竹石尚人
竹石 尚人(たけいし なおと、1997年7月1日 - )は、日本の元陸上競技選手。専門は長距離走。大分県玖珠郡九重町出身。青山学院大学総合文化政策学部(総合文化政策学科)在学中[1]。
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選手情報 | ||||
フルネーム | タケイシ ナオト | |||
ラテン文字 | NAOTO TAKEISHI | |||
国籍 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 長距離走 | |||
大学 | 青山学院大学 | |||
生年月日 | 1997年7月1日(27歳) | |||
生誕地 | ・大分県玖珠郡九重町 | |||
身長 | 174cm | |||
体重 | 55kg | |||
自己ベスト | ||||
1500m | 3分54秒72(2016年) | |||
5000m | 14分05秒40(2016年) | |||
10000m | 28分50秒63(2020年) | |||
ハーフマラソン | 1時間04分10秒(2018年) | |||
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経歴
2歳年上の実姉の影響により、2010年4月に九重町立南山田中学校(現在廃校)入学時から陸上部に所属。中学卒業後の2013年4月、大分県立鶴崎工業高等学校に入学[2]。高校3年生時には主将を務め、第66回全国高等学校駅伝競走大会・男子の部では北九州地区代表として出場、1区を務めた(区間32位・チーム総合順位31位[3])。
高校卒業後の2016年4月、青山学院大学へ進学し陸上競技部に所属。青山学院大2年生時、2017年11月の第49回全日本大学駅伝対校選手権大会へ、自身大学生として3大駅伝に初出場。6区を担当し区間4位タイで通過したが、青学大としては総合3位に終わった[4]。
2018年1月の第94回東京箱根間往復大学駅伝競走へ、自身初の箱根駅伝に往路5区・山登り区間を初出走[5]。先頭の東洋大学と2分3秒差の暫定2位でたすきを受け、青学大4年連続の往路優勝を狙って逆転を目指した。ところが、16Km付近で足のけいれんにより一旦立ち止まり、19.5Kmでも再び痙攣で走行を停止するアクシデントが発生。結果自身の区間順位は5位と、36秒の差まで東洋大を猛迫したが、惜しくも2位通過で往路優勝はならなかった[6]。それでも翌日の復路では、6区の山下りで東洋大を逆転し首位に立ち、それ以降も総合2位・東洋大との差を大きく広げて、結果青学大は2015年・第91回箱根駅伝から総合4連覇を成し遂げた[7]。
青山学院大3年生時、2018年10月の第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走へ6区・アンカーで初出走。総合2位だった東洋大学に差を詰められたが、12秒の差で逃げ切って区間2位の記録で、青学大の総合優勝に貢献した[8]。
2019年1月の第95回東京箱根間往復大学駅伝競走に、2年連続で往路5区・山登りを担当。往路暫定首位・東洋大学と3分30秒差、往路暫定2位・東海大学と42秒差の暫定3位でタスキを受ける。しかし、スタート後から竹石のペースは思うように上がらず、坂道の途中で往路3位・國學院大学、往路4位・駒澤大学、往路5位・法政大学に次々と追い越されてしまう。結果自身の区間順位は13位とブレーキとなり、青学大はまさかの往路6位と大きく出遅れ、往路優勝の東洋大とは5分30秒、往路2位の東海大にも4分14秒もの大差を追う厳しい展開となった[9][10]。翌日の復路で、青学大は奇跡の大逆転を目指して激走、結果5年連続での復路優勝を達成する。但し、箱根駅伝総合初優勝を果たした東海大と3分41秒の差で総合2位に甘んじ、青学大の総合5連覇は成らなかった[11]。
青山学院大4年生時、青学大町田寮の寮長に就任する。2019年9月28日、TBSテレビ系列の生放送特別番組『オールスター感謝祭'19秋』の「赤坂5丁目ミニマラソン」へゲスト出走。一般女子とは4分の差でスタート、優勝のタレント・森渉にゴール手前で追い詰めたものの、森と同タイムながら僅差で及ばず準優勝だった。
それから約2週間後、2019年10月14日開催の第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走へ、5区で昨年に引き続き出場。襷を受けた時は暫定首位・駒澤大学とほぼ同時の暫定2位だったが、スタート後間もなくして駒澤大・中村大成から徐々に引き離され、途中では東洋大学・今西駿介にかわされてしまい暫定3位へ落ちる。自身区間6位の記録と成績不振に終わり、青学大も総合5位と2連覇はならなかった[12]。2019年11月3日の第51回全日本大学駅伝対校選手権大会へは、当初7区にエントリーしていたが、当日は補欠だった吉田圭太と入れ替わった為出番が無かった[13][14]。
2019年12月10日、第96回東京箱根間往復大学駅伝競走のエントリー発表があった。だが、この前日に竹石は左足を負傷していた為、箱根駅伝への出場をギリギリまで原晋監督と相談していたが、自ら監督へ「正直しんどい。僕よりも下級生の選手を使うべきです」「青学の16・17番目の部員の方が強いので、僕を外して下さい」等と辞退を直訴[15][16]。結局青学大16人のメンバーに竹石の名前は無く、自身4年目の箱根駅伝はエントリー漏れという形式と成った[17]。
