スパイ・ゲーム

アメリカの映画作品

これはこのページの過去の版です。Nekokaburi (会話 | 投稿記録) による 2011年11月12日 (土) 23:03個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎ストーリー)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スパイ・ゲーム』(SPY GAME)は2001年アメリカ映画

スパイ・ゲーム
Spy Game
監督 トニー・スコット
脚本 マイケル・フロスト・ベックナー
デイヴィッド・アラタ
原作 マイケル・フロスト・ベックナー
製作 ダグラス・ウィック
マーク・エイブラハム
製作総指揮 アーミアン・バーンスタイン
トーマス・エイ・ブリス
ジェームズ・W・スコッチドポール
イエン・スミス
出演者 ロバート・レッドフォード
ブラッド・ピット
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
編集 クリスチャン・ワグナー
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 2001年11月21日
日本の旗 2001年12月15日
上映時間 126分
製作国 ドイツの旗 ドイツ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
日本の旗 日本
フランスの旗 フランス
言語 英語
ドイツ語
アラビア語
フランス語
広東語
製作費 $115,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $62,362,560[1]
世界の旗 $143,049,560[1]
テンプレートを表示

ストーリー


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


1991年春。伝説のCIA工作官、ネイサン・ミュアーは、あと1日で引退を迎えようとしていた。引退の日を平穏無事に迎えるかに見えたが、ミュアーの友人でCIA香港支局長のハリー・ダンカンからの電話により、手塩にかけて育て上げた准軍事工作員のトム・ビショップが中国でスパイ容疑で逮捕されたことを知る。本来ビショップはダンカンが指揮をとっていた米中通商会談の盗聴作戦・サイドショーに従事するはずであったが、許可なく中国人エージェントを指揮して蘇州刑務所に侵入したのだった。

米中関係の親密化を優先するホワイトハウスの意向で、CIAはビショップを見殺しにしようとする。CIA本部ではミュアーの同期であるフォルジャー作戦担当次官が座長を務め、ビショップが無許可で作戦を遂行した理由を調査していた。ミュアーはフォルジャーやその部下のハーカーに、海兵隊軍曹であったビショップをCIAの准軍事工作員に育て上げたいきさつを語った。

ベトナム戦争最末期の1975年春、べトコンと協力していたラオス軍のハン=チェー将軍への暗殺作戦を指揮していたミュアーは、南ベトナムダナンの米軍基地で若き日のビショップに出会う。ビショップは狙撃手として、ミュアーから指示を受けて暗殺作戦を実行することになる。ビショップは、チェー将軍は少人数で行動しているとミュアーから聞かされていが、実際には多くの警護要員と、ヘリコプターまで動員して現れた。CIAの情報収集に欠陥があったのだ。そのような状況でも、ビショップはチェー将軍を仕留め、暗殺作戦を見事に成功させた。ビショップの才覚を知ったミュアーは、ビショップをCIAに採用すべく動く。

1976年、CIA西ドイツ支局に勤務していたミュアーは、まず海兵隊に依頼してビショップを西ドイツの海兵隊基地に赴任させ、言葉の通じない環境で周囲から孤立させた時に再会することで、ビショップをCIAに引き抜きやすくするように仕向けた。ミュアーはビショップに諜報技術を教え込み、よき師弟関係を築いてゆく。しかし、東ドイツ亡命者を利用したカウンターインテリジェンス作戦・ロデオでは、亡命者の扱いをめぐって対立。スパイの中にも情を求めるビショップと、スパイは非情なゲームだとするミュアーとの間にわずかに溝が入る。

1985年、ミュアーはベイルートアメリカ大使館爆破事件の首謀者・サラメへの暗殺作戦のためにビショップをベイルートへ送り込んだ。ビショップは表向きは報道カメラマンとして活動し、サラメの主治医・アマードが責任者をしている難民キャンプに取材を名目として近づいた。ビショップは、モサッドKGBでも知りえなかったミュアーの誕生日を調べ上げ、酒類の入手が困難な中東で「スキッドボトル」をミュアーの誕生日の祝いとして贈るという「ディナー・アウト」作戦を遂行しミュアーを驚かせる。最初から知ってはいたが、何故ビショップが蘇州の刑務所に潜入したかはエリザベス・ハドレーという一人の女性だということをついにミュアーは作戦班に教えるのだった。

ミュアーは何とか時間を稼ぎ、拘束から24時間経過後にスパイは自供をするという慣行に従い、ビショップの処遇を政府同士の交渉に委ねるように事態を仕向けたが、CIA、中でもハーカーは通商会談の成功を優先させることに固執しており、ビショップが処刑されるのも時間の問題となった。ミュアーはビショップを救出する為、CIA本部をも相手取ったスパイ・ゲームを開始する。

キャスト

日本語吹替

役名 俳優 日本語版1 日本語版2 日本語版3
ネイサン・ミュアー ロバート・レッドフォード 野沢那智 磯部勉 広川太一郎
トム・ビショップ ブラッド・ピット 山寺宏一 堀内賢雄 森川智之
チャールズ・ハーカー スティーブン・ディレイン 野島昭生 大塚芳忠 原康義
トロイ・フォルジャー ラリー・ブリッグマン 石塚運昇 小林修 田中信夫
エリザベス・ハドレー キャサリーン・マコーマック 深見梨加 勝生真沙子 安藤麻吹
グラディス マリアンヌ・ジャン・バティスト 塩田朋子 唐沢潤 山像かおり
ハリー・ダンカン デヴィッド・ヘミングス 島香裕 富田耕生 麦人
キャスカート大使夫人 シャーロット・ランプリング 藤生聖子 一城みゆ希 沢田敏子
  • 日本語版1:DVD収録
    翻訳:木村純子
  • 日本語版2:初回放送フジテレビ
    演出:小林守夫、翻訳:宮川桜子、調整:栗林秀年、録音:スタジオザウルス
    制作:宇出善美(ニュージャパンフィルム)
  • 日本語版3:初回放送2005年4月7日 テレビ東京木曜洋画劇場
    演出:高橋剛、翻訳:松崎広幸、調整:兼子芳博、効果:リレーション
    担当:宇出喜美(ニュージャパンフィルム)、プロデューサー:久保一郎、渡邉一仁、寺原洋平(テレビ東京)
    製作:テレビ東京、ニュージャパンフィルム

脚注

  1. ^ a b c Spy Game (2001)” (英語). Box Office Mojo. 2011年9月14日閲覧。