キングダム ハーツ バース バイ スリープ

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キングダム ハーツ バース バイ スリープ』(KINGDOM HEARTS Birth by Sleep、略称:BbSKHBbS)は、2010年1月9日スクウェア・エニックスより発売されたPlayStation Portableコンピュータゲーム

キングダム ハーツ
バース バイ スリープ
KINGDOM HEARTS
Birth by Sleep
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation Portable
開発元 スクウェア・エニックス
発売元 スクウェア・エニックス
シリーズ キングダム ハーツ シリーズ
人数 1 - 6人
メディア UMD 1枚
発売日 日本の旗 2010年1月9日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
売上本数 約77万本[1]
その他 メモリースティックDuo対応
アドホックモード対応
データインストール対応
容量 200/400/600MB
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概要

ディズニースクウェア・エニックスのコラボレーション作品である『キングダム ハーツ シリーズ』の一作で、東京ゲームショウ2007において、シリーズ新プロジェクトの一つとして『キングダム ハーツ コーデッド』『キングダム ハーツ 358/2 Days』と同時発表された。

キングダム ハーツII ファイナル ミックス+』(の2枚組のうちの一つ『キングダム ハーツII ファイナル ミックス』)のシークレットムービー「Birth by sleep」をサブタイトルに冠している通り、このムービーで提示された謎を明かす作品。ストーリーは第一作『キングダム ハーツ』の10年前と、シリーズ中で最も過去のものとなり、シリーズに登場する様々なキャラクターの過去の姿や『KH』の時点で崩壊していたワールドが登場するのも特徴。

PSPの性能と容量を生かし、PS2版『キングダム ハーツII』に近い操作性やグラフィック、イベントシーンの量など、前述の同時発表された3作の中では本流の『KH』に最も近い作品である。また本作のコンセプトの一つが「進化した『KH』」[2]であり、基本的なインターフェースは『KH2』をベースとしてバトルや成長のシステムには新たな要素が加えられている。ディレクター・野村哲也は「ソラが主人公でないからナンバリングをつけなかっただけで、ボリュームや密度の濃さはPS2の時と大差ない」と語っている[3]

開発は『Re:チェイン オブ メモリーズ』(Re:COM)を開発したスクウェア・エニックス大阪開発部。開発は早くから始まっていたものの、『Re:COM』のリメイクを担当することが決まり本作は一時中断となっていた。その後システムなどの全面的な見直しが行われ、その結果同時発表された『358/2 Days』『コーデッド』の中では最初に開発が始まりながら、最後に発売される作品となった。

『COM』のゲームボーイアドバンスSPや『358/2 Days』のニンテンドーDSiと同じく、本作も野村によるオリジナルデザインのPSP-3000を同梱した限定版が発売された。限定版を含め発売初週で51万本を売り上げ、PSP用ソフトの初週実績としては歴代3位(当時)を記録した[4]。また、2012年12月6日に廉価版「アルティメットヒッツ」が発売されている。

ゲームとしての特徴

3人の主人公

主人公はテラ、ヴェントゥス、アクアの3人で、シナリオもそれぞれ3本独立して存在する。ゲームの序盤に操作するキャラクターを選択し、そのキャラクターのシナリオを進めていくことになるのだが、巡る世界は共通でも主人公によって出会う人物や訪れる場所、戦うボスキャラクター等が異なっており、全てのシナリオをクリアすることでストーリーの全容が明らかになる構成をとっている。セーブデータは個別に作られるが、1つのシステムファイルによって管理されており、クリアすることで総合的な進行度が表示される。

また、各キャラクターのシナリオ中には「ゼアノートレポート」というアイテムがそれぞれ異なる種類が手に入る。これをキャラクターごとに全種集めた状態で各シナリオのラストボスを倒してエンディングを迎えると、本作の最後の戦いが描かれる「ラストエピソード」がプレイ可能になる。

バトルシステム

これまでのシリーズのバトルスタイルを踏襲しながらコマンドを自由にカスタマイズ出来るようになっており、戦略の自由度が広がっている。システムの変化に伴いコマンド欄はデッキコマンド3つと「たたかう」コマンドで構成されている。

