韓国鉄道公社6000系電車

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韓国鉄道公社6000系電車(かんこくてつどうこうしゃ6000けいでんしゃ)は、2007年1月に営業運転を開始した韓国鉄道公社交流通勤形電車2009年3月までに全車両が321000系に改番・編入された。
本項では、5000系から321000系に改番・編入された車両と、当初から321000系として新造された車両についても記述する。

韓国鉄道公社6000系電車
韓国鉄道公社321000系電車
321000系電車(321x18F)
基本情報
製造所 現代ロテム
主要諸元
編成 6両
軌間 1435
電気方式 交流25,000V(60Hz)
架空電車線方式
最高運転速度 110
起動加速度 3.0
減速度(常用) 3.5
減速度(非常) 4.5
編成定員 1,256(座席420)人
車両定員 先頭車:148(座席48)人
中間車:160(座席54)人
車両重量 33.0t(Tc)、38.0(M1)
42.0(M2)、32.0(T1)
27.5(T2)
編成重量 285.5 t
全長 中間車:20,000mm
先頭車:20,250
全幅 3,200
全高 4,500
主電動機 かご形三相誘導電動機
編成出力 3,520kW
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS
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概要

5000系と同様、2003年に発生した大邱地下鉄放火事件を教訓として車両全体の不燃化を徹底している。

全ての編成が8両編成で、21本168両が存在する。全車両が龍門車両事務所に在籍し、首都圏電鉄中央電鉄線で使用されている。

2011年10月5日に実施されたダイヤ改正では、中央電鉄線の全列車が6両編成で運行されることとなったため、本系列は中間車2両を抜いて6両編成化された。抜かれた中間車(321400形と321500形)は、今後盆唐線351000系(旧2000系)増備車に改造を施したうえで転用される予定である。

仕様

車体構造

車体は5000系などと同様のビードプレスが施された軽量ステンレス車体である。客用扉の外側と前面窓下に赤色と青色のアクセントが入るが、両者で色の配置を逆転させている。

客用扉配置は全ての車両で片側4か所である。

先頭車の前頭部は5000系などと同様の丸みを帯びたもので、この部分にはシルバーメタリックの塗装が施されている。

行き先表示器LED式である。中央電鉄線で使用していた5000系(5x86F - 5x92F)からの編入車を除き、前頭部に設置している行き先表示器は従来の車両より大型のものが採用されている。

走行機器など

主制御器はIGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御で、1台で主電動機を4台制御する1C4M方式である。主電動機はかご形三相誘導電動機を採用している。

ブレーキ方式は回生ブレーキを併用した電気指令式空気ブレーキである。

パンタグラフは下枠交差式で、一部の電動車に2基搭載する。台車はボルスタレス式である。

バリエーション

5000系後期車からの編入編成(321x01F - 321x07F)

5000系の後期車のうち、8両編成となって中央電鉄線で使用されていた5x86F - 5x92Fを2009年3月に321000系へ編入させたものである。6両編成7本(42両)と余乗中間車14両が存在する。

5000系は交流電化区間と直流電化区間の双方を走行できる「交直流電車」であるが、321000系への編入の際に一部の機器を撤去したため、直流電化区間での走行は不可能となった。

車内案内表示装置はLED式で、天井に4面設置している。

6000系からの編入編成(321x08F - 321x14F)

2006年11月に登場した6000系全車を321000系へ編入させたもので、編入された時期は5000系後期車からの編入車と同一である。7本(42両)と余乗中間車14両が存在する。

前述の通り、前頭部に設置しているLED式の行き先表示器は従来の車両より大型のものを採用している。これは後述する321000系として登場した編成も同様である。

車内案内表示装置は321x01F - 321x07Fと同様のLED式で天井に4面設置している。

登場からしばらくの間は10両編成であったが、2007年12月に中間車2両を抜いて8両編成化された。抜かれた中間車は、同時期に実施された5000系5x86F - 5x92F(現在の321000系321x01F - 321x07F)の8両編成化の際に抜かれた中間車と同様、319000系と321000系(321x14F - )に改造・編入されている。

また、試運転のために1号線ソウルメトロ管轄区間を除く)に入線した実績をもつ。

321000系として登場した編成(321x15F - 321x21F)

2008年12月に登場した。5000系5x86F - 5x92Fと6000系の8両編成化の際に余剰となった中間車に、編成を組成させるにあたって不足する車両を新造し、8両編成を組成したものである。このような編成は4本(24両)と、さらなる余乗中間車8両が存在する。

その後は8両すべてが新造車の編成も登場し、3本(18両)と、余乗中間車6両が存在する。前面に衝撃吸収構造が採用された。

両者ともに、車内案内表示装置は液晶ディスプレイ式で各扉上に2基設置している。

編成表

6両編成(現行)

 
← 龍山
龍門 →
形式 321000形
(Tc)
321100形
(M)
321200形
(M')
321300形
(T)
321600形
(M')
321900形
(Tc)
搭載機器 SIV,CP,BT CI CI,Mtr CI,Mtr SIV,CP,BT
車両質量 33.0t 33.0t
車両番号 321001

321021
321101

321121
321201

321221
321301

321321
321601

321621
321901

321921
凡例
  • CI (Converter・Inverter) :主変換装置(コンバータ装置 + VVVFインバータ装置)
  • Mtr (Main-Transformer) :主変圧器
  • SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
備考
  • パンタグラフは、M'(321200形、321600形)に2基搭載する。
  • 凡例とパンタグラフの搭載車両は8両編成も共通。

8両編成(2011年10月まで)

 
← 龍山
龍門 →
形式 321000形
(Tc)
321100形
(M)
321200形
(M')
321300形
(T)
321400形
(T)
321500形
(M)
321600形
(M')
321900形
(Tc)
搭載機器 SIV,CP,BT CI CI,Mtr CI CI,Mtr SIV,CP,BT
車両質量 33.0t 33.0t
車両番号 321001

321021
321101

321121
321201

321221
321301

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321401

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関連項目