清水町 (北海道)

北海道上川郡の町

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清水町(しみずちょう)は、北海道上川郡にある

しみずちょう ウィキデータを編集
清水町
ハーモニープラザと十勝清水駅
清水町旗 清水町章
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道十勝総合振興局
上川郡
市町村コード 01636-5
法人番号 8000020016365 ウィキデータを編集
面積 402.25km2
総人口 8,816[編集]
住民基本台帳人口、2024年6月30日)
人口密度 21.9人/km2
隣接自治体 上川郡新得町河東郡鹿追町河西郡芽室町
空知郡南富良野町
沙流郡日高町
町の木 ななかまど
町の花 すずらん
町の鳥 うぐいす
清水町役場
町長 阿部一男
所在地 089-0192
北海道上川郡清水町南4条2丁目2
外部リンク 北海道 十勝清水町

清水町 (北海道)位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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町名の由来

町名の「清水」は、当地がアイヌ語で「水が・清澄な・川」を意味する「ペペケㇾペッ(pe-peker-pet)」を略した「ペケㇾペッ(peker-pet)」と呼ばれており[1]、これを意訳したものに由来している[1][2]

なお、前身の自治体名「人舞(ひとまい)」については、「寄木・ある・もの(川)」を意味する「ニトゥオマㇷ゚(nitu-oma-p)」に字を当てたものとされ[3]、現在も町内の字名ととして使われている[3]

地理

清水町は十勝管内の内陸西部に位置しており、東は鹿追町、南は芽室町、北は新得町、西は日高山脈を隔てて日高町に接している[4]

  • 山:剣山 (1,205 m)、久山岳 (1,411 m)、芽室岳 (1,754 m)、ペケレベツ岳 (1,532 m)、熊見山 (1,175 m)
  • 河川:十勝川佐幌川、久山川、芽室川、小林川、ペケレベツ川

気候

清水町の気候は大陸性気候であり、夏季は高温で冬季は低温となる[4]。年間を通して晴天日数が多く、湿度も比較的低い[4]。降水量は年間平均1,130 mm程となっている[4]

人口

清水町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 16,162人
1975年(昭和50年) 14,026人
1980年(昭和55年) 13,352人
1985年(昭和60年) 13,281人
1990年(平成2年) 12,033人
1995年(平成7年) 11,325人
2000年(平成12年) 10,988人
2005年(平成17年) 10,464人
2010年(平成22年) 9,967人
2015年(平成27年) 9,599人
2020年(令和2年) 9,094人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

「まちの情報 歴史」参照[5]

