クララ・ボウ
クララ・ボウ(Clara Bow、本名:Clara Gordon Bow、1905年8月25日-1965年9月27日)は、アメリカ合衆国の女優。ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン出身。
クララ・ボウ Clara Bow | |
---|---|
本名 | Clara Gordon Bow |
生年月日 | 1905年8月25日 |
没年月日 | 1965年9月27日(60歳没) |
出生地 | ブルックリン |
国籍 | アメリカ合衆国 |
配偶者 | レックス・ベル(死別) |
著名な家族 | 息子2人 |
生涯
父親はアルコール依存症、母親は精神疾患を患っており、時折売春婦まがいのことをして金を稼ぐという非常に貧しい家庭に生まれる。子供の頃は汚い格好をしていたため、女の子達は遊んでくれずにいつも男の子達と遊んでいたという。また、父親から性的虐待の被害に遭ったともいう[1]。
クララはその中から這い上がるため、女優になることに望みをかけるようになる。ティーンエイジャーの時に雑誌の美人コンテストで優勝、1922年に映画デビューのチャンスをつかむ。しかしその作品『虹の大空 (Beyond the Rainbow)』ではクララの出演したシーンはすべてカットされてしまう。同年の『船に打ち乗り海原指して (Down to the Sea in Ships)』でデビューする。
女優は売春婦と同じだと信じていたクララの母親は、女優になった彼女を殺そうとした事もあったという。クララの母親は1923年に精神病院で死去したが、クララは生涯の間、罪悪感にさいなまれることになる。
同時にクララのキャリアは上昇、特に映画プロデューサーのB・P・シュルバーグに見出されてお色気コメディ映画に出演してから人気を集めるようになり、1922年のデビュー以来数年でハリウッドの人気女優となる。
1927年、コメディ映画『あれ (It)』で健康的なお色気を発散するデパートガールを演じ、映画は大ヒット。以来"It Girl"と呼ばれるようになる。月に45,000通のファンレターを受け取ったこともあるという。また、同年に出演した『つばさ』は第1回アカデミー賞の作品賞を受賞した。
彼女の人気が上がるにつれ、タブロイド紙は彼女の派手なライフスタイルを書き立てるようになる。アルコール・ドラッグ・ギャンブル・セックスなど多くのスキャンダルがまことしやかに語られ、また彼女の金を横領していた秘書が彼女の私生活を暴露するなどし、人気はあっという間に衰えてしまう。
また、1930年代に入ってトーキーの波に乗り切れず、1933年に引退を余儀なくされる。その後、1931年に結婚した俳優のレックス・ベルと共に住み、2人の息子をもうけた。夫のレックス・ベルはネバダ州の副知事を務めたこともあった。晩年になってクララは統合失調症と診断され、精神病院に入院。1965年に心筋梗塞で死去した。
主な出演作品
- モダンガールと山男 The Runaway (1926)
- 人罠 Mantrap (1926)
- 猿飛びカンター Kid Boots (1926)
- あれ It (1927)
- つばさ Wings (1927)
- フラ Hula (1927)
- 暗黒街の女 Ladies of the Mob (1928)
- 底抜け騒ぎ The Wild Party (1929)
- 曲線悩まし Dangerous Curves (1929)
- パラマウント・オン・パレイド Paramount on Parade (1930)
- アイスクリーム艦隊 True To The Navy (1930)
- フープラ Hoop-La (1933)
脚注
- ^ SHH... IT'S STARTING: Ain't 'IT' a Shame PopMatters 2006年1月6日
外部リンク
- The Clara Bow Page
- クララ・ボウ - IMDb
- クララ・ボウ - All Movie Guide
- クララ・ボウ - Find a Grave