竹山修身
竹山 修身（たけやま おさみ、1950年5月30日 - ）は、日本の政治家。大阪府堺市長（第19代）、大阪広域水道企業団企業長。
| 竹山 修身 たけやま おさみ | |
|---|---|
 「堺トラム」デビュー式典にて（2013年8月25日） | |
| 生年月日 | 1950年5月30日（74歳） |
| 出生地 |
 大阪府堺市 |
| 出身校 | 静岡大学人文学部 |
| 前職 | 地方公務員（大阪府） |
| 現職 | 大阪府堺市長 |
| 所属政党 | 無所属 |
| 公式サイト | 竹山おさみ連合後援会 |
 第19代 堺市長 | |
| 当選回数 | 2回 |
| 在任期間 | 2009年10月8日 - 現職 |
来歴
大阪府堺市生まれ。大阪府立三国丘高等学校、静岡大学人文学部卒業。1975年、大阪府庁に入庁し、主に総務畑を歩む。1989年から6年間、美原町へ出向し同町助役を務める。その後大阪府総務部人事課長、大阪コクサイホテル総合調整室長、 商工部商工振興室長、総務部行政改革室長を経て2005年4月より大阪府議会事務局長、2008年4月より大阪府商工労働部長を務める。2009年4月に大阪府政策企画部長に就任するが、7月3日に大阪府庁を退職。
2009年堺市長選挙
同年9月27日投開票の、政令指定都市昇格後初めて実施された堺市長選挙に橋下徹大阪府知事（当時）の全面支援を受けて無所属で立候補。民主・自民・公明・社民4党が相乗りした現職の木原敬介市長、元大阪府立大学教授の小林宏至、堺高石青年会議所理事の井関貴史の3候補を破り、初当選を果たした。投票率は43.93%[1][2]。同年10月8日、第19代堺市長に就任[3]。
2013年堺市長選挙
2013年2月22日、堺市議会で同年9月に実施される予定の堺市長選挙に再選を目指して出馬する意向を表明した[4]。
2009年の堺市長選では政党の推薦や支援を受けず、与野党が相乗りした現職の木原敬介市長を批判していたが、2013年の堺市長選では一転。自由民主党大阪府連の支援を受け、府連は党本部に対し竹山の推薦を求めたが、9月10日に推薦は見送り、「推薦」よりも格下の「支持」を決定した[5]。翌11日には、関西広域連合長である兵庫県知事の井戸敏三、神戸市長の矢田立郎が竹山の決起集会に出席し、竹山を支持する意向を明らかにした[6]。民主党は竹山を推薦した他[7]、日本共産党は、9月2日、独自の候補を擁立せず、竹山を自主的に支持する方針を決定した[8]。社会民主党は竹山を支持[9]。公明党は9月12日に[10]、みんなの党は9月17日に[11]いずれも特定の候補者を支持せず、公明党は自主投票、みんなの党は中立の立場で臨む方針を決定した。
9月29日、大阪維新の会の候補者を大差で破り、再選。大阪維新の会の公認候補が大阪府内の首長選挙で敗北するのは初[12]。堺市長選の投票率は50.69%で、1971年4月の堺市長選以来の５０％超えとなった。[13]。
堺市長として
大阪都構想について
2009年9月、橋下徹大阪府知事の支援を受けて堺市長選挙に出馬し、当選。堺市議会ではオール野党の厳しい対応を強いられてきた。予算案でも、新規事業への厳しい質問が続き、縮小を余儀なくされる事業が相次いだ。議会各会派が一定の評価を示すなど“協調路線”が生まれつつあった2010年末ごろから、大阪都構想をめぐり距離感。竹山は2011年2月16日、政令市の区長権限の強化はするが公選制の導入は考えない意向を表明した[14]。
2013年5月2日、大阪都構想への賛否を問う住民投票を10月の堺市長選と同日選挙で実施する意向を表明[15]。2013年5月22日、「住民投票運動が公職選挙法が禁じる事前運動とみなされる恐れがある」と主張し、「賛成反対を問わず、住民投票の運動をする市民が選挙運動におよんでしまう事態は私の本意ではない」と述べた。[16]。
公共事業の中止
2009年10月、前任の木原敬介堺市長が推進していたLRT（次世代型路面電車）導入計画の中止を明言した[17]。また堺東駅前の再開発事業に関しても、再開発の中核である「文化芸術ホール」（仮称）の建設計画を白紙撤回する考えを表明した。
発言
- 2012年6月27日 22名の市職員の親や兄弟姉妹などの親族が、生活保護を受給していることが明らかになった際、「不正受給に結び付くようなことはないと思うが、念のため扶養能力の有無を確認させる」と話した。堺市の市職員の平均年収は、約７０５万円。親族が生活保護を受給している堺市職員は、理由として「扶養できない」と回答しているという[18]。
- 2012年10月、「橋下さんとは道州制の必要性を話し合うこともあった。改革志向という点で相性は合うんですよ。堺市長選への出馬を決めて相談したときにもその話をした。選挙のやり方を知らないから、街頭演説の手ほどきを受けた。既成政党を敵に回しながらも、橋下さんらが支援してくれたおかげで当選できた。」と話すなど、橋下や大阪維新の会が推進する二重行政の解消や道州制の導入については賛意を示している。しかし、堺市を分割することには反対の意向を表明した[19]。