  • 1898年明治31年):渋沢栄一が熊牛地区に十勝開墾合資会社設立し、越前地方から26戸99人が熊牛農場に入植。
  • 1899年(明治32年):ペケレベツ駅逓所開設。
  • 1903年(明治36年):芽室外6カ村戸長役場から分離・独立し、人舞村外1村戸長役場を設置。
  • 1907年(明治40年):旭川—釧路間の中央鉄道「十勝線」開通し、清水駅(1934年に十勝清水駅と改称)、佐念頃駅(1922年に御影駅と改称)開設。
  • 1915年大正04年):屈足村(現在の新得町)から分村し、人舞村となる。
  • 1921年(大正10年):芽室村(現在の芽室町)から分村し、御影村開村。
  • 1922年(大正11年):日本甜菜製糖清水工場操業開始。
  • 1923年(大正12年):人舞村が北海道1級町村制施行。
  • 1925年(大正14年):河西鉄道(後の十勝鉄道)が旅客営業運転開始(1951年廃止)。
  • 1927年昭和02年):人舞村を清水村と改称。
  • 1928年(昭和03年):北海道拓殖鉄道の新得—鹿追間開通し、熊牛停留場(後の熊牛駅)開設(1968年廃止)。
  • 1936年(昭和11年):町制施行し、清水町となる。
  • 1937年(昭和12年):清水町紋章(町章)制定。
  • 1956年(昭和31年):清水町が御影村を編入合併。
  • 1957年(昭和32年):竹岸畜産(現在のプリマハム)北海道工場操業開始。
  • 1958年(昭和33年):上芽室地区境界変更により、100戸653人が芽室町に編入。
  • 1962年(昭和37年):ホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)清水製糖工場操業開始。
  • 1964年(昭和39年):全国優良町村として自治大臣表彰受賞。
  • 1965年(昭和40年):日勝道路(日勝峠)全線開通(1970年に国道274号へ昇格)。
  • 1966年(昭和41年):町民憲章制定。
  • 1967年(昭和42年):総合経営優秀町として自治大臣表彰受賞。
  • 1968年(昭和43年):清水町旗制定。
  • 1972年(昭和47年):町の木(ナナカマド)・花(スズラン)・鳥(ウグイス)制定。
  • 1973年(昭和48年):御影地区が自治省の「町づくりモデル・コミュニティ」指定。
  • 1978年(昭和53年):日勝スキー場オープン(2005年廃止)。
  • 1979年(昭和54年):全国清水町姉妹縁組締結(2005年自然解消)。
  • 1980年(昭和55年):清水町文化センター完成。『清水町第九交響曲演奏会』初開催(以後、5年ごとに2015年まで開催)。
  • 1982年(昭和57年):清水町老人福祉センター完成。
  • 1986年(昭和61年):清水町下水終末処理場稼動開始。清水町農村環境改善センター完成。日勝キャンプ場オープン(2005年閉鎖)。
  • 1989年平成元年):防災行政無線放送開始。
  • 1990年(平成02年):清水町図書館・郷土史料館完成。清水町清掃センター完成。
  • 1992年(平成04年):清水町世代間交流センター完成。清水町アイスアリーナ完成。
  • 1995年(平成07年):しみず温泉フロイデオープン(2008年に民間へ売却、後に営業休止)[6]道東自動車道(道東道)十勝清水IC供用開始。
  • 1998年(平成10年):清水町保健福祉センターオープン。
  • 1999年(平成11年):清水町農業振興公社設立(2012年解散)。
  • 2002年(平成14年):ハーモニープラザオープン。
  • 2005年(平成17年):「清水町まちづくり基本条例」制定。
  • 2006年(平成18年):「構造改革特別区域」の認定を受けた株式会社立学校となる北海道芸術高等学校開校(2015年に仁木町へ移転)。
  • 2009年(平成21年):北海道バイオエタノール十勝清水工場操業開始(2015年会社解散)。
  • 2011年(平成23年):道東道夕張—占冠間開通し、道央圏と道東圏が接続。
  • 2012年(平成24年):十勝千年の森で『北海道ガーデンショー』開催[7]
  • 2016年(平成28年):十勝圏域6消防本部を統合したとかち広域消防事務組合業務開始。相次ぐ台風(平成28年台風第10号など)の上陸による大雨で久山川が氾濫するなどの被害発生[8]
  • 2018年(平成30年)3月17日 :JR根室本線羽帯駅廃止。
  • 2020年令和02年)11月 :北海道内で初めて自治体の新型コロナウイルス感染症クラスターが清水町役場本庁舎で発生し、窓口業務を休止。公民館や図書館など公共施設も休館[9]。 

行政

  • 清水町役場
    • 御影支所

議会

  • 議員定数:13人
  • 議会
    • 定例会(3月、6月、9月、12月)
    • 臨時会
  • 委員会
    • 常任委員会
      • 総務産業常任委員会
      • 厚生文教常任委員会
      • 広報広聴常任委員会
    • 議会運営委員会
    • 特別委員会

官公署

国の機関

道の機関

公共施設

  • 清水町文化センター
  • 清水町図書館・郷土史料館
  • 清水町保健福祉センター
  • 清水町老人福祉センター
  • 清水町農業研修会館
  • 清水町農村環境改善センター
  • 清水町畜産研修センター
  • 清水町剣の郷創造館
  • 清水町少年自然の家
  • きたくま文化蔵
  • 清水町世代間交流センター
  • 清水町体育館
  • 清水町柔道場
  • 清水町民野球場
  • 有明公園多目的広場
  • 御影公園多目的広場
  • 清水町アイスアリーナ
  • 川東ゲートボール場
  • 清水公園展望パークゴルフ場
  • 下佐幌パークゴルフ場
  • 清水町葬斎場
  • 清水町清掃センター

公的機関

警察

消防

病院

電力

教育・保育機関

高等学校

中学校

  • 清水町立清水中学校
  • 清水町立御影中学校

小学校

  • 清水町立清水小学校
  • 清水町立御影小学校

幼稚園

  • 清水町立清水幼稚園

保育所

  • 清水町立しみず保育所(愛称「ぽっけ」)(町立第一保育所と第二保育所を統合し、2020年4月に開所[10]