バトルにおける「技」に該当するコマンドに成長要素、カスタマイズ要素、収集要素を持たせたようなシステムが特徴。ディレクターの野村曰く、『COM』『すばらしきこのせかい』を経て発展させたシステムで、「やっと完成形に近いシステムが出来上がった」とのこと[5]

ベースコマンド
従来と同じく、○ボタンで繰り出す攻撃。コマンドアイコン上部にはコマンドゲージが存在し、攻撃を当てることで溜まっていく。これが最大まで溜まった時、スタイルチェンジの条件を満たしていなければ強力なフィニッシュコマンドが発動する。また、特定の条件を達成することでフィニッシュコマンドもさらに進化していく。
デッキコマンド
ベースコマンド以外に使用するコマンドを自由にカスタマイズするデッキ。バトルコマンドアクションコマンドシュートロックコマンドの3つに分類される。なお各コマンドにはレベルがあり、バトルで敵を倒すと獲得できるCPが溜まることでレベルアップし、威力や性能の向上の他にも、後述するコマンドチャージに使用可能になるというメリットが生まれる。
バトルコマンド
△ボタンで繰り出す攻撃で、デッキにセットした技を使用する。武器による攻撃を行うアタック、攻撃魔法や回復魔法を唱えるまほう、回復アイテムを消費するアイテム、マルチプレイ時に効果を発揮するフレンドの4つのカテゴリが存在する。ゲーム開始当初にセットできるのは3つで、シナリオを進めるにつれ最大8つまでセットできるようになる。MPが存在しない代わりにコマンドにはゲージが設定されており、使用するとゲージのチャージが始まり、チャージが終了するまでは再度使うことができない。本作のバトルではこのコマンドのカスタマイズが難易度も左右するほど大きなウェイトを占めている。
アクションコマンド
×ボタンで使用するジャンプや、□ボタンで使用するガードなど、攻撃以外の特殊技能(従来のシリーズでは「アビリティ」に該当する)をセットする。
シュートロックコマンド
FOCUSゲージが満タンの時、LボタンとRボタンを長押しすることで発動できるコマンド。使用すると視点がプレイヤーキャラのすぐ後ろへ移動し、カーソル内に収めた敵をロックオンする。スティックでカーソルを動かすことでより多くの敵をロックオンし、制限時間内にロックオンした敵全てに目がけて強力な技を撃ち込む。多数の敵をロックオンすることも敵一体を多重ロックオンすることも可能。ただしロックオン中は無防備となってしまい、そこでダメージを受けるとシュートロックが解除されてしまう。様々な種類が存在し、各主人公に専用のものも存在するが、セットできるのは各キャラにつき1つのみ。なおFOCUSゲージは攻撃を当てることで少しずつ回復する。
スタイルチェンジ
バトル中に使用したバトルコマンドによってバトルスタイルが多彩に変化するシステム。通常はコマンドゲージが最大まで溜まるとフィニッシュコマンドが発動するのだが、特定のバトルコマンドを使用した状態でコマンドゲージを最大まで溜めるとその状態に応じたスタイルチェンジが起こり(例:ファイア系→ファイアブレイザー、サンダー系→サンダーボルト)、ベースコマンドが変化する。スタイルチェンジにもコマンドゲージが存在し、ゲージを最大まで溜めてフィニッシュコマンドを使用するとスタイルは解かれるのだが、スタイルチェンジ中に使用したバトルコマンドによってはそこでさらに強力な2段階目のスタイルチェンジを起こすこともできる。スタイルはストーリー進行などによって開放されていき、以後は条件を満たせば切り替え可能。
ディメンションリンク
D-LINKゲージが満タンの状態で発動でき、発動中はゲージが減少していく。シナリオ中に出会った様々なキャラクターの力を借り、そのキャラクターのデッキを使用することができる。ディメンションリンク中に低確率で敵が「シンボル」という星型のアイテムを落とすことがあり、それを取得するとデッキが強化モードにバージョンアップする(最大2段階まで)。ミラージュアリーナで通信したプレイヤーとリンクすることも可能。
コマンドチャージ
2つのコマンドを合成することによって新しいコマンドを生み出すシステム。コマンドによっては合成するのに一定のレベルを必要とする。合成時に素材を追加するとサポートアビリティを付属させることができ、そのコマンドのレベルを最大まで上げるとアビリティをマスターし、以降はそのコマンドをデッキに入れなくてもアビリティの効果を得られるようになる。なお、素材がなくても低確率でアビリティが付属することがある。

