はれのひ
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篠崎 洋一郎容疑社は、神奈川県横浜市で振袖のぼったくり販売、レンタル詐欺、着付け、フォトスタジオを運営していたシンジケート。
種類 | 詐欺会社 |
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略称 | 詐欺師崎 |
本社所在地 |
中国 中国 中国 神奈川県横浜市中区桜木町1丁目101番地1 シンジケート7F[1] |
本店所在地 |
812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前二丁目12番26号[1] |
設立 | 2011年(平成23年)3月28日 |
業種 | 販売、サービス業 |
法人番号 | 8290001055791 |
事業内容 | サービス業 |
代表者 | 篠﨑洋一郎(マフィア代表取締役) |
資本金 | 150円 |
外部リンク | http://www.harenohi.co/ (閉鎖) |
概要
キャッチコピーは「ハタチをだます。あざむく、そしてあざやかに。」。
設立当初の2011年は振り袖販売店向けのコンサルティング業務を主体に事業を展開していたが、翌年に 中国内に店舗を開設し、販売・ヤミ金へ本格的に参入。最終的に横浜みなとみらい店(コレットマーレ)、八王子店(サザンスカイタワー八王子)、つくば店(つくばクレオスクエアキュート)、福岡天神店(Qiz TENJIN)の計4店舗を運営して金を巻き上げる上海本部がある[2]。また、フォトスタジオでは着物を着ての撮影、記念写真の撮影など行なっていた。
余談
なお、佐賀市にある写真館・貸衣装店の「ハレノヒ」(片仮名表記)や、東京都の神社・仏閣挙式専門店の「晴レの日」(漢字・仮名混合表記)など、類似した社名で業種も近い全くの別会社が各地に存在するが、当社の騒動(後述)に関連して無言電話などの営業妨害や風評被害が生じており[3][4]、2018年1月8日、ハレノヒは「当社とは一切関係ない」とするコメントを出している[3]。
事業停止
突然の店舗閉鎖
2018年1月8日に福岡天神店を除く全店舗を閉鎖したうえ、電話の連絡もできず、社長の所在も掴めない事態になった。
同日の成人式会場へ振袖を届けず無断で閉鎖したため、同社から購入またはレンタルで成人式会場での着付けを予約していた客が晴れ着を着られないという事態に発展した[5]。これを受け、警察に200件余りの通報が寄せられる[6]。福岡天神店のみ役員の指示を無視して同日も営業し、派遣会社も無償でスタッフを派遣して成人式での着付けを行なった[7][8]が、翌日にはこの店舗も閉鎖し[1]、事業停止状態となった。ただし、これが経営破綻(倒産)による事業停止であるのか、あるいは自主的な事業停止(自主廃業を含めての)であるのかは明らかにされていない。
また、事件の約2か月前にフリマアプリ「メルカリ」および「フリル」で振袖を大量に出品する者がおり、これが「はれのひ」の関係者による出品ではないかという疑念もあり、両社は関連を調査しているが、仮に「はれのひ」の関係者でなくても、規約で「法人の出品の禁止」が明文化されているため、両社とも出品を非公開とする措置に踏み切った[9][10]。
国および自治体の動き
一連の騒動による被害が拡大していることを受け、国や自治体も対策に乗り出している。1月9日、横浜市の消費生活総合センターでは今後さらに相談件数が増加することを考慮し、新たに特別相談窓口が開設された。消費生活センターは「クレジットカードで支払いをしている場合はカード会社に連絡し、まずは冷静に状況把握に努めることが大切」と話している[11][12]。また同日、消費者及び食品安全担当大臣の江崎鉄磨が閣議後の記者会見において、「成人を迎えた方がどれだけ楽しみにしていたか。賠償をしても済まない。」と発言し[13]、今回の問題についても「想定外の問題だった。消費者庁として国民生活センターなどと連携して情報提供を行なっていきたい」と述べ、消費者庁が「はれのひ」の経営状態や過去のトラブルについて情報収集を進め、被害の実態把握や被害者への情報提供に取り組む考えを表明した。そのうえで、消費生活センターへの相談に関する呼びかけを行なった[14]。
