江渡聡徳
江渡 聡徳(えと あきのり、1955年10月12日 ‐ )は、日本の男性政治家。自由民主党所属の衆議院議員(7期)、自民党青森県連会長。
江渡 聡徳 えと あきのり | |
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生年月日 | 1955年10月12日(68歳) |
出生地 |
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出身校 |
日本大学法学部卒業 日本大学大学院法学研究科修了 |
前職 | 社会福祉法人至誠会理事長 |
所属政党 | 自由民主党(麻生派) |
称号 | 法学修士(日本大学・1981年) |
公式サイト | 江渡あきのり トップページ |
内閣 | 第2次安倍改造内閣 |
在任期間 | 2014年9月3日 - 2014年12月24日 |
選挙区 |
(青森2区→) 比例東北ブロック |
当選回数 | 7回 |
在任期間 |
1996年10月21日 - 2000年6月2日 2003年11月10日 - 現職 |
自由民主党副幹事長、衆議院安全保障委員長、内閣府大臣政務官(第2次小泉改造内閣・第3次小泉内閣)、防衛副大臣(第1次安倍改造内閣・福田康夫内閣・第2次安倍内閣)、防衛大臣(第13代)、自民党たばこ議員連盟副会長などを歴任。
父、江渡誠一は社会福祉法人至誠会設立者、初代理事長[1][2]。議員会館では女優で姪の梅宮万紗子が秘書として勤務していたこともある[3]。
概説
青森県十和田市生まれ。青森県立青森東高等学校、日本大学法学部法律学科卒業。日本大学大学院法学研究科修士課程(公法学専攻)修了。
1984年から、父、江渡誠一が設立して当時初代理事長を務めていた社会福祉法人至誠会に勤務し、同法人が運営するあけぼの学園園長等を歴任する[4][5]。また1984年から光星学院八戸短期大学講師を務める(~1995年)。1988年より至誠会副理事長(~1996年)[6]。
1996年、第41回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で青森2区から出馬し、新進党公認の三村申吾を破り初当選。しかし、2000年の第42回衆議院議員総選挙では、前回下した三村(無所属の会公認)に敗れ、比例復活もならず落選[要出典]。
2003年の第43回衆議院議員総選挙に再び青森2区から出馬し、3年ぶりに国政に復帰した。同年自由民主党政務調査会国防部会、厚生労働部会副部会長。2004年、第2次小泉改造内閣で内閣府大臣政務官に任命され、第3次小泉内閣まで務める。2005年、自由民主党国会対策副委員長に就任。2007年、安倍改造内閣で、自身が所属する高村派会長の高村正彦防衛大臣の下、防衛副大臣に任命され、福田康夫内閣でも再任された。2008年、再び自由民主党国会対策副委員長に就く。同年の自由民主党総裁選挙では再び麻生太郎の推薦人に名を連ね[7]、麻生が自由民主党総裁に選出された。2009年の第45回衆議院議員総選挙では、与党に逆風が吹く中、民主党公認の中野渡詔子を約12,000票差で破り、青森2区で4選(中野渡も比例復活で当選)。同年自由民主党副幹事長に就任。
2012年社会福祉法人至誠会理事長に就任[8]。同年の第46回衆議院議員総選挙に青森2区から出馬し、5選。同年12月26日に成立した第2次安倍内閣において、再度防衛副大臣に就任した。2013年10月、防衛副大臣を退任し、衆議院安全保障委員長に就任[9]。
2014年9月、第2次安倍改造内閣で防衛大臣に任命され、初入閣[10]。あわせて「国の存立を全うし国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備を推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整」[10]を担当する国務大臣に任命された。同年12月14日投開票の第47回衆議院議員総選挙に青森2区から出馬し、6選。選挙後、後述の政治資金問題が第187回国会で問題視されたことを受け、新たに発足する第3次安倍内閣での大臣留任を固辞[要出典]。同年12月24日午前の閣議において第2次改造内閣が総辞職したことを受け、防衛大臣を退任した。
2017年の第48回衆議院議員総選挙において、選挙区の区割り変更に伴い青森1区の津島淳との間でコスタリカ方式を導入。江渡は比例東北ブロックの単独候補(順位1位)で出馬し、7選。
政治資金問題
- 政治資金規正法は、選挙活動を除いて資金管理団体による候補者個人への寄付を禁じているにもかかわらず、江渡の資金管理団体「聡友会」において衆院選があった2009年と2012年の選挙期間内ではない時期に、4回にわたって、計350万円を江渡個人に寄付した、と政治資金収支報告書に記載されていた[11][12]。
- 江渡の「聡友会」は、2010年は「渉外費」、2011年、2012年は「寄付金」名目で、毎年6月に靖国神社に各1万2000円、計3万6000円を支出していた[12]。
- 江渡の「聡友会」では、2012年に「会合費」2万円を支出した記載があるが、野党議員から「インターネットでこの店の求人を見たら、『キャバクラ求人』と書いてある」と指摘された。江渡側は、「クラブ」であると反論している[13]。
- 日本禁煙学会の調査によると、全国たばこ販売政治連盟・全国たばこ耕作者政治連盟のいずれかから2011年から2015年まで6年間で176万の資金提供を受け、自民党たばこ議員連盟にも所属している[14]。
政策、主張
受動喫煙問題
- 2009年8月に青森県タバコ問題懇談会が行った「タバコ問題アンケート」について下記のとおり回答している[15]。
- 2017年10月に青森県タバコ問題懇談会が行った「タバコ問題アンケート」については回答していない[16]。
- 屋内禁煙に反対する自民党たばこ議員連盟に所属している。
その他
