木曽川橋
愛知県・岐阜県の橋
木曽川橋(きそがわばし)は、愛知県一宮市北方町と岐阜県羽島郡笠松町の木曽川に架かる県道(岐阜県道・愛知県道14号岐阜稲沢線)の下路ブレースドリブタイドアーチ橋である。設計は増田淳。
概要
歴史
この橋がかかる部分は、中山道と東海道を結ぶ脇往還である美濃路の1つである笠松道(鮎ずし街道、名古屋道、岐阜道ともいう)にあり、古くから交通量が多く、現在の橋が架かる以前から渡舟や木造の橋が設置されていた。
- 1910年(明治43年):木曽川橋架橋(木製)
- 1937年(昭和12年):1920年制定の旧道路法の国道12号(東京市〜石川県庁所在地)の木曽川にかかる橋として開通。
- 1952年(昭和37年):新道路法により、一級国道22号(名古屋市〜岐阜市)の橋となる。
- 1964年(昭和39年):上流側に歩道橋を添架。
- 1965年(昭和40年):道路法改正により、一般国道22号の橋となる。
- 1969年(昭和44年):名岐バイパス(現国道22号)の開通により、県道に変更。
長らく、河床に初代の橋脚跡が残っていたが2012年(平成24年)の河床整備で撤去された[1]。
鮎ずし街道
現在の名古屋市と岐阜市を結ぶ道は、江戸時代から重宝されていた道である。美濃路と混合される事もあるが、美濃路は現在の名古屋市から一宮市をとおり、旧尾西市(現一宮市)、羽島市を経由し、大垣市、不破郡垂井町へ向かう道である。この鮎ずし街道は、一宮市で美濃路から別れ、羽島郡笠松町経由で岐阜市へ向かう道である。
さまざまな呼ばれ方をされた道であるが、“鮎ずし街道”の名の由来は、長良川鵜飼の鮎を鮎寿司として加工し、江戸の将軍家に献上する際に使用された事からである。記録によれば、鮎寿司の運搬に、岐阜〜江戸を3〜4日で向かったという。
脚注
座標: 北緯35度21分40.4秒 東経136度45分45.4秒 / 北緯35.361222度 東経136.762611度