南浦紹明
南浦紹明(なんぽしょうみょう、1235年-1308年)は、鎌倉時代の臨済宗の僧。出自については不詳であるが、駿河国の出身。諱は紹明(しょうみょうともじょうみんともよむ)、道号は南浦。勅諡号は円通大応国師。
幼くして故郷駿河国の建穏寺に学び、1249年(建長元年)鎌倉建長寺の蘭渓道隆に参禅した。1259年(正元元年)宋に渡って、虚堂智愚の法を継いだ。1267年(文永4年)日本に帰国して建長寺に戻り、その後は1270年(文永7年)筑前国興徳寺、1272年博多崇福寺(そうふくじ)の住持をつとめた。1304年(嘉元2年)後宇多上皇の招きにより上洛し万寿寺に入る。1307年(徳治2年)鎌倉に戻り建長寺の住持となった。門下には宗峰妙超などがいる。