さくら前線 (おおばやしみゆきの漫画)

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さくら前線
ジャンル 少女漫画学園漫画
漫画:さくら前線
作者 おおばやしみゆき
出版社 小学館
掲載誌 ChuChu
レーベル ちゅちゅコミックス
発表期間 2006年1月号 - 2007年12月号
巻数 全6巻
話数 全24話
テンプレート - ノート

さくら前線』(さくらぜんせん)は、おおばやしみゆきによる日本少女漫画作品。

ChuChu』(小学館)にて2006年1月号(創刊号)から2007年12月号まで連載された。さらに、同誌2008年1月号で、別冊付録という形で一回限りの復活をすることが明らかになっている。

また、『ChuChu』公式サイトでweb小説化されたことがあり、それをまとめた単行本が2008年12月に発売される予定。

概要

おおばやしみゆきによる『ChuChu』月刊化当初からの作品で、同誌では事実上初の連載である。

バスケットボール部に所属する中原さくらと幼なじみの松田武彦、そして身長差でつきあいを行う斉藤由紀との関係を綴っている。

2007年12月号で終了したが、これに伴い、同誌創刊時から連載されていた作品は全て姿を消した。

最終巻(6巻)の最終話では『ChuChu』で掲載されていた最終話にさらに6ページ描き足されたものが掲載されている。

ほんわかしてそうな外見とは裏腹に、心の傷が痛むような場面がある。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

主人公・中原さくらは八上中(後の話では、おぎ中となっている)に通う、どこにでもいる普通の中学生で、勉強もスポーツも苦手。隣に住んでいて、勉強もスポーツも得意な幼馴染の松田武彦のことが好き。

ある日、親友の中島美香から、今流行っている消しゴムのおまじないを教えてもらう。それは、消しゴムに好きな人の名前を書き、カバーをして誰にも見られずに使い切ると恋愛成就するというもの。美香は、さくらの隣の席のちびっこ男子の、顔はかわいいが性格はかわいげのかけらもない、さくらのけんか友達、斉藤由紀にそのおまじないをするのだと言う。

さくらは授業中に暇になり、ふと消しゴムのおまじないを思い出す。さくらは何も考えず、軽い気持ちで松田武彦と書き込んだ消しゴムを、隣の由紀に見られてしまう。さくらは由紀に泣いてすがり、何でも言うとおりにするから武彦に言わないでと言った事から本当に由紀のパシリになってしまった。

登場人物

中学から登場

中原 さくら(なかはら さくら)
主人公。初登場時、親友は中島美香・隣の席は由紀・想い人は武彦。誕生日は3月27日。桜の咲いている季節に生まれたのでさくら。成績(特に英語であり一桁)がクラスでも由紀と並びかなり悪い。身長165cmと少し高め。由紀とはいがみ合い、ケンカが絶えないが、お互いの事を一番分かり合える中でもある。かなりな守銭奴と同時にケチ。学校でウイスキーボンボンを食べ、酔ってしまい、由紀の前で由紀が好きなことがばれる。そこから両思いということを知り、桜の下でキスをした(なお、武彦は由紀を殴ることで、乱暴ながらも和解)。今まで紆余曲折あったものの、由紀とついに初デートの約束をする。しかし、約束の時間から2時間もたった時、武彦から由紀が交通事故で死んだと告げられる。
2度の春をむかえ、さくらは高校生へ。初めて学校へ登校する折、結城という名の由紀に似た男の子を見かける。クラスに入ったさくらはさっそく二谷アイコという友達をつくる。朝に見かけた男の子は同じクラスであり、偶然にも結城という苗字だった。さくらは由紀がやっていたバスケットをアイコと一緒に1週間仮入部した所には、バスケット部には結城伸一郎がいた。なお、高校1年生の冬に、初めて風邪(インフルエンザ)をひいた。それから結城と、親密な関係を築いていったさくらは、知らないうちに結城のことを由紀に投影していたことに気づく。しかし、桜の下で結城に無理にキスされたこともあり、一時は結城とはすれ違う(さくらの一方的な無視と、結城の諦め(?)のため)ようになる。最終的にはさくらは結城のことが好きだと気付き、最終話でデートをする。
斉藤 由紀(さいとう ゆき)
純粋無垢な性格で小柄。バスケット部員であり、1年生の中で武彦と並ぶ実力を持ち、そのことも相成って武彦と仲がいい。美香から好かれている。さくらの消しゴムを奪い、中原さくらが武彦のことを好きなことを知る。毎日空き地で朝練をしている。実はさくらのことが好きである。美香と付き合うことになったが、由紀がさくらのことを好きと気づいてからは美香と別れた。美香と別れた夜、由紀はさくらと初デートの約束をした。しかし当日、待ち合わせへ行く途中、交通事故で亡くなってしまう。
松田 武彦(まつだ たけひこ)
さくらの幼馴染み。寡黙であり純朴な性格。背も高く、高校では180cmを超えている。バスケットボール部所属であり、中学校ではトップクラス。学校の成績はかなり良く、さくらにしばしば勉強を教える。さくらのことが好きである。実は両思いだということを知り、付き合うが、由紀に気がいったさくらから別れをきりだされ別れる。自身もさくらが好きだったが、さくらのため、と身を引いた。中学校では成績良好だったため、さくらと別の高校へ進学。高校初期のころはまださくらが好きだったが、二谷アイコのアタックもあり、2年生の夏に付き合うようになる。
中島 美香(なかじま みか)
さくらの元親友。聖女子短期大付属高校に進学。由紀のことがさくらより前から好きで、由紀がさくらのことを好きと知っていて告白し、さくらにそのことをばらさない、という条件でつきあう。さくらが由紀に告白ができなかったのは、由紀との友だち関係を壊したくない思いと、武彦への思いやりがあったからだが、美香への罪悪感も大きかったからである。そのため、なんとなくギクシャクした関係の時もあった。その後、さくらと両思いだと知った由紀から別れをきりだされたが、あきらめず食い下がる。そして雨の中でも一緒に帰るため由紀を待つ。その結果、由紀と帰ることになるものの由紀からは、帰るだけで完全無視という態度を取られるようになる。しかし、武彦に諭されたことで、「今までありがとう。楽しかった」と由紀に言い、別れた。由紀がさくらとの初デートの待ちあわせに行く途中、交通事故で死亡したことをきっかけにさくらとはもう笑いあうことさえできなくなり、それ以後、さくらに一方的な敵意をむき出しにする。高校2年生になり、さくらが学校から帰るとき美香がバイト先で知り合った真下という人とデートしていたのをさくらが見て、カフェでさくらと仲直りした。

