ハーバーライト号
ハーバーライト号(ハーバーライトごう)とは、神奈川県横浜市、厚木市及び東京都町田市と京都府京都市及び大阪府大阪市を結ぶ夜行高速バスである。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/7b/Nishinihonjrbus-harborlight-744-2974-20070730.jpg/250px-Nishinihonjrbus-harborlight-744-2974-20070730.jpg)
本項では、ハーバーライト号および昼行便の横浜昼特急大阪号についても記述する。
概要
本路線は、西日本ジェイアールバスとしても初めて目的地側の事業者にJRバスが入らない路線となった。神奈川中央交通の夜行高速バスでは2番目・3番目の路線であった。 その後、夜行高速バスのコスト増大に伴い、1台運行では供給不足だが2台運行にすると採算割れになる状況から、車両更新時に1台の定員の多いダブルデッカーに変更した後、採算性を確保するための低コスト運行[1]のため、2000年に横浜側の運行会社は神奈川中央交通から子会社の湘南神奈交バスに移管された。さらに2008年には横浜神奈交バスに移管されている。
また、昼特急の路線開設ブームに乗るかたちで、2004年より昼行便「横浜昼特急大阪号」の運行を開始した。昼特急は西日本JRバスの単独運行で、夜行車両の間合い運行によりダブルデッカーが使用されるのは、東京発着の昼特急と同様である。
2009年5月31日の運行をもって「ハーバーライト号」の運行から横浜神奈交バスが撤退。翌6月1日から、「ハーバーライト大阪号」と「ハーバーライト京都号」を統合の上、西日本JRバスの単独運行となった。
運行開始当初より、町田バスセンター(町田駅)での乗降が多い[2]。
かつては便名コードが設定されており、「ハーバーライト号」は760xx(閑散日は770xx)、「横浜昼特急大阪号」は100xxであった。
運行会社
- 西日本ジェイアールバス(大阪高速管理所)
- 青春ハーバーライト号の続行便は帝産観光バスの車両で運行される場合がある。
運行系統および運行経路
ハーバーライト号
- 1号・2号(閑散日は101号・102号)
- 本郷車庫 - 港南台駅 - 上大岡駅 -鎌倉街道- 横浜駅東口 - (国道1号 - 保土ヶ谷バイパス - 国道16号(道路状況によって町田街道)) - 町田バスセンター - (国道246号) - 本厚木駅 - (国道129号 - 東名高速道路 - 新東名高速道路 - 三ヶ日IC[3] - 東名高速道路 - 新名神高速道路) - 京都駅中央口 - 高速長岡京 - 大阪駅JR高速バスターミナル - ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
青春ハーバーライト号
- 81号・82号(季節運行便。金・土・日・祝日・祝前日および繁忙日に運行)
- 横浜駅東口 - (国道1号 - 保土ヶ谷バイパス - 国道16号(混雑時は町田街道)) - 町田バスセンター - (国道16号(混雑時は町田街道) - 東名高速道路 - 新東名高速道路 - 三ヶ日IC[4] - 新名神高速道路) - 草津駅東口 - 京都駅中央口 - 高速長岡京 - 大阪駅JR高速バスターミナル - ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
横浜昼特急大阪号
- 1号・2号
- 横浜駅東口 - (国道1号 - 保土ヶ谷バイパス - 国道16号) - 町田バスセンター - (国道16号 - 東名高速道路 - 新東名高速道路 - 三ヶ日IC[5] - 東名高速道路 - 伊勢湾岸自動車道 - 新名神高速道路- )土山バスストップ - 京都深草 - 名神大山崎 - 名神高槻 - 千里ニュータウン - 大阪駅JR高速バスターミナル
- 静岡SAの代わりに遠州森町PAで休憩をすることがある。
歴史
- 1989年3月23日 - 神奈川中央交通と西日本JRバスの共同運行により、横浜駅・町田バスセンター~大阪駅間の夜行便「ハーバーライト大阪号」の運行を開始。
- 1989年7月20日 - 両社の共同運行により、横浜駅・町田バスセンター~京都駅間の夜行便「ハーバーライト京都号」の運行を開始。
- 1999年10月1日 - 夜行便「ハーバーライト号」を2系統とも本厚木駅経由に変更。同時に車両をダブルデッカーに変更。
- 2000年11月15日 - 横浜側の運行事業者を神奈川中央交通から湘南神奈交バスに移管。
