京都びわこドリーム号
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京都びわこドリーム号(きょうとびわこドリームごう)とは、埼玉県さいたま市、東京都豊島区および神奈川県横浜市と滋賀県米原市・彦根市・東近江市・草津市・大津市および京都府京都市とを結ぶ高速バスである。座席指定制のため、乗車には予約が必要。
当項目では、かつてダブルトラック路線だったが、廃止となった品川・横浜 - 大津線「マリーン号」についても記す。
概要
2015年7月までは、滋賀県を始発・終着とする唯一の夜行高速路線バスであった。
この高速バスにはもともと愛称がなかったが、2008年4月22日、運行会社であった近江鉄道の撤退と同時に西日本JRバスが運行に参入したことに伴い、JR系の夜行バスの愛称であるドリームを取って「びわこドリーム号」という愛称がついた。ただし西武側では引き続き「大津線」という名称を併記していた。
「びわこドリーム号」は2015年8月1日より京都駅まで路線を延長[1]。これにより西武バス大宮営業所・大宮駅西口 - 京都駅相互間の停留所のみではあるが、同日より「京阪神ドリームさいたま号」を一部経路変更の上で改称した「ドリームさいたま号」と競合(両相互間の停留所における同路線の実質的な増便)するようになった。また、京都駅延長を機に西武側の正式名称も大津線から愛称の「びわこドリーム号」に変更した。
運行会社
運行系統
- ○ - 停車
- 数字 - 停車(数値は駅コード)
- ∥ - 通過
運行会社 | 西武観光バス | 羽田京急バス | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
西日本JRバス | 近江鉄道 | |||
停留所名 | 京都びわこドリーム号 | 旧 大宮大津線 | 旧 マリーン号 | |
西武バス大宮営業所 | ○07 | ○ | 埼玉県さいたま市大宮区 | |
大宮駅西口 | ○06 | ○ | ||
サンシャインシティ | × | ○ | 東京都豊島区 | |
池袋駅東口 | ○09 | ○ | ||
下落合駅 | × | ○ | 東京都新宿区 | |
品川バスターミナル | × | ∥ | ○ | 東京都港区 |
YCAT/横浜駅東口 | ○08[5] | ∥ | ○[6] | 神奈川県横浜市西区 |
米原駅西口 | ○15 | ○ | ○ | 滋賀県米原市 |
彦根プリンスホテル | × | ○ | ○ | 滋賀県彦根市 |
彦根駅前 | ○14 | ○ | ○ | |
八日市営業所 | ○13 | ○ | ○ | 滋賀県東近江市 |
草津駅東口 | ○12 | ○ | ○ | 滋賀県草津市 |
南草津駅東口 | ○ | 滋賀県草津市 | ||
大津プリンスホテル | × | ○ | ○ | 滋賀県大津市 |
大津駅 | ○ | ○ | ○ | |
浜大津 | ×[7] | ○ | ○ | |
京都駅 | ○ | 京都府京都市下京区 |
クローズドドア方式を採用しているため、上表の二重線をまたぐ場合(すなわち滋賀県内のいずれかの停留所とそれ以外のいずれかの停留所の区間を利用する場合)でないと利用不可。
- 京都びわこドリーム号
埼玉県さいたま市 - 首都高速埼玉大宮線 - 首都高速5号池袋線 - 東京都豊島区 - 首都高速5号池袋線 - 首都高速都心環状線 - 首都高速1号羽田線 - 首都高速神奈川1号横羽線 - 神奈川県横浜市 - 国道1号 - 保土ヶ谷バイパス - 東名高速道路 - 名神高速道路 - 国道8号 - 滋賀県米原市 - 滋賀県彦根市 - 名神高速道路 - 滋賀県東近江市 - 名神高速道路 - 国道1号 - 滋賀県草津市 - 国道1号 - 近江大橋 - 滋賀県大津市 - 国道1号 - 京都府京都市
- 途中、東名高速道路の海老名サービスエリアと名神高速道路の養老サービスエリアで各20分間の開放休憩がある。
- 大宮・池袋 - 彦根・大津線 (西武観光バスと近江鉄道の共同運行時代)
埼玉県さいたま市 - 首都高速埼玉大宮線 - 東京都(豊島区 - 新宿区) - 首都高速4号新宿線 - 中央自動車道 - 名神高速道路 - 国道8号 - 滋賀県(米原市 - 大津市)
- 品川・横浜 - 彦根・大津線 「マリーン号」 (羽田京急バスと近江鉄道が運行)(廃止時点)
東京都港区 - 首都高速1号羽田線 - 首都高速神奈川1号横羽線 - 神奈川県横浜市 - 保土ヶ谷バイパス - 東名高速道路 - 名神高速道路 - 国道8号 - 滋賀県(米原市 - 大津市)
沿革
- 1989年(平成元年)6月23日: 西武バスと近江鉄道が 池袋 - 大津線を運行開始。1日2往復(昼行・夜行各1往復)。車両は34人乗り4列シート。
- 1992年(平成4年)6月19日
- 京浜急行電鉄と近江鉄道が 品川・横浜 - 大津線「マリーン号」を運行開始。夜行1日1往復。29人乗り3列シート。
- 池袋 - 大津線でダイヤ変更(昼行便廃止、東京側の大宮延伸、米原乗入)。新車導入(29人乗り3列シート)。
- 1999年(平成11年)12月16日: 西武バスが 大宮・池袋 - 大津線の運行を西武観光バスに移管。
- 2003年(平成15年)頃: 京浜急行電鉄がマリーン号の運行を羽田京急バスに移管。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)9月1日: ワンマン運転に移行。これにより三ヶ日ICでの乗務員交代を考慮したダイヤに変更。
- 2015年(平成27年)8月1日: 京都駅に路線を延長(浜大津停留所を廃止)。あわせて運賃がカレンダー方式となり、往復割引を廃止[1]。
- 2017年(平成29年)12月22日: 「京都びわこドリーム号」に名称を変更[2][3]。なお、ダイヤや運賃の変更はない。
使用車両
- 西武観光バスと近江鉄道は原則UDトラックス(旧:日産ディーゼル) スペースウィングを使用していた。製造年次により富士重工車体と西日本車体工業車体の車両が在籍している。車内は原則独立3列シート車となっていた。
- 西日本JRバスはいすゞ・ガーラを使用し、西武観光バスと同じく原則独立3列シート車となっている。ただし、運行開始から数年間はダブルデッカーの三菱ふそう・エアロキングを使用していた。
- 羽田京急バスは原則三菱ふそうエアロクィーンIを使用していた。
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大宮線 3列車導入当時の西武バス車両(画像は西武観光バス移籍後)
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マリーン号運行開始当時の近江鉄道車両(3列車導入当時の大宮線も共通運用)
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マリーン号(近江鉄道)
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マリーン号(羽田京急バス)
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641-7921びわこドリーム号(西日本ジェイアールバス)
脚注
- ^ a b 高速乗合バス「びわこドリーム号」京都駅へ乗り入れを開始します。 (PDF) (西武バス 2015年6月30日)2015年8月14日閲覧。
- ^ a b びわこドリーム号 名称変更について (PDF) (西武バス 2017年12月18日)2017年12月26日閲覧。
- ^ a b “「京都~大宮」線の路線愛称名の変更について”. 西日本ジェイアールバス (2017年11月17日). 2017年12月26日閲覧。
- ^ 格安・安心高速バス びわこドリーム号案内より。
- ^ YCAT
- ^ 横浜駅東口
- ^ 2015年7月31日の運行をもって廃止。かつての駅コードは「10」。