螢・納屋を焼く・その他の短編
概要
1984年7月1日に新潮社より単行本が刊行、1987年9月30日に新潮文庫として文庫化された。収録作品は複数の雑誌に掲載されたものである。
収録作品
- 螢
- 『中央公論』1983年1月号に掲載。当初は完結した作品として書かれたが、後にこの作品を下敷きとして膨らませる形で『ノルウェイの森』が執筆された[1]。
- 納屋を焼く
- 『新潮』1983年1月号に掲載。
- 踊る小人
- 『新潮』1984年1月号に掲載。
- めくらやなぎと眠る女
- 『文學界』1983年12月号に掲載。後にこれを短く改訂したものが「めくらやなぎと、眠る女」として『レキシントンの幽霊』に収録された。「蛍」と対になった作品で後に『ノルウェイの森』にまとまっていく系統の作品だが、「蛍」とは違って『ノルウェイの森』との間にストーリー上の直接の関連はないという[2]。
- 三つのドイツ幻想
- 『BRUTUS』1984年4月15日号に掲載。次の3章より構成。
- 1 冬の博物館としてのポルノグラフィー
- 2 ヘルマン・ゲーリング要塞1983
- 3 ヘルWの空中庭園