高校から登場

結城 伸一朗(ゆうき しんいちろう)
奈見高校。誕生日は2月14日。バスケットボール部所属。最初は先輩のことが好きだったが、中原さくらのことが好きになる。二谷アイコの手伝いもあり、友達から両思いになろうと奮闘。その成果があり、さくらは自分のことが好きだと思っていたが、由紀のことを知り、自分は由紀と重ねられていたと悟る。だが、それでもかまわないとまだ中原さくらと両思いになることをめざしている。当初さくらにとって「ゆうき」という表現が「ゆき」に聞こえ外見も似ていたので由紀と見違えそうになった。最終話では、さくらとデートしたがさくらを待っていた時、車にひかれそうになったが携帯電話だけがひかれて助かった。血液型はB型。
二谷 アイコ(にたに アイコ)
高校生ではさくらの親友になる。バスケ部で行ったお祭りで武彦と会い、「子供がつけたアイスをとってくれた優しい男の子」ということから武彦を想うようになる。武彦がさくらの元彼と知っているが、さくらが本当にただの元彼でそれ以上何もない、と主張しているので、あきらめるどころかさくらには何かと手伝ってもらっている。高校2年生の夏祭りに武彦に告白し、付き合うようになる。
京子先輩(きょうこせんぱい)
結城とシュン先輩に二股かけていたが、シュン先輩と結婚することになった。
シュン先輩(シュンせんぱい)
京子が好きで、京子先輩が高校を卒業したら結婚したいらしい。
鷹梨 あずま(たかなし あずま)
バスケ部に入部したばかりの1年。さくら同様かなりの守銭奴かつケチ。さくらが売店で20円を貸し、それは自分に気があるとみて友達と「さくらとキスできたら2,000円」を賭けていた。だがキスは失敗し、友達に2,000円を渡した。最近はイケのことが気になっている。
池田 美紅(いけだ みく)
通称『イケ』。バスケを、小学2年生の頃からずっとやり続けている。バスケ部に入部したばかりの1年。結城と接していくうちに結城の事が好きになっていく。 実は双子だったが、双子のうちもう1人は出産中へそのおが首にからまり、死亡した。結城と、さくらの仲を取り持つことにもなる。
真下くん(ましたくん)
美香リンの彼氏。同じバイト先。いつも変な女に利用されていたらしい。一見さえないが良い人。

たんぽぽ前線

藤原 あゆみ(ふじわら あゆみ)
ちゃお』(こちらも小学館)2007年3月号に発表されたスピンオフ作品、「たんぽぽ前線」の主人公血液型はA型。さくら達と共にバスケ部所属。同じバスケ部の男子・有間たかしとは恋人。小学4年生のときにふられてから高校まで誰にも好意を持たずにいた。
しかし、高校で有間と再開し距離を近づけていく。あるとき花火大会で有間に告白されるが軽い女と思われていると勘違いをし、ふってしまう。その後、有間が好きだと気づき、バレンタインで告白をする。有間も小学4年生のときから藤原のことが好きだったと言う。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。