UEFAヨーロッパリーグ 2014-15
UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 (UEFA Europa League 2014-15)は、6回目のUEFAヨーロッパリーグである。決勝戦はポーランド・ワルシャワのワルシャワ国立競技場で開催される予定。優勝チームには2015 UEFAスーパーカップおよびUEFAチャンピオンズリーグ 2015-16出場権が与えられる。
UEFAヨーロッパリーグ 2014-15 | |
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決勝戦が行われる予定のワルシャワ国立競技場 | |
大会概要 | |
日程 |
2014年7月1日~8月28日 (予選) 2014年9月18日~2015年5月27日 (本戦) |
チーム数 |
195 (予選) 56 (本戦) |
< 2013-142015-16 > |
出場枠
各サッカー協会のUEFAヨーロッパリーグ 2014-15出場枠は、2008-09シーズンから2012-13シーズンまでの過去5シーズンに実施されたUEFAチャンピオンズリーグおよびUEFAヨーロッパリーグの獲得ポイントを対象としたUEFAランキング2013によって決定された。国内リーグを持たないリヒテンシュタインはカップ戦優勝の1枠のみとなる。また、UEFA執行委員会により、欧州サッカー連盟に新加盟したジブラルタルもカップ戦優勝の1枠のみとなることが決定された[1][2]。
UEFAリスペクト・フェアプレーランキングの上位3協会には追加でフェアプレー枠が与えられた。UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15で敗退した33チームもUEFAヨーロッパリーグ 2014-15に参加する。同予選3回戦で敗退した15チームはプレーオフ、同プレーオフで敗退した10チームはグループステージ、同グループステージ3位で敗退した8チームは決勝トーナメントから参加する。
協会ランキング
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- (FP): UEFAリスペクト・フェアプレーランキング枠
- (UCL): UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15敗退
出場権の配分
UEFAヨーロッパリーグ 2013-14優勝でUEFAヨーロッパリーグ 2014-15・グループステージ出場権を獲得したセビージャがリーガ・エスパニョーラで5位になったことにより、リーガ・エスパニョーラ5位に与えられる予定だったグループステージ出場枠が空いたため、各協会の参加ラウンドは以下のように変更された。
- UEFAランキング7位のウクライナのカップ戦優勝チームの参加ラウンドはプレーオフからグループステージに繰り上げられた。
- 同16位のオーストリアのカップ戦優勝チームの参加ラウンドは予選3回戦からプレーオフに繰り上げられた。
- 同19位のイスラエルのカップ戦優勝チームの参加ラウンドは予選2回戦から予選3回戦に繰り上げられた。
- 同33位のフィンランドのカップ戦、同34位のボスニア・ヘルツェゴビナのカップ戦優勝チームの参加ラウンドは予選1回戦から予選2回戦に繰り上げられた。
初登場 (162チーム) | 前ラウンド勝者 | チャンピオンズリーグ敗者 (33チーム) | |
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予選1回戦 (78チーム) |
78チーム
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予選2回戦 (80チーム) |
41チーム
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予選3回戦 (58チーム) |
18チーム |
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プレーオフ (62チーム) |
18チーム
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グループステージ (48チーム) |
7チーム
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決勝トーナメント (32チーム) |
24チーム
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出場権の再配分
チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの両方の出場権を獲得、または複数の方法でヨーロッパリーグ出場権を獲得したチームがある場合、空いている枠は次のルールによって各協会内で再配分される[3]。
- カップ戦優勝チームがチャンピオンズリーグ出場権を獲得している場合
- カップ戦準優勝チームがUEFA主催大会(チャンピオンズリーグおよびヨーロッパリーグ)の出場権を獲得していない場合、最も低いラウンドの出場権を獲得し、他の出場権獲得チームの参加ラウンドが1つ繰り上がる。
- UEFA主催大会の出場権を獲得している場合、国内リーグのUEFA主催大会出場圏外の最上位チームが繰り上げで出場権を獲得する。
- カップ戦優勝チームがヨーロッパリーグ出場権を獲得している場合、国内リーグのUEFA主催大会出場圏外の最上位チームが繰り上げで出場権を獲得する。優勝チームの順位によっては、他の出場権獲得チームの参加ラウンドが1つ繰り上がる場合がある。
- イングランドとフランスではリーグカップ戦優勝チームにもヨーロッパリーグ出場権が与えられる。
- 優勝チームがUEFA主催大会の出場権を獲得していない場合、最も低いラウンドの出場権を獲得する。ただし、カップ戦準優勝チームも出場権を獲得している場合は2番目に低いラウンドとなる(最も低いラウンドはカップ戦準優勝チーム)。
- UEFA主催大会の出場権を獲得している場合、国内リーグのUEFA主催大会出場圏外の最上位チームが繰り上げで出場権を獲得する。準優勝チームは繰り上げられない。
- UEFAリスペクト・フェアプレーランキング上位3協会にはフェアプレー枠が与えられる。UEFA主催大会の出場権を獲得していないチームの中で、国内フェアプレーランキング最上位チームが出場権を獲得する。
出場チーム
括弧内は各チームが参加ラウンドの出場権を獲得した方法を示している。
- TH: UEFAヨーロッパリーグ 2013-14優勝 (Title Holders)
- CW: カップ優勝 (Cup Winners)
- CR: 同準優勝 (Cup Runners-up)
- LC: リーグカップ優勝 (League Cup winners)
- 数字: リーグ順位
- P-W: ヨーロッパリーグ出場権獲得プレーオフ勝者 (Play-offs Winners)
- FP: UEFAリスペクト・フェアプレーランキング枠 (Fair Play)