認定こども園

  • 清水町立御影こども園 (町立御影保育所を認定こども園に転換し、2019年4月に開園[11]

経済・産業

立地企業

  • あすなろファーミング
  • えびすや菓子舗
  • 田村製麺工業
  • 十勝スロウフード
  • 鳥せい商事
  • 中村製麺所
  • 日本甜菜製糖
  • プリマハム
  • 丸合清水醸造(大平原ファーム)

組合

  • 十勝清水町農業協同組合(JA十勝清水町)[12]
  • 十勝農業共済組合(十勝NOSAI)西部事業所
  • ホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)清水製糖工場
  • 清水町森林組合
  • 帯広地方石油業協同組合清水支部

スーパーマーケット

金融機関

郵便局

  • 清水郵便局(集配局)
  • 御影郵便局(集配局)
  • 熊牛郵便局
  • 人舞郵便局

宅配便

交通

 
十勝清水駅(2012年7月)
 
十勝清水IC(2016年7月)
 
日勝峠(2010年6月)

鉄道

バス

コミュニティバス

  • 清水コミュニティバス
  • 御影コミュニティバス

路線バス

都市間バス

タクシー

  • 清水町予約型乗合タクシー
  • 昭和タクシー

道路

町内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「十勝平野・山麓ルート」[14]、大雪—富良野—十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」になっている[15]

観光・レジャー

祭事・催事

1980年昭和55年)に完成した清水町文化センターのこけら落しに町の人達が集まってベートーヴェンの「交響曲第九番」を歌ったことが日本国内における「第九ブーム」のきっかけと言われており[16]、以後、清水町では5年ごとに2015年平成27年)まで『清水町第九交響曲演奏会』を開催していた[17]

  • 十勝若牛アスパラまつり(6月)
  • 清流まつり(7月)
  • 清流まつり納涼盆踊り大会(8月)
  • しみず秋まつり(9月)
  • 清水「食」の元気まつり(10月)

名産・特産

清水町では、町内で生産・製造した農産物や食品について独自の認証基準によって審査・認証しており、「清水産農産品」として町民をはじめとした多くの消費者にアピールするため、「ふるさとブランドとかちしみず認証制度」を制定した[18]ご当地グルメは「十勝清水牛玉ステーキ丼」がある。

ご当地キャラクター

  • うっちゃん - 1990年(平成2年)選定。町の鳥「うぐいす」をキャラクター化しており、「ノーマルヴァージョン」のほか、「アイスホッケーヴァージョン」や「お祭りヴァージョン」、「スキーヴァージョン」などがある。また、清水町は「第九のまち」として知られているため、「交響曲第九番の指揮者ヴァージョン」もある[19]
  • はたらく君 - 2010年度(平成22年度)に町が募集した「まちづくり予算町民提案事業」に清水中学校の生徒が応募して採択した「新キャラクターづくり事業」によって、中学生・事業者・農業者などが構成する制作委員会が選定した。ネーミングは、町名の由来であるアイヌ語の「ペケレベツ」(明るく清らかな川)をイメージした水、「畑作」「酪農」の頭文字を取ったものである[19]