コマンドボード

ボードゲーム形式のミニゲーム。プレイすることによってコマンドのレベルを上げたり、レアなバトルコマンドやシュートロックコマンドを入手することも可能。ルールやシステムは『いただきストリート』にかなり近い。

ミラージュアリーナ

『358/2 Days』のようにマルチプレイが可能なワールド。協力してアリーナミッションを攻略するアリーナモード、プレイヤー同士で対戦するVSアリーナモードコマンドボードランブルレーシングの4つのモードがある。ソロプレイ用のオフラインも存在する。ゲームによって得られるメダルはメダルショップで景品と交換できる。

キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス

キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation Portable
開発元 スクウェア・エニックス
発売元 スクウェア・エニックス
人数 1-6人
メディア UMD 1枚
発売日 2011年1月20日
対象年齢 CERO:A(全年齢)
売上本数 13万1177本[6]
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キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス』(KINGDOM HEARTS Birth by Sleep FINAL MIX)は、海外版『バース バイ スリープ』をベースとして追加要素を搭載した英語音声版。2011年1月20日発売。2010年9月16日に正式に発表され、これは北米版と欧州版の発売からわずか1週間ほどでのタイミングであった。海外版で追加された追加要素の他に、さらなる『ファイナル ミックス』版独自の新要素が加わっている。

なお、初回生産特典として、「DDFFキャラクターデータダウンロードカード」が封入。これに記されたプロダクトコードにより、『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』において『KH』のコスチュームのクラウドが使用可能になる。

  • 音声が英語に
    イベントムービーを視聴するシアターモードのみ、日本語と英語の切り替えが可能。なおフェイシャルモーション(顔の表情付け)は英語のもののみとなる。
  • 最高難易度「クリティカルモード」追加
  • 「シークレットエピソード」追加
    ラストエピソードから直接続くシナリオ。なおこのエピソードのみイベントシーンが日本語音声となる(バトル中の音声は英語)。
  • ボス追加
    旅立ちの地に黒コートの謎の人物が出現。
  • ミラージュアリーナに新ミッション追加
    ピノキオ』のモンストロと戦う「大海原の怪物」、アーマー・オブ・ザ・マスターと戦う「光の訓導」、ノーハートと戦う「闇への遠謀」が追加。それぞれ新規の強力なボスと戦うミッションとなっている。
  • ピートとのディメンションリンク追加
  • 新コマンドスタイル「リズムミキサー」追加
  • コマンドボードにネバーランドを舞台にした「スカルボード」追加
  • リズミックアイスに新曲が3曲追加
  • アイスショップに「デイジーソルベ」追加
  • ランブルレーシングに新コース「キャッスルサーキット」追加
  • ステッカーアルバム追加
    各地に散らばるステッカーを集める、『KH2FM』のピーズパズルのような要素。ステッカーをアルバムに貼る際、適切な位置に貼ることでポイントを貯めてアイテムを獲得できる。
  • 一部イベントムービーの細部変更
    幼少時のソラ、リク、カイリにフェイシャルモーションが付けられるなど。
  • デッキコマンド追加
  • キーブレード追加
  • アンヴァースミッション追加
  • アンヴァースのテクスチャ変更
  • バトルのバランス調整


あらすじ

選ばれし者のみが持てる「キーブレード」をソラが手にするより以前、世界にはキーブレードマスターが存在した。テラ、ヴェントゥス、アクアの3人はその中の一人である、マスター・エラクゥスのもとでキーブレードマスターを目指し、日々修行に励んでいた。

ある日、テラとアクアのマスター承認試験が行われる。試験に挑むテラとアクアだったが、テラは己の闇の力を制御できていないことから不合格を言い渡され、アクアのみがキーブレードマスターに承認される。悩むテラは、試験に同席したキーブレードマスター、マスター・ゼアノートに「心の闇を消すのではなく力で制せ」と助言される。

