ランフラットタイヤ

これはこのページの過去の版です。Nighthawks (会話 | 投稿記録) による 2006年9月14日 (木) 01:27個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (category)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ランフラットタイヤとは、パンクして空気が抜けた後でもそのまま100km程度の距離を走れるタイヤのこと。交通量が多くタイヤ交換が危険な道路や盗賊が出没する危険地帯など、自動車を止めたくない状況でのパンク修理を回避することが出来る。2001年トヨタのソアラにオプションで設定された。最近のBMWの新車には標準装備されるなど、少しずつではあるが普及が進められている。

ランフラットタイヤではパンクしても運転者は感知できない。このためタイヤパンクセンサと組み合わせ、パンクして空気圧が低下すると警告灯が点灯するシステムを搭載した自動車で使用することができる。このシステムを搭載していない自動車でもランフラットタイヤは装着できるが、あまり勧められない。

ランフラットタイヤを採用した自動車ではスペアタイヤが不要になり、車両の軽量化やデザインの自由度向上などの効果がある。その一方、まだ開発途上の技術のため、やや高価であるとともに乗り心地やグリップ等のタイヤ性能の点でも若干劣り、また、ランフラットタイヤはパンク修理できずパンク時には交換が必須など、デメリットもある。

主な種類は次のとおり。

  • サイドウォール強化タイプ

タイヤの横部分(サイドウォール)の剛性を強化したタイプで、空気が抜けた後はこの部分でタイヤが潰れないように支える。初期のランフラットタイヤはこのタイプのものであった。

  • 中子タイプ

タイヤ内部に構造を持たせたタイプで、空気が抜けた後はこの構造でタイヤが潰れないように支える。現在、タイヤメーカー各社はこのタイプの研究開発に力を注いでいる。