マウントハーゲン
パプアニューギニアの都市
マウントハーゲン(英語:Mount Hagen)は、パプアニューギニアの山岳地方の西部山岳州の州都。 市の名前の由来である同名のハーゲン山(標高3791m)の南東側山麓に位置する。 2011年の人口は2万9765人[1]で、国内5位。
人口
歴史
1933年、リーヒー兄弟らが飛行機による偵察中、当時から人口密度が高かったマウントハーゲン一帯を確認。着陸して、地域一帯の原住民と初めて接触した白人となった。
その後、マウントハーゲン周辺にジャマイカからコーヒー(ブルーマウンテン)の苗木が持ち込まれ、以後、コーヒー豆の有力な産地の一つとなった。1950年代以降は、毎年8月に地域の部族が集まり伝統装束を着飾り踊る「ハイランドショー」が行われるようになり、これを目当てにした観光産業および商業も盛んになった[2]。
地理
気候
ケッペンの気候区分では、西岸海洋性気候 (Cfb)に区分される。高地に位置する都市のため年間を通じて冷涼な気候で、最高気温は23℃から24℃前後、最低気温は12℃から14℃前後で推移する。 降水量は年間を通して多いものの、12月から4月は特に多くなる。
マウントハーゲンの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 23.9 (75) |
24.1 (75.4) |
23.7 (74.7) |
24.0 (75.2) |
24.3 (75.7) |
23.4 (74.1) |
22.6 (72.7) |
23.0 (73.4) |
23.6 (74.5) |
23.9 (75) |
24.0 (75.2) |
23.9 (75) |
23.7 (74.66) |
日平均気温 °C (°F) | 18.6 (65.5) |
18.8 (65.8) |
18.5 (65.3) |
18.5 (65.3) |
18.7 (65.7) |
17.6 (63.7) |
17.3 (63.1) |
17.6 (63.7) |
18.0 (64.4) |
18.1 (64.6) |
18.1 (64.6) |
18.4 (65.1) |
18.18 (64.73) |
平均最低気温 °C (°F) | 13.3 (55.9) |
13.5 (56.3) |
13.4 (56.1) |
13.1 (55.6) |
13.1 (55.6) |
11.9 (53.4) |
12.1 (53.8) |
12.3 (54.1) |
12.4 (54.3) |
12.4 (54.3) |
12.2 (54) |
13.0 (55.4) |
12.73 (54.9) |
降水量 mm (inch) | 267 (10.51) |
272 (10.71) |
294 (11.57) |
252 (9.92) |
191 (7.52) |
129 (5.08) |
133 (5.24) |
154 (6.06) |
196 (7.72) |
220 (8.66) |
206 (8.11) |
263 (10.35) |
2,577 (101.45) |
出典:[3] |
交通
郊外に空港があり、ポートモレスビーからマウントハーゲンまでのニューギニア航空の定期便が、1日数便設定されている。近隣の都市ゴロカからは自動車で4時間程度。
治安
地域一帯では黒魔術が信じられており、2013年には魔女狩りを通じた集団心理による殺人事件、暴動が発生したことがある[4]。また、パプアニューギニアの他の都市同様、強盗、置き引き等の犯罪は多発している[5]。
言語
出典
- ^ City Population[リンク切れ]閲覧日:2017年1月31日
- ^ パプア・ニューギニア、ハイランド地方(国際機関太平洋諸島センターホームページ)
- ^ https://en.climate-data.org/location/46714
- ^ “「魔術使った」と女性を火あぶり処刑、パプアニューギニア”. AFPBB News (フランス通信社). (2013年2月7日) 2013年7月9日閲覧。
- ^ 在留邦人向け安全の手引き(在パプアニューギニア日本国大使館)