その後、テラとアクアはマスター・エラクゥスより、マスター・ゼアノートが突如失踪したことと、世界中に「アンヴァース」と呼ばれる魔物が現れ始めたことの調査に赴くよう申し渡される。マスター・ゼアノートに再び会うため、旅立とうとするテラをヴェントゥスが呼び止める。ヴェントゥスは謎の仮面の少年に「テラがテラでなくなる」と不吉なメッセージを残されていたのだ。他の世界へと発ったテラを追い、アクアとマスター・エラクゥスの制止を振り切って飛び出していくヴェントゥス。アクアもヴェントゥスを追うため、そしてマスター・エラクゥスより密かに命ぜられたテラの監視という任務を胸に旅立つ。

それぞれの想いを胸に秘め、冒険の旅に出る3人。その先に大いなる災いが待ちうけるとも知らずに――。

登場キャラクター

テラ(Terra)
主人公の一人。落ち着いた物腰の青年で、自らの鍛錬を怠らない。ヴェントゥス、アクアを含めた三人の中ではリーダー的存在であり、特にヴェントゥスにとっては兄貴分の存在でもある。ヴェントゥスやアクアと共にマスター・エラクゥスの元で修行をしていたが、マスター・ゼアノートの失踪を機に世界を巡る冒険に出る。キーブレードを使ったパワーのある攻撃を得意とする。名前の「テラ(Terra)」はラテン語で「大地」を意味する。
『キングダムハーツII ファイナル ミックス』(KH2FM)では、彼の鎧の姿「留まりし思念」が隠しボスとして登場。キーブレードを多彩な武器に変化させる能力でソラたちを苦しめた。
ヴェントゥス(Ventus)
主人公の一人で、通称は「ヴェン」。『キングダム ハーツII』に登場したロクサスによく似た姿をした少年。明朗快活で、純粋な性格の持ち主。テラやアクアからは弟のように可愛がられており、ヴェントゥスも二人のことを慕っている。仮面の少年・ヴァニタスにより不吉な言葉を残され、テラを追って世界を飛び出すことになる。逆手に持ったキーブレードによる素早い攻撃が得意。名前の「ヴェントゥス(Ventus)」はラテン語で「風」を意味する。
アクア(Aqua)
主人公の一人。正義感が非常に強く、真面目な性格の女性。常に凛とした態度をしているが、テラやヴェントゥスを優しく見守る女性らしい様子も見せる。テラが闇に堕ちる可能性を案じたマスター・エラクゥスによりテラを監視するよう命じられ、またテラを追って旅立ったヴェントゥスを連れ戻すために旅立つ。身軽さを生かした攻撃と、魔法を使いこなす。名前の「アクア(Aqua)」はラテン語で「水」を意味する。
『KH2FM』の追加ムービー「隠された舞台へ」では、まるで中身があるように置かれた彼女の鎧にゼムナスが語りかけていた。
ミッキー(Mickey)
ディズニーキャッスルの王で、彼もまたキーブレードの使い手。配下のドナルドやグーフィーからは「王様」と呼ばれている。元キーブレードマスターのイェン・シッドの弟子として修行していたが、世界に起こり始めている異変を知り、師匠の制止も聞かずに飛び出す。冒険の先々で出会ったヴェントゥスやアクアに力を貸してくれる場面もある。
マスター・ゼアノート(Master Xehanort)
金色の瞳のキーブレードマスター。本作の鍵を握る人物。『キングダム ハーツ』のゼアノートと同じ名前で、またゼアノートのハートレスと同じ服を着ている。テラとアクアのマスター承認試験のために旅立ちの地を訪れ、テラに助言を残した後に失踪してしまう。既に老齢であるが、その身に秘めた力は強大。世界は光と闇の均衡が重要であると考えている。名前は「No Heart + X」または「Another + X」のアナグラム。
ヴァニタス(Vanitas)
顔をフルフェイスのヘルメットのように隠し、全身を赤と黒のアーマーに包んだ、ダークモード時のリクの姿によく似た謎の少年。マスター・ゼアノートと何らかの繋がりがある。名前の「ヴァニタス(Vanitas)」はラテン語で「空虚」を意味する。
マスター・エラクゥス(Master Eraqus)
テラ、ヴェントゥス、アクアのマスター。厳格な性格だが根は優しく、三人を我が子のように大切に思っている。失踪したマスター・ゼアノートの捜索をテラとアクアに命じる。光を絶対のものと考えており、マスター・ゼアノートとは兄弟弟子だが彼とは考え方が相反するところがある。名前は「スクウェア(SQUARE)」のアナグラム。

