妹尾達彦

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妹尾 達彦(せお たつひこ、1952年 - )は中央大学文学部教授歴史学者広島県出身。

1977年立命館大学文学部史学科東洋史専攻卒業、1983年大阪大学大学院博士課程後期単位取得退学。陝西師範大学に留学して史念海に師事。北海道教育大学(釧路校)助教授筑波大学歴史・人類学系助教授、陝西師範大学客員教授ハーバード大学招聘研究員を経て2000年より現職。

専門は時代を中心とした中国の都市と環境史。広くグローバルな視野を兼ね備えた歴史家で、遊牧世界と農耕世界の相互関係を軸としたユーラシア大陸の歴史構造の解明をライフワークとする。唐代長安についての研究で知られる。

主要論著

著作

  • 『長安の都市計画』(講談社(講談社選書メチエ)、2001年)※ 韓国語版:2006年、中国語版:2012年
  • 『隋唐長安与東亜比較都城史』(西安:西北大学出版社、2018年)
  • 『グローバル・ヒストリー』(中央大学出版部、2018年)
  • 『北京――ユーラシアの境界都市』(刀水書房、2018年刊行予定)

論文

  • 「唐代塩専売法の規定内容と効力―塩商への特権賦与を中心に―」(1980年)
  • 「唐代後半期の長安と伝奇小説―『李娃伝』の分析を中心にして―」(1987年)
  • 『唐代長安・洛陽城の城郭構造と都市社会史の研究』(文部省科学研究費補助金研究成果報告書、1995年)
  • 「唐長安人口論」(1995年)
  • 「隋唐洛陽城の官人居住地」(1997年)
  • 「帝国の宇宙論――中華帝国の祭天儀礼」、水林彪・金子修一・渡辺節夫編『王権のコスモロジー』(弘文堂(比較歴史学大系, 1)、1998年)
  • 「中華の分裂と再生」、山紘一『ほか編中華の分裂と再生 : 3-13世紀』岩波書店(岩波講座 世界歴史), 9 、1999年)
  • 「漢唐長安城与関中平原」、史念海主編『漢唐長安与黄土平原』(陝西師範大学歴史地理研究所、1999年)
  • 「黄土高原の自然環境と漢唐長安城」(鶴間和幸と共著、2000年)
  • 「詩のことば、テクストの権力」(2001年)
  • 「恋をする男ー9世紀の長安における新しい男女認識の形成ー」(2002年)
  • 「中国の五つの都―ユーラシア東部の歴史を投影する都の変遷」(2002年)
  • 「前近代中国王都論」(2005年)