1987年メキシコグランプリ

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1987年メキシコグランプリは、1987年F1世界選手権の第13戦として、1987年10月18日アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで開催された。

メキシコの旗 1987年メキシコグランプリ
レース詳細
日程 1987年シーズン第13戦
決勝開催日 10月18日
開催地 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
メキシコ メキシコシティ
コース長 4.421km
レース距離 63周
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'17.620
ファステストラップ
ドライバー ブラジルの旗 ネルソン・ピケ
タイム 1'19.132
決勝順位
優勝
2位
3位

概要

予選

予選ではウィリアムズホンダFW11Bナイジェル・マンセルポールポジションを獲得した。なおロータスホンダアイルトン・セナが最終コーナーでクラッシュし、予選が一時中断された。

約2,300メートルの高地にあり酸素が薄いことから、ターボエンジン車が上位を独占したが、舗装が悪くバンピーな上に、埃が多く滑りやすい路面に手こずるドライバーが多く、アクティブサスペンションのセッティングに苦慮したロータス・ホンダのアイルトン・セナ中嶋悟が中盤に沈んだ他、予選アタックに失敗したマクラーレン・TAGのステファン・ヨハンソンも中盤に沈んだ。

決勝

クラッシュ多発

決勝はマクラーレンTAGアラン・プロストがスタート時に他車と接触しリタイヤし、さらにスタート直後の1コーナーで、好ダッシュを見せたロータス・ホンダの中嶋悟がマクラーレン・TAGのステファン・ヨハンソンに追突し、さらにザクスピードクリスチャン・ダナーがこれに巻き込まれたが、レースは中断されずそのまま続行した。

マンセルが終始レースをリードしたが、26周目にアロウズメガトロンデレック・ワーウィックが最終コーナーで単独クラッシュし、一時マシンから出られなくなったためレースが中断された。

マンセル独走

その後もマンセルが独走したまま優勝し、ドライバーズタイトル獲得に期待をつないだ。しかし、マンセルとのドライバーズタイトル争いで優位に立つピケも2位に入り、タイトル争いは日本GPに持ち越されることとなった。

 
エディー・チーバーがドライブするアロウズA10B・メガトロン

3位にはブラバムBMWリカルド・パトレーゼが、4位にはアロウズ・メガトロンのエディ・チーバーが入った。燃費に苦しんだベネトンフォードテオ・ファビは、2周遅れながら5位に入った。

「ジム・クラークカップ」争いの激化

6位には、上位のターボ勢が多数リタイアしたことに助けられたローラフォードフィリップ・アリオーが入り、1ポイントを獲得するとともに、自然吸気エンジンユーザーのためのドライバーズタイトルである「ジム・クラークカップ」の獲得に期待をつないだ。しかし、7位にティレルコスワースジョナサン・パーマーが入ったことから、タイトル争いは、総合ドライバーズタイトルと同じく日本GPに持ち越されることとなった。

結果

決勝

順位 No ドライバー コンストラクター 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 5   ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 63 1:26:24.207 1 9
2 6   ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 63 + 26.176 3 6
3 7   リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 63 + 1:26.879 8 4
4 18   エディ・チーバー アロウズ・メガトロン 63 + 1:41.352 13 3
5 19   テオ・ファビ ベネトンフォード 61 + 2 Laps 6 2
6 (1) 30   フィリップ・アリオー ローラフォード 60 + 3 Laps 24 1
7 (2) 3   ジョナサン・パーマー ティレルコスワース 60 + 3 Laps 22  
8 (3) 4   フィリップ・ストレイフ ティレルコスワース 60 + 3 Laps 25  
9 (4) 29   ヤニック・ダルマス ローラフォード 59 + 4 Laps 23  
Ret 12   アイルトン・セナ ロータスホンダ 54 スピンオフ 7  
Ret 16   イヴァン・カペリ マーチフォード 51 水漏れ 20  
Ret 21   アレックス・カフィ オゼッラアルファ・ロメオ 50 エンジントラブル 26  
Ret 26   ピエルカルロ・ギンザーニ リジェ・メガトロン 43 水漏れ 21  
Ret 23   エイドリアン・カンポス ミナルディモトーリ・モデルニ 32 トランスミッショントラブル 19  
Ret 25   ルネ・アルヌー リジェ・メガトロン 29 オーバーヒート 18  
Ret 17   デレック・ワーウィック アロウズ・メガトロン 26 アクシデント 11  
Ret 8   アンドレア・デ・チェザリス ブラバムBMW 22 アクシデント 10  
Ret 28   ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 20 ターボトラブル 2  
Ret 20   ティエリー・ブーツェン ベネトンフォード 15 電機系トラブル 4  
Ret 24   アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 13 ターボトラブル 14  
Ret 27   ミケーレ・アルボレート フェラーリ 12 エンジントラブル 9  
Ret 9   マーティン・ブランドル ザクスピード 3 ターボトラブル 13  
Ret 2   ステファン・ヨハンソン マクラーレンTAG 1 アクシデント 15  
Ret 11   中嶋悟 ロータスホンダ 1 アクシデント 16  
Ret 10   クリスチャン・ダナー ザクスピード 1 アクシデント 17  
Ret 1   アラン・プロスト マクラーレンTAG 0 衝突 5  

エピソード

  • 予選、決勝とともに晴天に恵まれたが、その結果コース上の塵や埃が増え、ドライバーメカニックを悩ませることとなった。
  • ドライバーズタイトル争いが佳境に入ったピケとマンセルの関係は緊張を増し、チームメイトながら、ホテルのロビーで真横に座っても挨拶を交わすだけで、会話をしないほどであった。

脚注


前戦
{{{前戦のグランプリ名}}}
FIA F1世界選手権
1987年シーズン
次戦
{{{次戦のグランプリ名}}}
前回開催
{{{前回のグランプリ名}}}
  {{{開催グランプリ名}}} 次回開催
{{{次回のグランプリ名}}}