高岩寺
萬頂山 高岩寺（ばんちょうざん こうがんじ）は東京都豊島区巣鴨にある曹洞宗の寺院。本尊は延命地蔵尊（通称：とげぬき地蔵）。
| 高岩寺 | |
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ファイル:Sugamo togenuki jizou.jpg 洗い観音像 | |
| 所在地 | 東京都豊島区巣鴨3-35-2 |
| 位置 | 北緯35度44分8.53秒 東経139度44分8.33秒 / 北緯35.7357028度 東経139.7356472度 |
| 山号 | 萬頂山（ばんちょうざん） |
| 宗派 | 曹洞宗 |
| 本尊 | 延命地蔵尊（とげぬき地蔵、秘仏） |
| 創建年 | 慶長元年（1596年） |
| 開基 | 扶岳太助 |
| 別称 | とげぬき地蔵 |
| 札所等 | 関東百八地蔵108番 |
| 文化財 | 本堂（登録有形文化財） |
| 法人番号 | 1013305000142 |
起源と歴史
- 慶長元年（1596年） 扶岳太助が江戸神田湯島に創建。のちに下谷屏風坂（現岩倉高等学校）に移る。
- 1891年（明治24年）巣鴨に移転。
- 1945年（昭和20年）空襲で建物を全焼。
- 1957年（昭和32年）本堂を再建。
とげぬき地蔵の由来
江戸時代、武士の田付又四郎が、夢枕に立った地蔵菩薩のお告げにより地蔵尊の姿を描いた紙を川に流すと、妻の病が回復したことが御影の始まりであるとされる。毛利家の女中が針を誤飲し、御影を飲み込んだ所、針を吐き出すことが出来たという逸話に由来する。 そこから他の病気の治癒改善にも利益があるとされ、現在に到るまでその利益を求めて高齢者を中心に参拝者が絶えない。
近年では、高齢者が集うことを揶揄し、若者を中心に「ぽっくり地蔵」と呼ばれることもある。
文化財
本堂
2009年1月、国の登録有形文化財に登録された。
延命地蔵尊
秘仏につき、非公開。
画像を元にした札（御影（おみかげ）。縦4センチメートル、横1.5センチメートルの和紙の中央に尊像が描かれている）に祈願・またはその札を水などと共に飲むなどしてもご利益があるとされる。
巣鴨のお地蔵様として信仰されている。
観音像
通称、洗い観音。自身の治癒したい部分に相応する観音像の部分を洗う、または濡れタオルで拭くと利益があるという。かつてはたわしで擦っていたため、摩耗が激しく、二代目の像が製作された。
行事
- 毎月4の付く日（1月、5月、9月の24日は例大祭） - 縁日。普段より多くの人が参詣する。
- 2月3日節分会 [厄除けの祈祷]（芸能人が豆まきをする。都内では穴場）
交通アクセス
拝観時間・料金
- 拝観料:無料（ただし、本尊は非公開）
巣鴨地蔵通り商店街
高岩寺を中心とする巣鴨駅から都電荒川線庚申塚駅までの道路沿いに広がる商店街。
元は中山道の一部だったが、幹線道路として巣鴨駅前を通る国道17号がバイパスとして設置されたことで、現在の道路行政としての名称は旧中仙道となっている。歩行者が多いこともあり巣鴨駅からの一方通行となっており、また時間により自動車の通行は制限されている。女性の高齢者が多く訪れることから、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる。
商店街は、寺院の門前での出店のほか、甘味処、食事処、和菓子屋、高齢者向けの洋品店、衣料品店など高齢者に対象を絞った店舗で構成がされている。参拝客にとっては、そこでの買い物や食事を楽しむことも、目的の1つなのである。