略歴
- 1955年 - 誕生
- 1974年 - 青森県立青森東高等学校卒業
- 1979年 - 日本大学法学部法律学科卒業
- 1981年 - 日本大学大学院法学研究科修了
- 1984年 - 光星学院八戸短期大学講師
- 1984年 - 至誠会職員
- 1988年 - 至誠会副理事長
- 1996年 - 第41回衆議院議員総選挙当選
- 2000年 - 第42回衆議院議員総選挙落選
- 2002年 - 至誠会理事長
- 2003年 - 第43回衆議院議員総選挙当選
- 2003年 - 衆議院経済産業委員会理事
- 2003年 - 衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会理事
- 2003年 - 自由民主党政務調査会国防部会・厚生労働部会副部会長
- 2003年 - 自由民主党労政局次長
- 2003年 - 自由民主党団体総局厚生関係団体委員会副委員長
- 2003年 - 自由民主党団体総局農林水産関係団体委員会副委員長
- 2004年 - 内閣府大臣政務官(第2次小泉改造内閣)
- 2005年 - 第44回衆議院議員総選挙当選、自由民主党国会対策副委員長
- 2005年 - 内閣府大臣政務官(第3次小泉内閣)
- 2005年 - 自由民主党国会対策委員会副委員長
- 2005年 - 衆議院議院運営委員会理事
- 2007年 - 防衛副大臣(第1次安倍改造内閣)
- 2007年 - 防衛副大臣(福田康夫内閣)
- 2008年 - 衆議院安全保障委員会理事
- 2008年 - 自由民主党国会対策委員会副委員長
- 2009年 - 第45回衆議院議員総選挙当選
- 2009年 - 自由民主党政務調査会たばこ特別委員会副委員長
- 2009年 - 自由民主党政務調査会電源立地及び原子力等調査会事務局次長
- 2009年 - 自由民主党副幹事長
- 2012年 - 第46回衆議院議員総選挙当選
- 2012年 - 防衛副大臣(第2次安倍内閣)
- 2013年 - 衆議院安全保障委員長
- 2014年 - 防衛大臣(第2次安倍改造内閣)
- 2014年 - 第47回衆議院議員総選挙当選
- 2017年 - 第48回衆議院議員総選挙当選
人物
- 喫煙者である[15]。
所属団体・議員連盟
脚注
- ^ 「ごあいさつ」社会福祉法人至誠会
- ^ 「12月18日(土)至誠会「創立50周年記念式典・記念祝賀会」」衆議院議員江渡 聡徳
- ^ 「永田町騒然 現役グラドルが秘書になった」日刊ゲンダイ2011年8月17日
- ^ 「ごあいさつ」社会福祉法人至誠会
- ^ 「12月18日(土)至誠会「創立50周年記念式典・記念祝賀会」」衆議院議員江渡 聡徳
- ^ 「プロフィール」江渡あきのり
- ^ “総裁選5候補の推薦人名簿”. 東京新聞. (2008年9月10日) 2015年11月4日閲覧。
- ^ 「ごあいさつ」社会福祉法人至誠会
- ^ 「プロフィール」江渡あきのり
- ^ a b 「人事異動」『官報』号外特14号、国立印刷局、2014年9月3日、1面
- ^ 「閣僚資質、強まる批判 江渡氏、野党追及を『クレーム』 宮沢氏、経産所管の東電株保有」朝日新聞 2014年10月25日
- ^ a b 江渡防衛相 規制法違反か/資金管理団体寄付本人に350万円記載 収支報告を訂正 しんぶん赤旗 2014年10月6日
- ^ 「『政治とカネ』なお疑問 キャバクラ、クラブ会員権…」、朝日新聞、2014年11月26日
- ^ タバコ業界からの政治献金が 受動喫煙防止の立法を妨げている -国民世論も国際的協定・趨勢も許すものではない- 子どもに無煙環境を推進協議会、日本禁煙学会理事 野上浩志
- ^ a b “衆議院議員総選挙立候補予定者 タバコ問題アンケート”. 青森県タバコ問題懇談会 (2009年8月10日). 2018年8月12日閲覧。
- ^ “2017年 衆議院議員選挙 立候補予定者 タバコ問題アンケート・回答”. 青森県タバコ問題懇談会 (2017年10月6日). 2018年8月12日閲覧。
- ^ a b c d “2012衆院選 青森2区 江渡聡徳”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年9月3日閲覧。
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ “特定秘密保護法 国会議員の投票行動”. 東京新聞. 2014年12月13日閲覧。
- ^ “「自民党たばこ議員連盟」役員(2017/3/7現在)及び役員へのタバコ販売&耕作者政治連盟からの6年間の献金額(万円)”. 2018年4月11日閲覧。
- ^ “自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
- ^ “自由民主党 役員表”. 2018年4月11日閲覧。
- ^ “国会議員懇談会会員リスト”. 神道政治連盟 (2013年10月25日). 2014年6月12日閲覧。
外部リンク
- 江渡あきのり
- 江渡あきのり (@ETO_Akinori) - X(旧Twitter)
公職 | ||
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先代 小野寺五典 |
防衛大臣 第13代:2014年 |
次代 中谷元 |
先代 木村隆秀 長島昭久 |
防衛副大臣 2007年 - 2008年 2012年 - 2013年 |
次代 北村誠吾 武田良太 |
先代 西川公也 宮腰光寛 森元恒雄 |
内閣府大臣政務官 木村勉 西銘順志郎と共同 2004年 - 2005年 |
次代 後藤田正純 小川惠里子 平井卓也 |
議会 | ||
先代 高木毅 |
衆議院原子力問題調査特別委員長 2019年 - |
次代 現職 |
先代 武田良太 |
衆議院安全保障委員長 2013年 - 2014年 |
次代 北村誠吾 |