ノイズゲート
ノイズゲート(noise gate)とは、主に雑音の低減を目的として、一定電圧以下の音声信号を減衰あるいは遮断するエフェクターである。イベントPA、電話機、音楽制作など多くの場所で使用されている。
基本的な仕組みは、入力信号がしきい値(スレッショルド)以下になると出力レベルを下げ(ゲートを完全に閉じ、あるいは不完全に絞り)、しきい値以上になると出力レベルを元に戻す(ゲートを開く)というものである。実用上にはしきい値のほかに、減衰の割合、ゲートの開閉エンベロープ、ゲートが反応する周波数帯域といったパラメータが指定されるのが一般的である。減衰の割合を100%とはしない、すなわちゲートを閉じ切らない使用法をダッキングという。音楽的なダイナミックレンジを人工的に広げる目的のエキスパンダーとおおよそ同様の仕組みを持つ。
ノイズゲートによって残響を短く切ったリバーブレーターの表現をゲートリバーブと呼ぶ。1980年代のポップ・ミュージックにおけるドラムサウンドで多用された。
「ヒュー・パジャム#ゲーテッド・リバーブ」も参照