珠洲市
珠洲市(すずし)は、石川県の北東部、能登半島の先端に位置する市。
すずし 珠洲市 | |||
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見付島 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 中部地方(北陸地方) | ||
都道府県 | 石川県 | ||
市町村コード | 17205-7 | ||
法人番号 | 2000020172057 | ||
面積 |
247.20km2 | ||
総人口 |
10,851人 [編集] (推計人口、2024年8月1日) | ||
人口密度 | 43.9人/km2 | ||
隣接自治体 | 輪島市・能登町 | ||
市の木 | 赤松 | ||
市の花 | ツバキ | ||
市の鳥 | ウグイス | ||
珠洲市役所 | |||
市長 | 泉谷満寿裕 | ||
所在地 |
〒927-1295 石川県珠洲市上戸町北方1字6番地2 | ||
外部リンク | 珠洲市公式サイト | ||
ウィキプロジェクト |
地理
隣接する自治体
歴史
語源
「スズ」は須須神社の祭神が美穂須須見命(ミホ・ススミノミコト)で、そこから地名をとったものではないかと考えられる。
- ミホ =ミ(海とか神霊) ホ(抜きん出て秀でているさま)
- ススミ=烽(煙や火ののろしをあげる所)
ほかにアイヌ語を起源とする説もある。珠洲のみならず能登地方にはアイヌ語に由来する地名が散見されるとも言われる。
- 珠洲 シトゥ(situ 山の走り根)
- 能登 ノットゥ(nottu 突き出たところ)
沿革
人口
珠洲市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
市長
- 泉谷満寿裕(いずみや ますひろ) 2006年 -(2期目)
経済
産業
- 農業(水稲、松茸栽培、木炭、その他)
- 漁業、水産加工業
- 畜産業(肉牛の地域ブランドの一角である能登牛の飼育)
- 窯業(ケイソウ土を原材料としたコンロ・七輪製造)、珠洲焼製作。
- 製塩業(流下式製塩法、揚げ浜式製塩法)
- 酒造業(代表銘柄「宗玄」:宗玄酒造)
中世には珠洲焼(すずやき)という焼き物で栄えた。黒灰色という独特の色味が特徴で、室町時代に最盛期を迎えるが、やがて衰退し、戦国時代を迎えるころには根絶してしまった。
地域
町
- 正院町、蛸島町、岩坂町、熊谷町、野々江町
- 飯田町、上戸町、宝立町、若山町、高屋町
- 笹波町、石神町、馬緤町、大谷町、長橋町
- 片岩町、清水町、仁江町、真浦町、狼煙町
- 狼煙新町、東山中町、唐笠町、折戸町、三崎町、川浦町
警察
消防
- 奥能登広域圏事務組合消防本部
- 珠洲消防署
- 大谷分遣所
学校教育
高等学校
- 石川県立(1校)
中学校
- 珠洲市立(3校)
- 緑丘中学校
- 三崎中学校
- 大谷中学校
小中学統合校
- 珠洲市立(1校)
小学校
- 珠洲市立(8校)
- 上戸小学校
- 飯田小学校
- 直小学校
- 若山小学校
- 正院小学校
- 蛸島小学校
- みさき小学校
- 西部小学校
閉校・統合した教育機関
特別支援学校
- 石川県立七尾養護学校珠洲分校
社会教育
図書館
- 珠洲市立中央図書館
文化交流
多目的ホール
マスメディア
- 新聞
- ケーブルテレビ
- 能越ケーブルネット(珠洲エリア)
名所・旧跡・観光・祭事・催事
名所
祭事
- 7月20-21日 飯田町 春日神社の祭礼。
- 高さ16mにおよぶ燈籠山をはじめ、総漆塗りの8基の山車を深夜まで曳きまわし、キャーラゲが響き渡る。
- 8月7日、宝立町鵜飼。
- 高さ14mにおよぶキリコを宝立鵜飼地区の若連中が担ぐ。三崎町寺家のキリコは16mと日本最大と称されるが、現在「担ぐキリコ」としては同祭りで使われるキリコは日本最大と言える。祭り終盤には、花火をバックにキリコが海へ入り松明を廻る「海中乱舞」が行われる。
- 9月6-7日 宝立町春日野
- 初日、キリコが各地区を練り歩く。2日目は神輿渡御が行われ、入り宮の後に獅子舞が奉納される。
- 9月15,16日。宝立町鵜島地区。
- 五台の七尾型曳山が引き出される。昭和30年代までは塩田の砂浜で、でか山を曳かれていたが、砂浜の侵食とともに小型化され、現在では、国道で曳かれるようになった。
- 12月4,5日頃。
- 高倉彦神社の早船狂言
- 9月11日 蛸島町
- 神社境内の狂言舞台で新成人により演じられる。200年以上の歴史があると伝えられている。
