ヨコハマメリー
作品概要
白塗りの厚化粧をしてドレスに身を包み、街角に出没して横浜の風景の一部となっていたホームレスの老嬢メリーさん。1995年の初冬、人知れず姿を消した彼女の半生を、若きスタッフたちは多くの関係者の証言をもとに跡づけていく。5年の歳月をかけた地道な作業の積み重ねの中からメリーさんの実像が次第に浮かび上がるとともに、証言者たちそれぞれの戦後史もまた浮き彫りにされていくのだった。それは横浜という街の、そして日本という国の歴史の一断面でもある。
映画の完成後、出演者が一人また一人と世を去っている。
スタッフ
出演
- 永登元次郎 (シャンソン歌手、2004年3月12日死去)
- 五大路子
- 杉山義法 (2004年8月4日死去)
- 清水節子(SEXカウンセラー)
- 広岡敬一 (風俗ライター、2004年6月21日死去)
- 団鬼六
- 山崎洋子
- 大野慶人
- 福寿祁久雄(映画プロデューサー)
- 松葉好市(『聞き書き 横濱物語』著者)
- 森日出夫(写真家)
- ミッキー安川 (2010年1月18日死去)
ほか
関連項目
- 不思議な少年 (漫画) - メリーさんをモデルにしたストーリーが収録されている(第二十九話「ヨコハマ・リリイ」)。
参考文献
- 「天使はブルースを歌う」 - 作家・山崎洋子のノンフィクション
- 「消えた横浜娼婦たち」 - 作家・檀原照和のノンフィクション