朝鮮人民軍偵察総局
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の政府機関である人民武力省傘下の対外諜報・特殊工作機関
朝鮮人民軍偵察総局は、朝鮮民主主義人民共和国の政府機関である人民武力部傘下の諜報・特殊工作機関。2009年に、朝鮮人民軍総参謀部偵察局、朝鮮労働党作戦部、朝鮮労働党対外情報調査部が統合して発足した。諜報・特殊工作機関を統合して発足した新たな偵察総局は、総政治局、総参謀部と並ぶ人民武力部の三大機関となった。初代総局長は金英哲である[1][2]。
偵察総局が大韓民国に亡命していた黄長ヨプの暗殺計画を企て、脱北者に偽装させた工作員を韓国に入国させ、2010年に工作員が韓国当局に逮捕されたことがあるほか[3]、韓国政府により偵察総局が天安沈没事件を主導したと認定されている[4]。また、2011年には偵察総局が韓国の金寛鎮国防長官暗殺計画を企てた疑惑も提起されている[5]。また、各国へのサイバー攻撃も担っているとされている。
出典
- ^ 北朝鮮、対韓国・海外工作機関を「偵察総局」に統合 聨合ニュース 2009年5月10日
- ^ 偵察総局内紛で金英徹降格 2012年11月19日
- ^ 北偵察総局所属の‘黄長燁暗殺組’2人を検挙 中央日報 2010年4月21日
- ^ 哨戒艦沈没:「北の偵察総局の仕業と確認」 朝鮮日報 2010年5月7日
- ^ 「北がキム国防長官の暗殺を計画」 デイリーNK 2011年8月10日