吉田新一
吉田 新一(よしだ しんいち、1931年 - )は、日本の児童文学研究者、翻訳家。立教大学名誉教授。日本におけるビアトリクス・ポター研究の第一人者で、海外児童文学作品の翻訳も精力的に行った。教え子に桂宥子、北野佐久子がいる。
東京に生まれる。立教大学文学部英米文学科卒業、同大学院文学研究科修了。立教大学教授、日本女子大学教授を経て、立教大学名誉教授。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会会長などを歴任。軽井沢絵本の森美術館名誉顧問を務める[1]。
著書
- 『イギリス児童文学論:その伝統と特質を探る』(中教出版、1978年)
- 『おかしくておかしくて空想的な絵本の愉しみ』(新世紀社、1981年)
- 『絵本の魅力―ビュイックからセンダックまで』 (日本エディタースクール出版部、1984年)
- 『ジャンル・テーマ別 英米児童文学』 (中教出版、1987年)編著
- 『ピーターラビットからの手紙』 (求龍堂〈求龍堂グラフィックス〉、1990年)共著
- 『ピーターラビットの世界』 (日本エディタースクール出版部、1994年)
- 『絵本・物語るイラストレーション』 (日本エディタースクール出版部、1999年)
- 『アメリカの絵本 - 黄金期を築いた作家たち』 (朝倉書店、2016年)
翻訳書
- 『ある上級生』(クレイグ著、秋元書房、1962年)
- 『聖書物語』(バン・ルーン作、ポプラ社、1968年)
- 『宝さがしの子どもたち』(ネズビット作、福音館書店、1974年)
- 『都会にきた天才コオロギ』(ジョージ・セルデン作、学習研究社、1974年)
- 『農夫ジャイルズの冒険』(トールキン作、研究社出版、1975年)
- 『トールキン小品集』(トールキン著、評論社、1975年)共訳
- 『クリスマス・キャロル』(ディケンズ作、国土社、1977年)
- 『黄金の鍵』(マクドナルド著、月刊ペン社、1977年)
- 『トム・チット・トット』(ジェイコブズ文、小学館、1978年)
- 『ねらわれたチョコレートケーキ』(デビッド・マクフェイル文・絵、国土社、1980年)
- 『オーラのたび』(ドーレア夫妻作、福音館書店、1983年)
- 『ドリトル先生航海記』(ロフティング作、ぎょうせい、1983年)
- 『タッカーのいなか』(ジョージ・セルデン作、評論社、1984年)
- 『おもいでのクリスマスツリー』(グロリア・ヒューストン文、バーバラ・クーニー絵、ほるぷ出版、1991年)
- 『娘たちのマザーグース』(メアリー・アネット・ラッセル文、ケイト・グリーナウェイ絵、立風書房、1993年)共訳
- 『6ペンスの唄をうたおう:イギリス絵本の伝統とコールデコット』(ブライアン・オルダーソン著、日本エディタースクール出版部、1999年)
- 『ビアトリクス・ポター:描き、語り、田園をいつくしんだ人』(ジュディ・テイラー著、福音館書店、2001年)
- 『素顔のビアトリクス・ポター:<ピーターラビット>の作家』(エリザベス・バカン著、絵本の家、2001年)
- 『ランドルフ・コールデコットの生涯と作品:現代絵本の父』(ジョン・バンクストン著、絵本の家、2006年)
- 『 〈子どもの本〉黄金時代の挿絵画家たち』(リチャード・ダルビー著、西村書店、2006年)共訳