名産品
交通
鉄道
2005年3月31日までのと鉄道能登線が走っており、以下の駅が市内にあったが、同年4月1日に廃止された。
バス
道路
- 県道
- 主要地方道
- 石川県道12号蛸島港線
- 石川県道26号珠洲穴水線
- 石川県道28号大谷狼煙飯田線(奥能登絶景海道の一部)
- 石川県道40号珠洲里線
- 石川県道52号折戸飯田線
- 主要地方道
- 農道(代表的なもの)
港湾
地方港湾
漁港
- 真浦漁港(第1種)
- 長橋漁港(第1種)
- 寺家漁港(第1種)
- 小泊漁港(第1種)
- 鵜飼漁港(第2種)
- 蛸島漁港(第3種)
- 狼煙漁港(第4種)
珠洲市出身の有名人
珠洲市を舞台とした作品
- 映画
- ゲーム
- 『双界儀』 - スクウェア・エニックスのPS用ゲームソフト。および、これを原作とした小説と漫画。
その他
- 人と自然が織りなす日本の風景百選
- 能登半島仁江海岸の塩田
市の歌
- 珠洲市民の歌 - 作詞: 梅木 勝吉、補作: 高橋掬太郎、作曲: 飯田 三郎
アナログテレビジョン放送終了リハーサル
2009年、珠洲市は、総務省が2011年7月24日を最終期日とするテレビジョン放送の完全デジタル化に際し、その影響を前もって把握するために実施するアナログ放送終了リハーサルの実施地域に応募し、4月に選定された[1]。
これに伴い、隣の能登町にある市をカバーする中継局と市内にあるすべての中継局で、全国の期日よりも1年前倒ししてアナログテレビジョン放送が完全に終了することとなった。2010年7月24日、大きな混乱もなくアナログ放送は完全停波した[2][3]。
原子力発電所誘致問題
珠洲市では、1975年に市議会全員協議会から国へ『原子力発電所、原子力船基地等の調査に関する要望書』が提出され、1976年に関西電力・北陸電力・中部電力の電力会社3社が珠洲原子力発電所の構想を提起したことから、原発建設について推進派と反対派の激しい対立が起こった。自由民主党[4]との関係が深い歴代市長や市議会議員の多数は「電源開発協議会」設置や市議会での誘致決議を行い、石川県知事(当時)の中西陽一と協調して原発誘致を図ったが、反対派は総評系労働組合や日本社会党の地方支部、それに市外の反原発運動団体などの支援を受けて「珠洲原発反対連絡協議会」を結成して対抗した。1993年は市長選で推進派の現職が小差で当選したが、反対派は投票の無効を訴えて提訴し[5]、1996年には最高裁判所判決で選挙無効が確定するなどの混乱が続いた。
要望書提出から28年後の2003年12月5日、各電力会社の社長(北陸:新木富士雄、中部:川口文夫、関西:藤洋作)3人は珠洲市役所を訪れ、「電力需要の低迷」「国際競争の激化」に加え「反対運動による立地確保の困難さ」を理由[6]に、珠洲市長(当時)の貝蔵治に対して原発計画の凍結を申し入れた[7][8][9][10]。2005年には市による電源開発協議会、次いで反対連絡協議会が解散し、珠洲市における原発誘致問題は沈静化した[11]。
関連項目
脚注
- ^ 地デジ完全移行への「リハーサル」地域、石川県珠洲市に決定 - 総務省 - マイコミジャーナル 2009年4月6日
- ^ 石川・珠洲市などでアナログ放送終了 地デジに移行 - ANNニュース 2010年7月24日
- ^ 全国に先駆け地デジ完全移行 石川・珠洲市 - 日テレNEWS24 2010年7月24日
- ^ 珠洲市が含まれる衆議院選挙区は、1958年から1993年までの中選挙区の石川2区(当初は定数3、1986年からは定数2)と1996年から2005年までの小選挙区の石川県第3区で全ての議席を自由民主党が独占していた。同党は2009年の第45回衆議院議員総選挙で初めて民主党に敗れた。
- ^ 選挙無効を主張する根拠の一つは、投票総数が投票者数より16票多かった事だった。
- ^ 珠洲原発計画を断念 関西、中部、北陸の3電力 - 47NEWS 2003年11月27日
- ^ 3電力、珠洲原発断念を表明 「凍結」市長に伝える - 47NEWS 2003年12月5日
- ^ 珠洲原子力発電所計画の凍結について (PDF) - 北陸電力プレスリリース 2003年12月5日
- ^ 珠洲原子力発電所計画の凍結について - 関西電力プレスリリース 2003年12月5日
- ^ 珠洲原子力発電所計画の凍結について - 中部電力プレスリリース 2003年12月5日
- ^ 北野進『珠洲原発阻止へのあゆみ 選挙を闘いぬいて』(2005年、七つ森書館)
外部リンク