術審判がビデオでスロー再生して確認して、最終的な判断を出すこととなっている。この為、解説者でさえも、採点が発表されるまではジャンプが成功したかどうかを断言することは出来ない。
ここではこのようにジャンプの評価について、観客の印象と実際の採点で差異が生じやすい部分を説明する。
- 転倒と回転不足の得点
- 転倒よりも、見た目の印象としては分かりにくい回転不足のほうが得点は低くなることが多い。ここでは4回転トウループを例にその得点をみることとする。
- 回転しきってから転倒したジャンプの得点 [手順1で4回転と認定]
- 4回転トウループの基礎点は9.0点であり、仮に転倒してしまったとしても、4回転トウループと認定されれば、その得点は「9.0-3.0(GOEによる減点)-1.0(転倒による総得点からの減点)=5.0点」となり、3回転トウループの基礎点4.0点よりも1.0点高い得点を得られる。(非常に出来のよい3回転トウループでGOEで1.0点以上の加点を得られればこの点数を上回ることも出来るが、3回転以上のジャンプで1.0点以上の加点を得ることは大変難しいことである。)
- 回転不足とされたジャンプの得点 [手順1で3回転と認定]
- 4回転トウループが回転不足(およそ4分の1以上回転が足りていない)と判定されると、まずそのジャンプには3回転トウループの基礎点4.0点が与えられる。転倒せずとも回転しすぎた質の悪い3回転トウループとなるとそこからGOEの減点をうけ、得点は1.0~2.5点程度となる。
- 回転不足は特に4回転や3回転半、コンビネーションジャンプのセカンドジャンプ、サードジャンプにおいて起きやすいことである。4回転についての場合は後述する4回転に対する意識の変遷の項を参照。
- ザヤックルール
- 回転不足、転倒に次ぎ観客の印象と得点の乖離を生むのがこのザヤックルールである。これは「同じ種類の3回転以上のジャンプは2種類を2回までしか挑戦できない」というものである。具体的な例を挙げると、「3回転トウループに3回挑戦する」ことや「3回転ルッツ、3回転フリップ、3回転サルコウにそれぞれ2回挑戦する」ことはルール違反となり、最後に跳んだジャンプは得点にならない。また、2回跳ぶうち少なくとも1つはコンビネーションまたはシークエンスにしなければならない。2回とも単独ジャンプで跳んだ場合は、2回目のジャンプは強制的にシークエンスと数えられ、得点が0.8倍に減点される。
- このルールは、同じジャンプばかりを繰り返すことはフィギュアスケート競技としてはふさわしくない、との意見が大勢を占めたことで定められた制度である。ルール発足の直接の原因ではないが、この名称は80年代に活躍したアメリカのエレイン・ザヤックが、競技中に自分の得意な3回転トウループを多用していたことにちなんで付けられたものである。
- なお、このルールにおいては3回転ジャンプと4回転ジャンプは違う種類であるとみなす(例:3回転トウループと4回転トウループは同じ種類のジャンプであるが、ザヤックルールにおいてはそれぞれを別の1種類とみなす)。
- 2007-2008シーズンより、ザヤックルールとは別に、フリースケーティングでのダブルアクセルにも、3回までという制限が課された。
回転不足とザヤックルールにおいて注意する点がある。それは、回転不足のジャンプには実質以下の2種類の判定が存在することである(トリプルアクセルを例にとっている)。
- トリプルアクセルに挑戦したが回転が足りなかったもの(ダウングレード)という判定
- トリプルアクセルに挑戦する予定だったが、気が変わってダブルアクセルに挑戦して回転しすぎてしまったものという判定
- 回転の不足分が2分の1回転を超えているような場合は後者のような判定となることが多い。
どちらにとられても得点はダブルアクセルの基礎点から減点を受けたものとなる、しかし、前者の場合はザヤックルールの適用を受けるが、後者の場合は適用を受けず、演技中に構成を変えもう1度トリプルアクセルに挑戦することもできる。なお採点表では前者のような評価を受けた場合は『3A<』と書かれ、後者のような評価を受けた場合は『2A』と書かれる。
また、ザヤックルールと回転不足は同時に採点に影響を与えることがある、たとえば4回転トウループを1回、3回転トウループを2回組み込んだプログラムの場合、4回転トウループが回転不足で『3回転トウループへの挑戦』と判定されると、そもそも他に2回の3回転トウループが構成に入っているので、そのままの演技をしてしまうと3回転トウループを3回跳んだことになり、ザヤックルールにより最後のジャンプは0点となる。この3つのジャンプの合計基礎点は、4回転が認定された場合は、「9+4+4=17点前後」、3回転とされた場合は、「4+4+0=8点前後」となり約10点の差がつくが、観客には全てのジャンプが成功したように見えているので点数に納得がいかず観客にとって不可解な点数となる。
スピンとステップの場合
現行の採点方式では、スピンやステップには1から4までのレベルという概念が取り入れられ、レベルが高いほど高い点が与えられるようになっている。このレベル獲得にはいくつかの要件が存在し、レベル判定は手順1で技術審判が行う。ステップのレベルは見た目の印象とほぼ一致することが多い。しかしスピンの場合、レベル獲得要件のうち、「難しい体勢で回転している」などというものは素人目にも分かりやすいものであるが、「チェンジエッジをしている」などというものは素人目には若干分かりづらいものとなっている。また、ある体勢でスピンを実地したと認められるには、完全にその体勢に入って2回転以上回転することが必須であり、回転数が2回に達していないと判定されると、どんなに難しい体勢で回転していてもレベル獲得にはつながらない。さらに、その判定はジャンプの回転数以上にシビアであるため強化部長であった城田憲子は3回回るように指示していたという。
