無懐氏

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無懐氏(むかいし)は、古代中国の伝説上の帝王の名。伏羲女媧の後の時代に世を治めたとされる。

陰康氏の後にその名が見られ、五帝夏王朝に入る前の時代に挙げられている中では最も新しい時代の統治者にあたる。無懐氏の世の後にあたるのが黄帝あるいは神農の時代であるとされているが、『史記』(三皇本紀)などの史書では、伏羲たちの時代の後ではなく人皇三皇のひとり)のあとの時代[1]、あるいは伏羲たちの前の時代[2]に位置するという解釈も存在している。

実際にどの地に存在をしていた君主であったのかについては不明である。

三皇と五帝の間の王たち

『史記』(三皇本紀)に見られるのは以下の17氏である。

  • 人皇(三皇) ― 五竜氏・燧人氏・大庭氏・栢皇氏・中央氏・巻須氏・栗陸氏・驪連氏・赫胥氏・尊廬氏・渾沌氏・昊英氏・有巣氏・朱襄氏・葛天氏・陰康氏・無懐氏 ― 黄帝(五帝)[1]

帝王世紀』では以下の15氏が挙げられている。

  • 女媧 ― 大庭氏・柏皇氏・中央氏・栗陸氏・驪連氏・赫胥氏・尊盧氏・渾沌氏・昊英氏・有巣氏・朱襄氏・葛天氏・陰康氏・無懐氏

脚注

  1. ^ a b 『史記国字解』 第1巻 早稲田大学出版部 1919年 22-24頁(三皇本紀)
  2. ^ 『史記国字解』 第2巻 早稲田大学出版部 1919年 457頁(封禅書)

関連項目