高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路
日本の高規格幹線道路の種類の1つ
高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路(こうそくじどうしゃこくどうにへいこうするいっぱんこくどうじどうしゃせんようどうろ)とは高規格幹線道路の1つであり、A'路線とも言われる。
本来、高速自動車国道として整備される路線のうち、早期の全区間整備の必要性は低い路線に並行している一般国道で、部分的に混雑解消や山間部の隘路解消などのためバイパス道路の整備が急務となっている一部区間のために、高速自動車国道の一部を一般国道バイパス扱いで先行整備した道路。税金(国と県の建設費負担は2対1)又は追加で東日本・中日本・西日本の各高速道路会社(民営化以前は日本道路公団)等が建設費を投入して建設する。建設費をすべて税金のみで賄った場合は無料道路となり、高速道路会社も負担した場合は一般有料道路として供用されることになる。
この手法は、交通網の貧弱な宮崎県北部に少しでも早期に高規格な道路を整備しようとした元宮崎県知事の松形祐堯が編み出したアイデアが基になっている[要出典]。
実質的に高速自動車国道の一部であっても、あくまでも一般国道のバイパスとして扱われるため、高速自動車国道の法定最高速度や最低速度は適用されず、指定最高速度標識のない場合の最高速度は60km/hとなる。また、有料道路の場合、通行料金が同距離の高速自動車国道よりも割高になるほか、ETCマイレージポイントも高速自動車国道の半分しか付かないというデメリットがある。
第二みちのく有料道路や山口宇部道路のように県道の一部が高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路となっているケースもある。
A'路線が高速自動車国道に編入されるケースもある。笹谷トンネルは1998年に、海南湯浅道路は2005年にそれぞれ高速自動車国道へ編入された。
国土開発幹線自動車道 | 並行する一般国道自動車専用道路 | |
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北海道縦貫自動車道 | 函館新道、名寄美深道路、音威子府バイパス、幌富バイパス、豊富バイパス | |
北海道横断自動車道 | 根室線 | 黒松内道路、釧路外環状道路、根室道路 |
網走線 | 黒松内道路、北見道路、美幌バイパス | |
東北縦貫自動車道 | 八戸線 | 百石道路、第二みちのく有料道路[1]、上北自動車道、みちのく有料道路[2] |
東北横断自動車道 | 釜石秋田線 | 仙人峠道路、仙人道路 |
酒田線 | (笹谷トンネル[3]、)月山道路 | |
日本海沿岸東北自動車道 | 朝日温海道路、遊佐象潟道路、象潟仁賀保道路、仁賀保本荘道路、秋田外環状道路、琴丘能代道路、二ツ井今泉道路、鷹巣西道路[1]、鷹巣大館道路、大館西道路 | |
東北中央自動車道 | 相馬福島道路、米沢南陽道路、尾花沢新庄道路、新庄北道路、主寝坂道路、湯沢横手道路 | |
常磐自動車道 | 仙台東部道路、仙台北部道路 | |
東関東自動車道 | 館山線 | 京葉道路、富津館山道路 |
北関東自動車道 | 東水戸道路 | |
第二東海自動車道 | 伊勢湾岸道路 | |
近畿自動車道 | 名古屋大阪線 | 名阪国道 |
名古屋神戸線 | 伊勢湾岸道路 | |
紀勢線 | (海南湯浅道路[4]、)湯浅御坊道路、那智勝浦道路、熊野尾鷲道路 | |
山陽自動車道 | 広島岩国道路、小郡道路、山口宇部道路[1] | |
中国横断自動車道 | 姫路鳥取線 | 志戸坂峠道路 |
山陰自動車道 | 鳥取西道路、青谷羽合道路、北条道路、東伯中山道路、中山名和道路、名和淀江道路、米子道路、安来道路、松江道路、出雲仁摩道路、仁摩温泉津道路、江津道路、浜田道路、浜田三隅道路、益田道路、萩・三隅道路、長門・俵山道路 | |
四国横断自動車道 | 高松東道路、須崎道路、窪川佐賀道路、中村宿毛道路、津島道路、宇和島道路、大洲道路 | |
九州横断自動車道 | 延岡線 | 高千穂日之影道路、北方延岡道路 |
東九州自動車道 | 椎田道路、宇佐別府道路、延岡道路、延岡南道路、隼人道路 |