- UCL: UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15敗退 (UEFA Champions League)
- グループA~H: 同グループステージ3位敗退
- PO: 同予選プレーオフ敗者 (Play-Off round)
- Q3: 同予選3回戦敗者 (3rd Qualifying round)
- ハル・シティ、リオ・アヴェ、クラスノダール、カラビュックスポル、エルミス・アラディプ、グレーディヒ、ザンクト・ペルテン、ザヴィシャ・ブィドゴシュチュ、ブロマポイカルナ、チュカリチュキ、ハウゲスン、ガバラ、ベリス・キシナウ、ストヤルナン、ロブチェン・ツェティニェ、アベリストウィス・タウン、サントス・タルトゥ、カレッジ・エウロパの18チームはUEFAヨーロッパリーグ初挑戦となる[8]。
- 注
- ^ イタリア: リーグ6位のパルマの出場権剥奪により、同7位のトリノが繰り上げ出場した。
- ^ ウクライナ: リーグ6位のメタルルフ・ドネツィクの出場権剥奪により、同7位のゾリャ・ルハーンシクが繰り上げ出場した[9]。
- ^ a b c トルコ: リーグ優勝のフェネルバフチェ、同5位のスィヴァススポル、同6位のカスムパシャSK、カップ準優勝のエスキシェヒルスポルの出場権剥奪により、同3位のベシクタシュがUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15、同7位のカラビュックスポル、同8位のブルサスポルがUEFAヨーロッパリーグ 2014-15に繰り上げ出場した[10][11][12]。
- ^ ルーマニア: リーグ4位のディナモ・ブカレスト、同5位のヴァスルイの出場権剥奪により、同6位のCFRクルジュが繰り上げ出場した[13]。
- ^ a b セルビア: リーグ優勝のレッドスター・ベオグラードの出場権剥奪により、同2位のパルチザンがUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15、同5位のチュカリチュキがUEFAヨーロッパリーグ 2014-15に繰り上げ出場した[14]。
- ^ a b ハンガリー: カップ優勝のウーイペシュトの出場権剥奪により、同準優勝のディオーシュジュールが繰り上げ出場した[15]。
- ^ ラトビア: リーグ2位のスコントの出場権剥奪により、同4位のダウガヴァ・リガが繰り上げ出場した[9]。
- ^ レギア・ワルシャワはUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15予選3回戦でセルティックに合計スコア6–1(ホーム4–1, アウェー2–0)で勝利したが、第2戦で出場資格のない選手を起用したことにより、第2戦は0–3の敗戦扱いとされた。この結果、合計スコアは4–4となり、アウェーゴールで上回るセルティックが同予選プレーオフ進出、レギア・ワルシャワはUEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選プレーオフに回った[16]。
大会日程
ステージ | ラウンド | 組み合わせ抽選会 | 第1戦 | 第2戦 |
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予選 | 1回戦 | 2014年6月23日 | 2014年7月3日 | 2014年7月10日 |
2回戦 | 2014年7月17日 | 2014年7月24日 | ||
3回戦 | 2014年7月18日 | 2014年7月31日 | 2014年8月7日 | |
プレーオフ | 2014年8月8日 | 2014年8月21日 | 2014年8月28日 | |
グループステージ | 第1節 | 2014年8月29日 | 2014年9月18日 | |
第2節 | 2014年10月2日 | |||
第3節 | 2014年10月23日 | |||
第4節 | 2014年11月6日 | |||
第5節 | 2014年11月27日 | |||
第6節 | 2014年12月11日 | |||
決勝トーナメント | ラウンド32 | 2014年12月15日 | 2015年2月19日 | 2015年2月26日 |
ラウンド16 | 2015年3月12日 | 2015年3月19日 | ||
準々決勝 | 2015年3月20日 | 2015年4月16日 | 2015年4月23日 | |
準決勝 | 2015年4月24日 | 2015年5月7日 | 2015年5月14日 | |
決勝 | 2015年5月27日 ワルシャワ国立競技場, ワルシャワ |
予選
1回戦、2回戦の組み合わせ抽選会は2014年6月23日に、3回戦については同年7月18日に、プレーオフについては同年8月8日にスイス・ニヨンで実施される。
1回戦
第1戦は2014年7月1・3日に、また第2戦は同年7月8・10・11日に実施された。
- 注
2回戦
第1戦は2014年7月17日に、また第2戦は同年7月22・24日に実施された。
- 注
3回戦
第1戦は2014年7月31日に、また第2戦は同年8月7日に実施された。
- 注
プレーオフ
第1戦は2014年8月20・21日に、また第2戦は同年8月28日に実施された。
- 注
グループステージ
UEFAヨーロッパリーグ 2013-14優勝のセビージャを含む7チームがグループステージから参加する。プレーオフ勝者の31チームとUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・プレーオフ敗者の10チームを加えた合計48チームで争われる。
グループステージの組み合わせ抽選会は2014年8月29日に、モナコで実施された。48チームは2014年のUEFAクラブ係数によって[17]、4つのポットに振り分けられた。前回優勝のセビージャは自動的にポット1に入る。同じ協会から複数のチームが参加した場合は同じグループにはならない。また、ロシアとウクライナのチームは両国間の政治的不安により、同じグループにはならない[18]。
各グループの4チームはホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たり戦(各チーム6試合)を実施する。試合は第1節が9月18日、第2節が10月2日、第3節が10月23日、第4節が11月6日、第5節が11月27日、第6節が12月11日に実施される。各グループ1位と2位の合計24チームは、UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・グループステージ3位の8チームを加えた32チームが参加する決勝トーナメントに進出する。
トリノ、リオ・アヴェ、サンテティエンヌ、ディナモ・モスクワ、クラスノダール、フェイエノールト、ロケレン、アステラス・トリポリス、アストラ・ジュルジュ、ディナモ・ミンスク、カラバフ、HJKの12チームが予選を突破して初めてグループステージに進出した[19]。グループステージから参加するヴォルフスブルク、ギャンガン、AaBの3チームを加えた合計15チームがグループステージ初挑戦となる(UEFAカップ時代は除く)。ただし、ヴォルフスブルクはUEFAチャンピオンズリーグ 2009-10・グループステージ3位でUEFAヨーロッパリーグ 2009-10・決勝トーナメントに出場した経験がある。