スパイラルシークエンスにおいて、現行の採点方式ではスパイラルポジションで3秒以上それを維持することが明言されている。このルール改正によって見ごたえのある中身の充実したスパイラルが表現される反面、女子シングルの選手にとっては似たような形のスパイラルシークエンスが多々見受けられる。その代表的な形としては、レベルを上げるために、ビールマンのポジションを取る選手が多く、レベル4を獲得するために没個性化しているとも見られている。
上記にあるように、日本の村主はジャンプで大きな失敗を犯さなかったにも関わらず、点数は伸び悩んだ。この原因はスピンとステップにある。上位3人はビールマンスピンが出来た。スパイラルステップシークエンスでも、例えば荒川静香は途中で支えている手を離すという工夫を行い、少しずつであるが点数を伸ばしていった。荒川はオリンピックシーズンの前に「いかにしてレベル4を取るか」という点を大変考慮しており、実際さまざまな工夫を試みて、最終的にレベル4の評価を得ることに成功した。コーエンやイリーナ・スルツカヤもジャンプでは転倒するも、スピン、スパイラルでは多くの工夫を取り入れ高い点を獲得し、最終的に村主より高い評価を得た。一方村主はミスが少なく流れの良い演技で好評を得たが、各要素のレベルが獲得できず得点が伸びなかった。そのような意味でトリノオリンピックは現在の採点システムの客観的評価に対応できた選手と、細かいところまで対応しきれなかった選手との明暗がわかれた大会であった。
【構成点】
構成点は、演技審判が「スケート技術(SS)」、「要素のつなぎ(MO)」、「演技力(PF)」、「振り付け(CH)」、「曲の解釈(IN)」の5項目(アイスダンスCDは「SS、」、「PF」、「IN」、「タイミング(TI)」の4項目)をそれぞれ10点満点で評価し、各項目の平均点に荷重を与え、それらを合計した点で決められる。荷重が与えられるのは、女子シングルやペアの技術点は、3回転半や4回転を取り入れる選手が多い男子シングルより低くでることが一般的であり、アイスダンスでは求められるものに若干の差異があるため、単純に足し合わせただけでは総合点を見たとき偏りが生じるからである。それぞれの種目での項目への荷重は下の表の通り。
- 構成点の判定は演技審判が行うが、GOE同様に全ての審判の評価が反映されるわけではない。
実際のところISU公式戦では構成点のどの項目でも9点以上を得ることは不可能と言っても過言ではなく、オリンピックや世界選手権、ヨーロッパ選手権の優勝者ですら8点前後である。
種目 | SS | MO | PF | CH | IN | TI |
---|---|---|---|---|---|---|
男子SP | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | NON |
男子FS | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | NON |
ペアSP | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.80 | NON |
ペアFS | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 1.60 | NON |
女子SP | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.80 | 0.80 | NON |
女子FS | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 1.60 | 1.60 | NON |
アイスダンスCD | 0.75 | NON | 0.50 | NON | 0.50 | 0.75 |
アイスダンスOD | 0.80 | 0.80 | 0.60 | 0.60 | 1.00 | NON |
アイスダンスFD | 1.25 | 1.75 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | NON |
ジャンプをめぐる意識の変遷
3連続ジャンプと後半のジャンプの基礎点1.1倍
現在の採点システムではプログラムの後半のジャンプには基礎点の1.1倍が加点されるシステムになっている。そのため、かつては余り見られなかった3連続コンビネーションジャンプを演技後半に行うことが顕著となっている。これは演技後半であれば、コンビネーションジャンプの3番目のジャンプが2回転であっても、基礎点が1.1倍されるため、わずかではあるが点数を多く獲ることが出来るからである。
採点システム変更後初のオリンピックであるトリノオリンピックではエフゲニー・プルシェンコとステファン・ランビエールが演技冒頭に4回転-3回転-2回転のコンビネーションジャンプを試み成功させた。しかし、例えば
- 演技前半に『4回転トウループ - 3回転トウループ - 2回転ループ コンビネーション』を行い、演技後半に『3回転フリップ - 2回転トウループ コンビネーション』を行う
