富永健一

日本の社会学者

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富永 健一(とみなが けんいち、1931年7月1日 - 2019年2月23日[1])は、日本の社会学者東京大学名誉教授文化功労者日本学士院会員。専攻は社会学全般、社会学理論、社会変動・近代化、社会階層、経済社会学、組織理論、等々と多岐にわたる。東京都杉並区出身[2]竹内洋は「戦後の社会学をリードした」と評している[3]

略歴

受賞歴・叙勲歴

著書

単著

  • 『社会変動の理論――経済社会学的研究』(岩波書店, 1965年)
  • 『新しい産業社会――産業化と社会変動』(鹿島研究所出版会, 1965年)
  • 『産業社会の動態』(東洋経済新報社, 1973年)
  • 『人類の知的遺産(79)―現代の社会科学者』(講談社, 1984年)
    • 『現代の社会科学者――現代社会科学における実証主義と理念主義』(講談社学術文庫, 1993年)
  • 『社会学原理』(岩波書店, 1986年)
  • 『社会構造と社会変動――近代化の理論』(放送大学教育振興会, 1987年)
    • 『近代化の理論――近代化における西洋と東洋』(講談社学術文庫, 1996年)
  • 『日本産業社会の転機』(東京大学出版会, 1988年)
  • 『日本の近代化と社会変動――テュービンゲン講義』(講談社学術文庫, 1990年)
  • 『社会学講義――人と社会の学』(中央公論社〈中公新書〉, 1995年)
  • 『行為と社会システムの理論――構造-機能-変動理論をめざして』(東京大学出版会, 1995年)
  • 『環境と情報の社会学――社会環境と文化環境』(日科技連出版社, 1997年)
  • 『経済と組織の社会学理論』(東京大学出版会, 1997年)
  • 『マックス・ヴェーバーとアジアの近代化』(講談社学術文庫, 1998年)
  • 『社会変動の中の福祉国家――家族の失敗と国家の新しい機能』(中央公論新社〈中公新書〉, 2001年)
  • 『戦後日本の社会学 一つの同時代学史』(東京大学出版会, 2004年)
  • 『思想としての社会学』(新曜社, 2008年)
  • 『社会学 わが生涯』(ミネルヴァ書房〈シリーズ「自伝」〉, 2011年)

共著

※池辺三山は母方の祖父。東京朝日新聞主筆、共著者は親族(おじ)。

編著

  • 『社会学講座(8)経済社会学』(東京大学出版会, 1974年)
  • 『日本の階層構造』(東京大学出版会, 1979年)
  • 『理論社会学の可能性――客観主義から主観主義まで』(新曜社, 2006年)

共編著

訳書

  • モートン・ドイッチ『社會心理學における場の理論』(みすず書房, 1957年)
  • B・F・グリーン『態度測定』(みすず書房, 1957年)
  • T・パーソンズ、N・J・スメルサー『経済と社会――経済学理論と社会学理論の統合についての研究(1・2)』(岩波書店, 1958年-1959年)
  • タルコット・パーソンズ『宗教の社会学――行為理論と人間の条件第三部』(勁草書房, 2002年)
  • タルコット・パーソンズ『人間の条件パラダイム――行為理論と人間の条件第四部』(勁草書房, 2002年)

脚注

  1. ^ 社会学者の富永健一氏が死去」『産経新聞Yahoo!ニュース、2019年2月24日。2019年2月27日閲覧。オリジナルの2019年2月27日時点におけるアーカイブ。
  2. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.331
  3. ^ 竹内, 洋『メディアと知識人 - 清水幾太郎の覇権と忘却』中央公論新社、2012年。ISBN 978-4120044052 、p19
  4. ^ 博士論文書誌データベース

外部リンク