- 2013年3月19日、「堺市のイメージをダウンさせた」と謝罪した。堺市には「無責任な発言」「被災地に返すべき」といった批判のメールや電話が約５５０件相次いでいる。市によると、市議から「道義的におかしい」と指摘された、復興予算の返還などは予定していない。だが、被災地に対する新たな支援策などは検討しているという[20]。堺市の約８６億円は、復興予算を受け取る自治体の中でも、突出して高い[21]。
- 2014年3月22日、府と市を統合する大阪都構想について、「私は、基本理念は賛成だ。強い広域自治体と、やさしい基礎自治体の役割を峻別していくこと、これはやはり、私は大阪府の職員として長年勤めてきたので、その税金の非効率な使い方については非常に大きな問題だと思っていた。そういう意味で二重行政の解消のために、都構想を使っていくのは、私は考え方としては是としたい」という考えを明らかにした。「堺市議会で起こったのは、大阪市長の発言として昨年２月の委員会で、“堺市は大きすぎるから最低2つか3つに分割すべきだ”とおっしゃった。それは、まさしく地方自治に対する侵害だ、堺のことは堺で決める」と述べ、堺を分割することに、反対する意志を示した[22]。
年譜
人物
- 講道館柔道六段。大阪府立三国丘高等学校柔道部のOB・OG会会長を務める[23]。
脚注
- ^ “堺市長選１３日告示 現職と新人３人の争い”. 47NEWS. (2009年9月11日) 2013年9月24日閲覧。
- ^ ザ選挙 堺市長選挙(2009/09/27投票)結果
- ^ 堺市長定例会見 平成21年10月8日堺市
- ^ “かつての盟友 橋下氏と全面バトル 現職・竹山氏が出馬を正式表明 堺市長選”. 産経新聞. (2013年2月22日) 2013年3月12日閲覧。
- ^ “「大阪都」反対の現職、自民が支持へ…堺市長選”. 読売新聞. (2013年9月10日) 2013年9月10日閲覧。
- ^ “兵庫知事、神戸市長 堺市長選で現職の決起集会に”. 神戸新聞. (2013年9月12日) 2013年9月13日閲覧。
- ^ “民主、堺市長選で現職を推薦 「都構想は改めて吟味」”. 朝日新聞. (2013年9月3日) 2013年9月10日閲覧。
- ^ “共産、堺市長選では自民と共闘 都構想反対の現職を支持”. 朝日新聞. (2013年9月2日) 2013年9月10日閲覧。
- ^ “支援入り乱れ 国政と別構図 堺市長選ルポ”. 東京新聞. (2013年9月19日) 2013年9月19日閲覧。
- ^ “堺市長選:公明、中央幹事会で自主投票決定”. 毎日新聞. (2013年9月12日) 2013年9月13日閲覧。
- ^ “選挙:堺市長選 みんなの党は中立”. 毎日新聞. (2013年9月18日) 2013年9月18日閲覧。
- ^ 朝日新聞大阪版2013年9月30日1面
- ^ “堺のカタチ 維持した 市長選”. 読売新聞. (2013年9月30日) 2013年9月30日閲覧。
- ^ ““橋下包囲網”じわり 統一選前に政令2市長、「大阪都構想」に反攻”. 産経新聞. (2011年2月19日)
- ^ “大阪都構想:堺住民投票「市長と同日選」−−竹山市長”. 毎日新聞. (2013年5月2日) 2013年5月6日閲覧。
- ^ “都構想の参加の是非を問う住民投票断念 堺市の竹山修身市長”. 産経新聞. (2013年5月22日) 2013年6月10日閲覧。
- ^ “堺のチンチン電車なくなる？ 新市長、ＬＲＴ「中止」”. 朝日新聞. (2009年10月9日) 2013年9月24日閲覧。
- ^ 2012.6.27 20:14 産経新聞 堺市も！ 職員２２人の親族が受給
- ^ “【橋下徹を語る】2 堺市長・竹山修身氏 ドグマの都構想案”. 産経新聞. (2012年10月15日) 2012年10月15日閲覧。
- ^ 2013.3.19 11:15 産経新聞 「ありがたく…」発言への批判殺到に堺市長謝罪 がれき受け入れ検討だけで８６億円
- ^ 2013.3.9 21:25 産経新聞 えっ！？ がれき処理「検討」だけで復興予算約８６億円 堺市
- ^ 2014年3月22日 WEDGE Infinity 検証「大阪都構想」インタビュー（その1）竹山修身・堺市長に聞く
- ^ 市長紹介公式サイト
関連項目
外部リンク
- 竹山おさみ連合後援会（公式サイト）
- 堺市 - 市長の部屋
- 竹山おさみ (@osamit_sakai) - X（旧Twitter）
- 竹山おさみ (rie.takeyama.39) - Facebook
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