- 演技前半に『4回転トウループ - 3回転トウループ コンビネーション』を行い、演技後半に『3回転フリップ - 2回転トウループ - 2回転ループ コンビネーション』を行う
上記2つの場合を比較すると、前者のほうが難度は高いにもかかわらず、ルール上、後者の方が多く点を稼げるため、あえて4-3-2コンビネーションやさらに難度の高い4-3-3コンビネーションに挑戦する必要がなくなり、4回転からの3連続ジャンプはあまり見られなくなった。代わって3-2-2コンビネーションジャンプを採用する男子選手が増える傾向にある。
4回転に対する意識の変遷(男子シングル)
現在の採点システムでは旧採点システムに比べて4回転の価値がさほど高くない。旧採点方法の頃は4回転を成功させることが勝敗を大きく左右した。そのはしりとなったのが現役時代のエルビス・ストイコであり、やがて『空中戦』といわれる時代が到来し、ショートプログラム、フリープログラムの両方で4回転を跳ばなければ勝負にならないとまで言われた。事実2002年前後は4回転時代と呼ばれたほどに、多くの選手が4回転、そして4回転からのコンビネーションジャンプをプログラムに取り入れていた。
また、現在のように、プログラム後半に跳ぶジャンプを明確に高く評価するシステムがなかったこともあり、必然的に、体力的に余裕のあるプログラムの前半に難度の高いジャンプを集める傾向が顕著にみられた(例えばアレクセイ・ヤグディンやエフゲニー・プルシェンコはプログラムの前半に4回転を1回あるいは2回跳び、次に3回転アクセルを2回決め勝敗の大勢を決してしまった)。
しかし、現在の採点システムにおいてジャンプの基礎点は(後半は1.1倍)
- 3回転アクセル:7.5
- 4回転トウループ:9.0
- 4回転サルコウ:9.5
となっており、3回転アクセルと4回転トウループの点差はわずか1.5点しかない。
また、ジャンプの質の良し悪しに応じてつけられるGOE(加点減点)というものがあるが、2回転アクセルが「3.0~-2.1」の幅でつけられるのに対し、3回転ジャンプ以上の場合は「3.0~-3.0」の間でつけられる。総じて、2回転アクセルとそれ以上の難易度のジャンプを比較した場合、難しいはずの後者のほうが加点幅は変わらないのに減点幅だけが大きくなるという状況になっている。
さらに、上述したジャンプの場合にあるように、4回転ジャンプに挑んでも回転不足で3回転と判定されてしまうと点数は5点以上落ち、ザヤックルールへの配慮も必要となるため、4回転はハイリスクローリターンなものとなっている。
以上の点により、新採点システムの施行以降、プログラムに4回転ジャンプを組んで失敗するよりも安全に3回転ジャンプと2回転アクセルのみで構成し、確実性、完成度の高さで勝負する選手も多くなった。練習では4回転ジャンプを飛べていても戦術上、あえて試合で挑戦しない場合も多々ある。コーチ・振付師・選手ともジャンプのみに頼るのでなくスケート全体の良質な構成を考える傾向になり、スピンやステップにも余念の無い演技を志向するようになった。
その後、選手やスタッフが採点システムの仕組みを熟知し、スピン、ステップのレベル獲得の研究、対応が進んだ結果、2006年世界選手権を皮切りに、男子選手の4回転への挑戦回数が増加傾向にある。これは上位の選手がスピン、ステップのレベルを獲得し、4回転まで成功させると、いくら4回転の評価が低いとはいえ、それに次ぐ選手達たちも4回転を成功させなければ逆転のしようがないからである。特に、2006年ロシア杯においてフランスのブライアン・ジュベールが1つのフリースケーティングで3度の4回転を成功させた(これは上記の4回転時代ですらティモシー・ゲーブル、張民、本田武史のわずか3人しかなし得なかったことである)ことをうけ、男子シングルは再び4回転時代に突入すると予想する声もある。
選手一覧
フィギュアスケートを題材とした作品
- 小説
- 「銀盤カレイドスコープ」(海原零、集英社スーパーダッシュ文庫、本作を原作とした、漫画・アニメ作品もあり)
- 漫画
- スポーツ漫画を参照のこと。
- テレビドラマ
- 「てるてる家族」(NHK連続テレビ小説 2003-2004年)
- 「赤い奇跡」(2006年)
- 映画
- 「時計 Adieu l'Hiver」(倉本聰監督、中嶋朋子主演、1986年)
- 「アイス・プリンセス(Ice Princess)」(2005年、アメリカ)
- ゲーム
- 「くるくる◇プリンセス ~フィギュアできらきら☆氷のエンジェル~」(スパイク、2007年)
註
- ^ International Skating Union (2006年6月). “Rule 500 Definition of the skate blade and clothing” (PDF) (英語). Special Regulations & Technical Rules: Single & Pair Skating and Ice Dancing 2006. 6月7日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ a b International Skating Union (2007年5月31日). “Communication No.1449” (PDF) (英語). 6月6日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
参考文献
外部リンク
- 国際スケート連盟(ISU)
- 日本スケート連盟(JSF)
- フィギュアスケート資料室(現在採点方式についての詳細など)