マーカス・エリクソン
マーカス・エリクソン(Marcus Ericsson, 1990年9月2日 - )はスウェーデン・エレブルー県クムラ出身のレーシングドライバー。
マーカス・エリクソン | |
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基本情報 | |
略称表記 | ERI |
国籍 | スウェーデン |
出身地 | 同・エレブルー県クムラ |
生年月日 | 1990年9月2日(34歳) |
F1での経歴 | |
活動時期 | 2014- |
所属チーム | ケータハム '14- |
車番 | 9 |
出走回数 | 9 |
タイトル | 0 |
優勝回数 | 0 |
表彰台(3位以内)回数 | 0 |
通算獲得ポイント | 0 |
ポールポジション | 0 |
ファステストラップ | 0 |
初戦 | 2014年オーストラリアGP |
(記録は2014年第9戦イギリスGP終了時) |
経歴
カート
9歳の時にカートを始める。 フレドリック・エクブロムの目にとまり、彼がカート購入やその後4年のカートのキャリアの便宜を図った。 フレドリックは彼をFortec Motorsportのリチャード・ダットンに紹介した。 2006年から1999年インディ500優勝者であり前年チャンプカードライバーであったケニー・ブラックのマネージメントを受けることになる。
フォーミュラBMW
ケニー・ブラックがマーカスをリチャード・ダットンに紹介した。 マーカスは2007年Fortec MotorsportからフォーミュラBMW UKシーズンに参戦した。 マーカスはシーズン前に8位でスタートして表彰台を狙うくらいが現実的であると考えていたが、予想よりも早く第1戦のブランズハッチ戦で初勝利をあげる。 このレースではレース1で3位を獲得、レース2ではポールポジションから優勝した。 この優勝で、ケニー・ブラックは今まで見た若いドライバーの中で一番の才能だと評した。 この年はシーズンを通してチェコのヨゼフ・クラールやイギリスのヘンリー・アランデルとタイトルを争ったが、 最終的にはマーカスがクラールを40ポイントリードして最後のイギリスフォーミュラBMWのチャンピオンに輝いた。 (次年度からドイツシリーズと統合されてヨーロピアンフォーミュラBMW選手権となったため)
F3
2008年、マーカスは、F3のシートを探し、タイトル獲得したとことでイギリスF3選手権に参加するライコネン・ロバートソン・レーシング(ダブルRレーシング)からテストに招聘された。 その後、フォーミュラ3ユーロシリーズの先駆けである ASMフォーミュラ3(現在のARTグランプリ)からテストに呼ばれたが、フランスのチームには加入せずイギリスに残り、Fortec MotorsportのF3チームに加入した。 この年は、ポールポジション1回と3回の表彰台、1勝をあげたがドライバーチャンピオンシップでは5位となった。
2008年の冬、全日本F3選手権にTOM'Sチームから2009年シーズンにフル参戦する契約を交わす。 これはマカオグランプリで優勝するために経験を積むためであった。 マーカスは2009年の全日本F3選手権を制し、ゲストとして参戦したイギリスF3でも勝利した。 マカオグランプリではポールポジションを獲得するが、メインレースでは4位となった。
GP2
2009-2010 GP2アジアシリーズにARTグランプリから参戦。 その後、スーパーノヴァ・レーシングにて 2010年GP2シリーズに参戦することとなった。 しかし、最終2戦ではジェイク ローゼンツァイクにシートに奪われた。
2010年はスーパーノヴァ・レーシングのドライバーに復帰しGP2 2010年シーズンを戦うことになった。 チームメイトはヨゼフ・クラール(後にルカ・フィリッピに交代)。 第4戦バレンシアのレース2でシーズン初優勝をあげる。 しかし、ポイント獲得が3戦のみであったため、ドライバーチャンピオンシップで17位となった。
2011年はiスポーツ・インターナショナルチームに移籍。 チームメイトはサム・バード。 2011年のGP2アジアシリーズでは6位、2011年のGP2シリーズでは10位となった。
2012年はiスポーツ・インターナショナルチームに残留。 チームメイトはジョルヨン・パーマー。 シーズン序盤は低迷したが、第10戦ベルギーのレース1で優勝。 その後のシーズン終盤5戦で全てポイントを獲得し、ドライバーチャンピオンシップ8位となった。
F1
2009年12月1-3日にヘレス・サーキットにて開催されたヤングドライバーテストにて、ブラウンGPの車を運転。 もう一人はインディカードライバーのマイク・コンウェイ [1]。 コンウェイの方が0.3秒速いタイムを記録したが、チーム代表のロス・ブラウンはマーカスのパフォーマンスを「とてもよいパフォーマンスで彼のアプローチとフィードバックもとても優秀である」と評した。 [2]
2014年
2014年1月21日、ケータハムとの契約を発表した。チームメイトは2012年までザウバーのドライバーだった小林可夢偉[3]。スウェーデン人からF1ドライバーを輩出するのは1991年にF1から去ったステファン・ヨハンソン以来23年ぶり。
F1での年度別成績
年 | 所属チーム | シャシー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | WDC | ポイント |
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2014年 | ケータハム | CT05 | AUS Ret |
MAL 14 |
BHR Ret |
CHN 20 |
ESP 20 |
MON 11 |
CAN Ret |
AUT 18 |
GBR Ret |
GER - |
HUN - |
BEL - |
ITA - |
SIN - |
JPN - |
RUS - |
USA - |
BRA - |
ABU - |
18位 | 0 |
脚注
- ^ “メルセデス、若手ドライバーテストにコンウェイとエリクソンを起用”. AUTOSPORTS Web. (2009年11月27日) 2009年11月27日閲覧。
- ^ http://www.gpupdate.net/en/f1-news/224563/ericsson-hails-great-experience-with-brawn-gp/%7Caccessdate=21 November 2013
- ^ “Caterham F1 Team and Caterham Racing Announce 2014 F1 and GP2 Driver Line-Ups”. Caterham F1 team (2014年1月21日). 2014年1月21日閲覧。
外部リンク
- マーカス・エリクソン 公式サイト
- マーカス・エリクソン (@Ericsson_Marcus) - X(旧Twitter)