声の出演

オリジナル版キャスト(日本語) / 『ファイナル ミックス』版キャスト(英語)の順。


登場ワールド

旅立ちの地(Land of Departure)
マスター・エラクゥスの下で、テラ、アクア、ヴェントゥスがキーブレード使いとしての修行を積んでいる地。テラとアクアのマスター承認試験を機に、三人は外の世界へ旅立っていくこととなる。
エンチャンテッド・ドミニオン(Enchanted Dominion、作品:眠れる森の美女
大きな城と美しい森がある王国。しかし今は、国民の全てが魔女マレフィセントの魔法により眠りにつかされている。テラ編では最初に上陸するワールド。
テラ編
テラはアンヴァースを追っていると、マレフィセントという魔女と出会う。マレフィセントは言葉巧みにテラを惑わせ、魔法でテラを操りオーロラ姫の心を取り出させてしまう。
ヴェントゥス編
心を失い眠り続けるオーロラ姫に会ったヴェントゥス。ヴェントゥスはオーロラ姫の心を取り戻すため、彼女の育ての親である三人の妖精と共に、森を抜けた先にあるマレフィセントの城へと乗り込む。
アクア編
マレフィセントの城に向かったアクアは、「テラが闇に堕ちた」とヴェントゥスに告げているマレフィセントを見かける。アクアはマレフィセントの魔法で地下の牢獄に入れられてしまうが、そこでオーロラ姫を助けんとするフィリップ王子に出会う。
ドワーフ・ウッドランド(Dwarf Woodlands、作品:白雪姫
森や山など、豊かな自然に囲まれた王国。ヴェントゥス編では最初に上陸するワールド。
テラ編
全てを見通すという魔法の鏡の噂を聞きつけて城にやってきたテラ。マスター・ゼアノートについて鏡に聞こうとするが、その所有者である女王は、条件として白雪姫という少女の心臓を持ってくるよう命ずる。
ヴェントゥス編
ヴェントゥスは鉱山で見つけた七人の小人にテラのことを尋ねるが、彼らは全く聞く耳を持たない。他の人に話を聞こうとヴェントゥスが森を歩いていたところ、白雪姫がうずくまっているのを見つける。
アクア編
アクアが森を歩いていると、七人の小人が悲しみに暮れていた。理由を聞くと、彼らの大切な人である白雪姫が毒リンゴを食べて永遠の眠りについたのだという。アクアは白雪姫を助ける方法を探るため女王の城へ向かう。
キャッスル・オブ・ドリーム(Castle of Dreams、作品:シンデレラ
煌びやかな城を構えている王国。城では国中の娘を集めた舞踏会が開かれている。アクア編では最初に上陸するワールド。
テラ編
ドレスを破られ泣き崩れているシンデレラを見かけたテラ。そこにフェアリー・ゴッドマザーが現れ、彼女に魔法で出来たドレスと馬車を用意する。シンデレラの心の強さに興味を持ったテラは、城にうごめくアンヴァースから彼女を守りエスコートすることに。
ヴェントゥス編
この世界に来たヴェントゥスはなぜか小さな姿となってしまっていた。継母達からひどい仕打ちを受けているシンデレラを舞踏会に行かせるため、ヴェントゥスはネズミのジャックに協力し、家中を駆け回ってドレスの材料集めに奮闘する。
アクア編
アクアは城を去ろうとするテラと出くわし、シンデレラに会うよう伝えられる。舞踏会場を見に行ったアクアは、シンデレラを妬む継母・トレメイン夫人とその娘たちから闇の気配を感じ取り、彼女らの屋敷へ調査に赴く。
ミラージュアリーナ(Mirage Arena)
機械仕掛けで動く、幻想を作り出す世界。バトルやミニゲームをシングルプレイもしくはマルチプレイで行うことができる。
不思議な塔(Mysterious Tower)
元キーブレードマスターでミッキーの師匠、イェン・シッドのいる塔。テラ編では中盤、ヴェントゥス編とアクア編では終盤に訪れる。
テラ編
マスター・エラクゥスの古い友人であるイェン・シッドに話を聞きに来たテラ。イェン・シッドはマスター・ゼアノートがアンヴァースに関係している可能性を説き、マスター・ゼアノートを探すよう助言する。
ヴェントゥス編
星のカケラによってネバーランドから飛ばされてきたヴェントゥスはドナルドとグーフィーに連れられ、イェン・シッドに会う。イェン・シッドが見せたビジョンではミッキーが荒野で倒れており、ヴェンは勇んでそれを助けに行こうとする。
アクア編
異空の回廊で漂うミッキーを見つけたアクアは、イェン・シッドの塔まで彼を介抱する。そこでイェン・シッドから知らされたのは、マスター・エラクゥスが討たれたという知らせだった。
レイディアントガーデン(Radiant Garden)
賢者アンセムの治める世界で、光に溢れた「輝ける庭」。城を中心としてその周りには住宅街が広がっている。
テラ編
マスター・ゼアノートからヴァニタスを探すよう命ぜられたテラは、巨大アンヴァースを追ってヴェントゥスとアクアに再会する。すれ違いから二人を振り切り、再び一人で歩き出したテラだったが、ブライグという男が姿を見せた。彼はマスター・ゼアノートを捕らえているという。
ヴェントゥス編
ミッキーの持つ星のカケラにより、謎の荒野から飛ばされてきたヴェントゥス。テラとアクアに再会するも、また三人は別々の道を歩むこととなってしまう。消沈するヴェントゥスだったが、そこでリアとアイザという少年たちに出会う。