スポーツチーム

清水町が舞台(ロケ地)となった作品

漫画

アニメ

映画

ドラマ

人物

50音順

出身人物

ゆかりのある人物

町民憲章・宣言・町歌

町民憲章

前章
わたくしたちは、日高の山なみが連なり、十勝川の流れがよく野をうるおすところ、酪農と農産工業の町、その名も清い清水の町民です。
わたくしたちは、父祖の偉業と、強くたくましい開拓者精神をうけつぎ、ゆたかで明るい町をつくるために、この憲章をさだめます。
1章 元気ではたらき、あかるく、楽しい家庭をつくりましよう。
寒さにも、暑さにも、まけないからだと、心をきたえましよう。
仕事にほこりと、希望をもつて、はりきつてはたらきましよう。
家中のものが話し合い、生活のくふうをしましよう。
としよりをいたわり、うやまい、その労をねぎらいましよう。
2章 たがいにいたわりあい、きまりや、公衆道徳をよく守り、住みよい町にしましよう。
集会の時刻は、きちんと守りましよう。
交通規則を守り、歩行や、運転に気をつけましよう。
公衆衛生に心をくばり、美しい環境をつくりましよう。
3章 自然を愛し、文化をそだて、ゆたかな町をつくりましよう。
自然の美しさや、ゆかりのところは、大切に保存しましよう。
北ぐにのくらしにあつた衣食住のくふうをしましよう。
読書、音楽、スポーツなどにしたしみ、ゆたかな教養を身につけましよう。
家のまわりや道路をきれいにし、花いつぱい運動をひろげましよう。
4章 未来をつくる子どものしあわせな町にしましよう。
だいじなしつけは、子どもの時からしつかり身につけさせましよう。
あかるい家庭で、自覚と責任をもつ強い子を育てましよう。
家庭と、学校と、社会がいつしよになつてゆきとどいた教育をしましよう。
どの子もみんな社会の子、力をあわせて良い環境をつくり、よい子を育てましよう。
— 昭和41年11月1日公布[20]

宣言

  • 交通安全宣言(昭和39年)[21]
  • 青色申告と諸税完納の町宣言(昭和53年)[21]
  • 非核平和清水町宣言(昭和62年)[21]
  • 防犯宣言(昭和63年)[21]
  • 健康づくり宣言(平成3年)[21]
  • しみず教育の四季宣言(平成18年)[21]

町歌

  • 清水町歌(昭和53年11月8日制定)

脚注・出典

  1. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、122頁。ASIN B000J9RBUY 
  2. ^ アイヌ語地名リスト シベ~セツ P61-70P” (PDF). アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2019年3月9日閲覧。
  3. ^ a b アイヌ語地名リスト ノブト~ヒラキ P101-110” (PDF). アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2019年3月9日閲覧。
  4. ^ a b c d 清水町地域防災計画” (PDF). 清水町. p. 15 (2018年). 2019年1月23日閲覧。
  5. ^ 町の情報 歴史”. 清水町. 2019年1月22日閲覧。
  6. ^ 清水町フロイデが2400万円で売却、廃業が目立つ温浴施設と中小旅館”. 北杜の窓 (2008年3月26日). 2019年1月23日閲覧。
  7. ^ 草原が波打つ!? 北海道ガーデンショー会場「十勝千年の森」”. 北海道ファンマガジン (2012年7月1日). 2019年1月27日閲覧。
  8. ^ 平成28年台風10号大雨災害対応報告書” (PDF). 清水町 (2017年). 2019年1月23日閲覧。
  9. ^ 北海道の町役場でクラスター 来庁者立ち入り禁止、半数欠勤 正常化へ2週間”. 毎日新聞 (2020年11月25日). 2020年11月27日閲覧。
  10. ^ 広報shimizu-2020年5月号【特集】しみず保育所「ぽっけ」を探検しよう! (1) マイ広報紙(2020年12月27日閲覧)
  11. ^ 平成30年第6回定例会会議録(9月11日_日程第7) 北海道清水町議会(2020年12月27日閲覧)
  12. ^ 十勝清水町農業協同組合”. 2019年1月23日閲覧。
  13. ^ 帯広清水線バスの実証運行について” (PDF). 清水町. pp. 5-6. 2019年1月23日閲覧。
  14. ^ 十勝平野・山麓ルート”. シーニックバイウェイ北海道. 2019年1月22日閲覧。
  15. ^ 北海道ガーデン街道”. 北海道ガーデン街道協議会. 2019年1月18日閲覧。
  16. ^ 歓喜のみちしるべ 〜30年目の第九を歌った町〜 北海道・清水町”. 報道の魂. TBSテレビ (2011年4月3日). 2019年1月23日閲覧。
  17. ^ 復興願い響く第九 町民170人合唱 農民管弦楽団定演”. 十勝毎日新聞. 北海道ニュースリンク協議会 (2018年1月29日). 2019年1月23日閲覧。
  18. ^ 農産品認証制度”. 清水町. 2019年1月22日閲覧。
  19. ^ a b まちのキャラクター”. 清水町. 2019年1月23日閲覧。
  20. ^ まちの情報 町民憲章”. 清水町. 2019年1月22日閲覧。
  21. ^ a b c d e f まちの情報 まちの宣言”. 清水町. 2019年1月22日閲覧。

関連項目

外部リンク

行政

観光