出場チーム
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- 注
- TH UEFAヨーロッパリーグ 2013-14・優勝
- PO UEFAヨーロッパリーグ 2014-15・プレーオフ勝者
- CL UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・プレーオフ敗者
グループA
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グループB
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グループC
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グループD
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グループE
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グループF
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グループG
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グループH
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グループI
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グループJ
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グループK
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グループL
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決勝トーナメント
得点ランキング
日本人選手の成績
選手名 | 所属クラブ | 予選 | 本戦 | ||
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試合 | 得点 | 試合 | 得点 | ||
岡崎慎司 | 1.FSVマインツ05 | 2 | 1 | - | |
久保裕也 | BSCヤングボーイズ | 3 | 0 | ||
瀬戸貴幸 | FCアストラ・ジュルジュ | 3 | 0 | ||
長友佑都 | インテルナツィオナーレ・ミラノ | 1 | 0 | ||
和久井秀俊 | JKノーメ・カリュ | 4 | 2 | - |
関連項目
脚注
- ^ “Congress decisions bring Gibraltar on board”. UEFA.org (2013年5月24日). 2014年8月21日閲覧。
- ^ “Strategic talks in Dubrovnik”. UEFA.org (2013年9月20日). 2014年8月21日閲覧。
- ^ “Regulations of the UEFA Europa League 2014/15 Season”. UEFA.com. 2014年8月23日閲覧。 (PDF)
- ^ a b c “ノルウェーなど北欧3カ国にフェアプレー枠”. UEFA.com (2014年5月8日). 2014年8月14日閲覧。
- ^ “Tromsø får plass i Europa League”. Fotball.no (2014年5月8日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “BP klart för europakval”. Svenskfotboll.se (2014年5月9日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “MYPA Eurooppa-liigan karsintoihin”. Palloliitto.fi (2014年5月8日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “18チームがUELに初挑戦”. UEFA.com (2014年6月18日). 2014年8月30日閲覧。
- ^ a b “Metalurh, Skonto excluded; Petrolul cleared”. Uefa.org (2014年4月4日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “Decisions on Beşiktaş, Fenerbahçe, Steaua”. Uefa.org (2013年6月25日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “Fenerbahce: Turkish side lose match-fixing ban appeal”. BBC.com (2013年8月28日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “Decisions on Sivasspor and Eskişehirspor”. Uefa.com (2014年6月6日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “ADIO Europa League! Comisia de Apel a respins cererea clubului Dinamo pentru licenta europeana!”. Sport.ro (2014年5月28日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “Crvena zvezda excluded from Champions League”. Uefa.com (2014年6月6日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “Újpest: nincs UEFA-licenc, a Diósgyőr indul az El-ben”. Nemzetisport.hu (2014年5月30日). 2014年8月7日閲覧。
- ^ “Celtic reinstated to Champions League after Legia Warsaw error” (2014年8月8日). 2014年8月8日閲覧。
- ^ “2014/15 UEFA Europa League list of participants”. UEFA.com (2014年6月1日). 2014年8月30日閲覧。
- ^ “Emergency Panel decisions”. UEFA.org (2014年7月17日). 2014年8月28日閲覧。
- ^ “波乱相次ぐUEL、12チームがGS初出場”. UEFA.com (2014年8月28日). 2014年8月30日閲覧。