アクア編
テラの後を追って降り立ったアクアは、強い光を持つ少女・カイリがアンヴァースに襲われているところに遭遇する。そこで出会ったミッキーと共にアンヴァースを撃退するが、さらに巨大アンヴァースが出現。アンヴァースを追ってテラとヴェントゥスに再会したのだった。
ディズニータウン(Disney Town)
ディズニーキャッスルという世界の城下町で、今は町一番の人気者を決める「ドリーム・フェスティバル」が行われている真っ只中である。
テラ編
テラはディズニータウンで行われている「ランブルレーシング」の会場に入り込んでしまう。レースに出場する車型のアンヴァースを倒すため、テラもレーサーとして参加することに。
ヴェントゥス編
フェスティバルのメイン会場で、アイスクリームを製造する機械の使い方がわからないヒューイたちを見かけたヴェントゥス。ヴェントゥスは機械を操り、「リズミックアイス」でアイスクリーム作りに挑戦する。
アクア編
メイン会場では、ホーレス・ホースカラーが困っている様子。フルーツボール広場にアンヴァースが現れ、手に負えないというのだ。アクアは「フルーツスキャッター」でアンヴァースに挑む。
オリンポスコロシアム(Olympus Coliseum、作品:ヘラクレス
オリンポスに位置する闘技会場。本作では下界の町、テーベも登場する。
テラ編
ヘラクレスという少年から闘技大会について聞いたテラは、力試しのために出場しようとする。それを見た冥界の王ハデスはテラに眠る闇の力に目を付け、闘技大会に出れば闇の力を支配する方法を教えるとうそぶく。
ヴェントゥス編
英雄を目指すヘラクレスと友達になったヴェントゥス。彼はトレーナーであるフィルの下で修行に励んでいるのだが、同じく英雄を志望する少年・ザックスも現れ、二人は弟子の座をかけ闘技大会で競うこととなる。
アクア編
コロシアムではチャンピオンとなったテラの話題でもちきりになっていた。テラの手がかりを探るアクアは、フィルにより半ば強引に闘技大会に参加させられることに。
ディープスペース(Deep Space、作品:リロ・アンド・スティッチ
宇宙船の飛び交う宇宙空間。本作のスティッチはまだリロに名前を与えられる前の、試作品626号と呼ばれていた頃の物語である。
テラ編
テラは巨大な宇宙船に捕まってしまう。難なく牢獄を抜け出したテラであったが、同じく囚われの身となっていたジャンバ博士に助けるよう頼まれる。ジャンバ博士は宇宙最強の生物・試作品626号を作った罪で投獄されていた。
ヴェントゥス編
宇宙船に侵入したアンヴァースを追い、ヴェントゥスもその中へ潜入する。そこで出会った試作品626号はヴェントゥスたちの「つながりのお守り」と同じ形のものを持ち、テラとアクアを知っている様子を見せた。
アクア編
「つながりのお守り」に似たものを見つけたアクアだったが、試作品626号がそれを奪ってどこかへ逃げていく。そこへ試作品626号を追っていたガントゥ大尉が現れ、アクアは密航者としてガントゥに連行されてしまう。
ネバーランド(Never Land、作品:ピーター・パン
永遠に大人になることのない国。これまでのシリーズでは海賊船や離れ小島が舞台となっており、本島が登場するのは本作が初めてとなる。
テラ編
テラはフック船長とその手下スミーがアンヴァースから宝箱を守っているところに出くわす。宝箱の中には光が詰まっているといい、その光をピーター・パンという少年が狙っているらしい。テラは光を守るため、フック船長に手を貸すことに。
ヴェントゥス編
ロスト・ボーイズとティンカー・ベルに出会ったヴェントゥスは、島に落ちたという流れ星を探しに行くことに。ミッキーの星のカケラを見つけたヴェントゥスだったが、フック船長にティンカー・ベルと星のカケラを奪われてしまう。
アクア編
宝の地図を拾ったアクアは、ロスト・ボーイズとピーター・パンに宝探しのリーダーに任命されてしまう。宝探しを終えた彼女が感じたのは、ヴァニタスの強力な闇の気配だった。
デスティニーアイランド(Destiny Islands)
本島と離れ小島で形成される、小さな島国。
テラ編
暖かな光に導かれたテラは、浜辺で遊ぶ少年二人を見かける。その内の一人、リクから強い光を感じ取ったテラは、リクに「キーブレード継承の儀式」を行う。
ヴェントゥス編
旅立ちの地でテラが開いた回廊によって飛ばされてきたヴェントゥス。そこにヴァニタスも現れ、決戦の地・キーブレード墓場へ来るよう言い渡される。
アクア編
強い光を感じてやってきたアクア。そこで出会ったリクにキーブレードが継承されていると感じ取ったアクアは、その親友であるソラに、リクが迷った時には傍にいるよう頼む。
キーブレード墓場(Keyblade Graveyard)
謎の荒野の正体。かつてキーブレード戦争の戦場となった地で、見渡す限りの荒野に無数のキーブレードが突き刺さっている。マスター・ゼアノートの野望を阻止するため、テラ、ヴェントゥス、アクアはそれぞれの決意を胸に再び集う。