- 2004年7月16日 - 横浜駅・町田バスセンター~大阪駅間の昼行便「横浜昼特急大阪号」の運行を開始。
- 2008年6月16日 - 横浜側の運行事業者を湘南神奈交バスから横浜神奈交バスに移管。
- 2009年5月31日 - この日の運行分を以て横浜神奈交バスが運行から撤退。
- 2009年6月1日 - この日の出発便から西日本JRバスの単独運行となり、「ハーバーライト大阪号」と「ハーバーライト京都号」を統合。季節運行便(金・土・日・祝日・祝前日及び繁忙期運行)の運行を開始。閑散日運賃・学割を導入し、往復割引・回数券を廃止。湊町バスターミナル(OCAT)(ハーバーライト号季節運行便)・土山BS(昼特急)の各バス停を新設。
- 2013年6月24日 - 季節運行便が4列シートとなり「青春ハーバーライト」となる。草津駅・USJに乗り入れ、横浜昼特急・季節運行便がOCATへの停車取りやめ。
- 2013年12月21日 - 高速長岡京(ハーバーライト号・青春ハーバーライト号)を新設。
使用車両
開業当初のハーバーライト号は、両社とも独立3列シート29人乗りの三菱ふそう・エアロクィーンMを使用していたが、1999年の車両代替時に独立3列シート39人乗りの三菱ふそう・エアロキングに変更された。なお、横浜神奈交バスが所有していたエアロキングは後に大阪府のオオキタを経てジャムジャムエクスプレスに移籍し、現在は同社の高速路線バスで使用されている。
青春ハーバーライト号は4列シート車を使用。続行便を帝産観光バスが運行する場合は通常の4列シート貸切車を使用し、車体に行先及び西日本ジェイアールバスからの受託運行である旨を表示する。
過去の使用車両
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運行開始当初の西日本JRバスの車両 644-9910
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湘南神奈交バスが運行していた頃の「ハーバーライト大阪号」 か701
競合路線
- フライングライナー号(横浜 - 京都・大阪間)
- 千葉・TDR・東京駅・横浜 - 大阪・神戸線…横浜 - 大阪間で競合。
- 鎌倉・藤沢 - 京都・なんば・堺線…湘南地区と関西地区を結ぶ夜行高速バス路線
- びわこドリーム号 …季節運行便が横浜 - 草津間で競合。
- 門真・大阪 - 東京線…横浜 - 大阪間で競合する季節運行路線(両備バス)。
高速ツアーバスから移行した競合路線
- WILLER EXPRESS(WILLER GROUP)
- O.T.B.ライナー(オー・ティー・ビー)
- KBライナー(三栄交通・千葉みらい観光バス)
- さくら高速バス(桜交通・インフォマティック)
- MKナイトシャトル(エムケイ観光バス)
- VIPライナー(平成エンタープライズ)
- キラキラ号(旅バス)
- JAMJAMライナー(ジャムジャムエクスプレス)
- サンシャインエクスプレス(サンシャインエクスプレス)
- ナイトライナー(東京富士交通)
- たびのすけ(青垣観光バス)
過去の競合路線
関連項目
- ドリーム号 (高速バス)
- 昼特急
- フライングライナー号…競合路線(横浜 - 京都・大阪間)
- ブルーライト号…かつての競合路線(横浜 - 大阪間)※2007年4月廃止
- 千葉・TDR・東京駅・横浜 - 大阪・神戸線…競合路線(横浜 - 大阪間)
- シャトー号…かつての競合路線(横浜 - 京都・大阪間) ※2008年4月廃止
- 鎌倉・藤沢 - 京都・なんば・堺線…湘南地区と関西地区を結ぶ夜行高速バス路線
- びわこドリーム号 …季節運行便が横浜 - 草津間で競合。
注記
- ^ 「バスラマ・インターナショナル68」p50
- ^ 鈴木文彦「高速バス大百科」p231
- ^ [各社格安高速バス案内 横浜昼特急 ハーバーライト号 三ヶ日ICにて 乗務員交代 http://www.kakuyasubus.jp/kanto_kansai/yokohama_harbor/index.html]
- ^ [各社格安高速バス案内 横浜昼特急 ハーバーライト号 三ヶ日ICにて 乗務員交代 http://www.kakuyasubus.jp/kanto_kansai/yokohama_harbor/index.html]
- ^ [各社格安高速バス案内 横浜昼特急 ハーバーライト号 三ヶ日ICにて 乗務員交代 http://www.kakuyasubus.jp/kanto_kansai/yokohama_harbor/index.html]