ブレインストーム (映画)

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ブレインストームBRAINSTORM)は、1983年アメリカMGM/UA製作、監督ダグラス・トランブル、主演クリストファー・ウォーケンSF映画。

ブレインストーム
Brainstorm
監督 ダグラス・トランブル
脚本 ロバート・スティッツェル、フィリップ・フランク・メッシーナ
製作 ダグラス・トランブル
製作総指揮 ジョエル・L・フリードマン
出演者 クリストファー・ウォーケン
ナタリー・ウッド
音楽 ジェームズ・ホーナー
撮影 リチャード・ユリシッチ
編集 エドワード・ワーシルカ
フリーマン・A・デイヴィス
公開 1983年9月 アメリカ合衆国の旗
1984年4月 日本の旗
上映時間 106分
製作国 アメリカ
言語 英語
製作費 $15,000,000
興行収入 $8,900,000 アメリカ合衆国の旗
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キャスト

スタッフ

概要

の情報をアップロード/ダウンロードするのは、サイバーパンクの常套手段だが、その手前の技術で、記憶と刺激をアウトプット/インプットする装置が「ブレインストーム」だと言える。オープニングのモザイク模様から本編につながる見せ方や、装置がヘルメット型からヘッドギア型、カチューシャ型へ改良していく姿で研究の進歩を表現するなど、技術の描き方に製作者のこだわりが見える。

記録は魚眼レンズを使った「泡」のように表現され、自身の体験と疑似体験を区別している。擬似体験が脳に対しては実体験として伝わっている事が、記録の再生で致死寸前になる状態の場面で表されている。

「死」の記録で臨死体験を映像化しており、魂が肉体を離れて舞い上って行く途中に人生のエピソードの「泡」に入ることで、走馬灯のように人生を振り返る様子が描かれている。

撮影中、ボートの水没事故で女優のナタリー・ウッドは水死している。「死」の体験を描いた映画は、エンドロールに「TO NATALIE」とあるようにナタリー・ウッドの遺作になった。

ストーリー

複合未来産業エヴァンス電子研究所の研究チームは、リリアン・レナルズ博士をチーフとする画期的な実験を行っていた。

人間の記憶・知覚を他人に伝達するヘルメット型マシンをマイケル・ブレイスが被り、研究助手のゴーディと実験を続けている。「ブレインストーム」と名付けられた知覚伝達の研究は完成に近づきつつあった。最初はぼやけていた映像が鮮明になり、装置で接続された2人の間に神経伝達が行われた。「ブレインストーム」は直接の知覚伝達だけではなく、記録ができるようになる。

研究の完成を聞いた会社のオーナー、アレックス・ターソンは重役会を招集してマシーンを披露する。人間の脳から直接、攻撃を指令できる技術に軍部が介入して来る。レナルズは研究の軍事転用に強く反対する。

その頃、研究員のハルが、美女にかこまれたブレインストームのテープをかけ、心臓麻痺をおこしかける事件がおきる。研究と軍との折衝でストレスがかかるレナルズが、1人で研究中に心臓発作に襲われ、必死でブレインストームを起動し、死ぬ間際から死後までを記録する。

彼女の死を契機として、軍が研究室を占拠し、軍事転用の研究を始めた。マイケルは「死」を記録したテープに執着し、軍の管理下に置かれたテープを再生しようとする。妻カレンと退職したハルの協力を得て、遠隔操作で研究室の設備にアクセスしテープを再生する。