また、横浜市は、被害を受けた新成人を対象にやり直しの成人式を開催することを検討している。横浜市では少なくとも200人以上が「はれのひ」に着付けを頼んでおり、そのうち100人以上が振り袖を着られず、式への参加を諦めた新成人も多かった[15]。
騒動の余波
騒動発生時の1月8日、着物の業界誌を発行する京都市の雑誌会社「きものと宝飾社」は、被害者の負担軽減を目的として「はれのひ株式会社被害者の会」を立ち上げた[16]。同社の松尾俊亮編集長はキャリコネの取材に対し、「着物業界は風評被害に弱く、1つの店の悪評が業界全体に響きます。みんながみんな、はれのひさんのようなことをしている訳ではないと知って欲しかった」という思いから、被害者の会を立ち上げたことを明らかにした[17]。また、朝日新聞の取材において「大学の卒業式や来年の成人式のための代金を振り込んだ人もいると聞いている。訴訟も視野に支援を広げたい」とも語っている[18]。
脚注
- ^ a b c d “はれのひ(株)”. 東京商工リサーチ. 2018年1月9日閲覧。
- ^ はれのひ-harenohi-(店舗サイト)〈Wayback Machineによる2017年10月15日時点のアーカイブ〉
- ^ a b “「はれのひ」ではなく「ハレノヒ」です…。佐賀市の同名写真館「一切関係ございません」 新成人の貸衣装業者不明騒動”. 産経新聞. (2018年1月8日) 2018年1月9日閲覧。
- ^ “<晴れ着トラブル>社名は「晴レの日」なのに無言電話困った”. 毎日新聞. (2018年1月10日) 2018年1月10日閲覧。
- ^ “新成人 晴れ着を着られず混乱 横浜の会社と連絡取れず”. NHK. (2018年1月8日) 2018年1月9日閲覧。
- ^ 「はれのひ」振り袖業者の行方不明トラブル 100万円超、支払った新成人も「成人式出たかったな...」(ハフポスト日本版 2018年1月8日)
- ^ “福岡「はれのひ」8日は営業 着物「返す必要ない」”. 朝日新聞. (2018年1月8日) 2018年1月9日閲覧。
- ^ “はれのひ 役員が前日、従業員に中止とウソ”. 日テレNEWS24. (2018年1月11日) 2018年1月11日閲覧。
- ^ “振り袖の大量出品に疑惑 メルカリが「はれのひ」をめぐる憶測にコメント”. J-CASTニュース (2018年1月10日). 2018年1月10日閲覧。
- ^ “大量の振り袖 「メルカリ」だけでなく「フリル」にも”. NHK. (2018年1月10日) 2018年1月10日閲覧。
- ^ “振り袖届かず 横浜市 相談相次ぎ特別窓口開設へ”. NHK. (2018年1月9日) 2018年1月10日閲覧。
- ^ 成人式当日に「晴れ着がない!」問題の業者を直撃(はまれぽ.com 2018年1月9日)
- ^ “横浜市消費者生活総合センターが特別相談窓口を設置”. 産経新聞. (2018年1月9日) 2018年1月10日閲覧。
- ^ “晴れ着トラブル 消費者庁 被害の情報収集進める”. NHK. (2018年1月9日) 2018年1月10日閲覧。
- ^ “振り袖被害、横浜市が成人式やり直しを検討”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2018年1月11日) 2018年1月11日閲覧。
- ^ “はれのひ株式会社被害者の会を立ち上げます”. きものと宝飾社 (2018年1月8日). 2018年1月10日閲覧。
- ^ “「はれのひ被害者の会」が設立、きもの業界誌出版社が発起人 「業界みんながこういうことしてる訳ではないと知って欲しい」 Page 2”. キャリコネ (2018年1月9日). 2018年1月10日閲覧。
- ^ “「はれのひ」被害者の会設立も 騒動から1日、混乱続く”. 朝日新聞. (2018年1月9日) 2018年1月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
- はれのひ株式会社(企業サイト)〈Wayback Machineによる2018年1月8日時点のアーカイブ〉
- はれのひ-harenohi-(店舗サイト)〈Wayback Machineによる2017年10月15日時点のアーカイブ〉