スタッフ

  • ディレクター、コンセプトデザイン、ストーリー、2Dメインアート:野村哲也
  • Co.ディレクター:安江泰
  • シナリオ、カットシーンディレクター:岡勝
  • シナリオプロット:渡辺大祐
  • 音楽:下村陽子
  • メインプログラマー:後藤保、中道雅史
  • アートディレクター:藤本武史
  • マッププランニングディレクター:宮崎要  
  • アニメーションディレクター:浜田康司、品川宗則
  • テクスチャーアートディレクター:山崎透、岡内舞
  • VFXアートディレクター:杉山浩隆
  • アニメーション監修:神藤辰也
  • 3Dキャラクターモデリング監修:栢野智博
  • マッププランニング監修:遠藤剛
  • 3Dマップモデリング監修:田中正英
  • キャラクターアート監修:長谷川朋広
  • インターフェースアート監修:荒川健
  • VFXアート監修:佐藤修一
  • シネマティックムービーディレクター:野末武志
  • ダイアログエディター:須賀麻子
  • サウンドエディター:稲倉遼
  • プロジェクトマネージャー:西理江
  • パブリシティプロデューサー:大日方可功子
  • プロデューサー:パトリック・チェン
  • Co.プロデューサー:吉本よういち
  • エグゼクティブプロデューサー:橋本真司

関連作品

脚注

  1. ^ 2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(メディアクリエイト版)” (2011年4月18日). 2011年8月15日閲覧。
  2. ^ 週刊ファミ通 2009年8月28日号 野村哲也インタビューより
  3. ^ 電撃PlayStation Vol.463 野村哲也インタビューより
  4. ^ http://ascii.jp/elem/000/000/490/490090/
  5. ^ ファミ通PSP+PS3 Vol.261 野村哲也インタビューより
  6. ^ 週刊ファミ通』No.1206(1月26日号)、エンターブレイン、2012年、11頁。
  7. ^ エンディングのスタッフロールにおいて「秋元介」との誤植がある。
  8. ^ ノンクレジット。
  9. ^ 日本語、英語で共通。

外部リンク