当初竹石は大学卒業の後競技を引退し、陸上部の無い生命保険会社に就職する予定だった。ところが、競技への意欲が再び高まり、就職先の内定を辞退し、実業団のある企業への入社を目指すことを検討。あえて留年し大学生として5年目の競技を行うとを決めた[18][19]。
2020年10月3日、TBS系生放送特番『オールスター感謝祭'20秋』の「緑山2100番地ミニマラソン」に「青学大・5年生ランナー」として、2年連続でゲスト出走。同大会の優勝者は、元サッカー選手でサンフレッチェ広島ユース所属だったタレント・澤井一希の圧勝で、竹石は再び2位に甘んじた。
2021年1月の第97回東京箱根間往復大学駅伝競走に、2年振り3回目ので往路5区・山登り区間にエントリー。往路暫定首位・創価大学と3分41秒差の暫定10位でたすきを受けた。ところが2年前と同様にスタート後から足取りが重くスピードが出ず、途中で4度も足が攣って走行をストップする異変が発生。レース後半に入ると往路9位・國學院大学、往路10位・拓殖大学に追い抜かれて、結果自身の区間順位は17位と大ブレーキと成ってしまい、又しても不本意な結末に終わった。青学大はよもやの往路12位と大きく後手に回り、往路優勝の創価大とは7分35秒と大きく差を広げられる事と成る[20][21]。翌日の復路で青学大は、2年振り6度目の復路優勝を果たすも、当回の箱根駅伝総合優勝の駒澤大学と5分12秒の差をつけられて総合4位に留まった[22]。
2021年3月の大学卒業後は、陸上競技界の第一線から離れて静岡朝日テレビに就職し、新たな一歩を踏み出す予定である[23]。
戦績
主な成績
年 | 大会 | 種目(区間) | 順位 | 記録 | 備考 |
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2015年12月 | 第66回全国高等学校駅伝競走大会 | 10Km(1区) | 32位 | 30分26秒 | チーム総合31位 |
2016年4月 | 第249回日本体育大学長距離競技会 | 1500m(14組) | 7位 | 3分54秒72 | 自己記録 |
2016年5月 | 第2回世田谷陸上記録会2016 | 5000m(15組) | 10位 | 14分05秒40 | 自己記録 |
2018年3月 | 第21回日本学生(立川シティ)ハーフマラソン選手権大会 | ハーフマラソン | 12位 | 1時間04分10秒 | 自己記録 |
2018年4月 | 第262回日本体育大学長距離競技会 | 10000m(11組) | 21位 | 29分22秒79 | 当時・自己記録 |
2018年5月 | 第97回関東学生陸上競技対校選手権大会 | ハーフマラソン(2部) | 5位 | 1時間05分10秒 | |
2019年5月 | 第98回関東学生陸上競技対校選手権大会 | ハーフマラソン(2部) | 8位 | 1時間05分56秒 | |
2020年10月 | 第6回国士舘大学大学競技会 | 10000m(3組) | 1位 | 28分50秒63 | 自己記録 |
大学駅伝成績
年度 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
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1年生 (2016年度) |
第28回 出場なし |
第48回 出場なし |
第93回 出場なし |
2年生 (2017年度) |
第29回 出場なし |
第49回 - 6区 区間4位タイ - 36分08秒 |
第94回 - 5区 区間5位 - 1時間12分49秒 |
3年生 (2018年度) |
第30回 - 6区 区間2位 - 30分08秒 |
第50回 出場なし |
第95回 - 5区 区間13位 - 1時間14分52秒 |
4年生 (2019年度) |
第31回 - 5区 区間6位 - 18分36秒 |
第51回 出場なし |
第96回 出場なし |
5年生 (2020年度) |
(開催中止) |
第52回 出場なし |
第97回 - 5区 区間17位 - 1時間15分59秒 |
自己記録
- 1500m・・・3分54秒72(2016年)
- 5000m・・・14分05秒40(2016年)
- 10000m・・・28分50秒63(2020年)
- ハーフマラソン・・・1時間04分10秒(2018年)
関連項目
- 原晋・・・青山学院大学陸上部監督
- 安藤悠哉・・・3学年先輩、2016年度主将
- 秋山雄飛・・・3学年先輩
- 一色恭志・・・3学年先輩
- 下田裕太・・・2学年先輩、2017年度副主将
- 田村和希・・・2学年先輩
- 中村祐紀・・・2学年先輩
- 森田歩希・・・1学年先輩、2018年度主将
- 小野田勇次・・・1学年先輩
- 梶谷瑠哉・・・1学年先輩
- 橋詰大慧・・・1学年先輩
- 林奎介・・・1学年先輩
- 鈴木塁人・・・同学年、2019年度主将
- 吉田祐也・・・同学年、2019年度副主将
- 中村友哉・・・同学年
- 神林勇太・・・1学年後輩、2020年度主将
- 岩見秀哉・・・1学年後輩
- 吉田圭太・・・1学年後輩
- 飯田貴之・・・2学年後輩、2021年度主将
- 岸本大紀・・・3学年後輩
- 佐藤一世・・・4学年後輩
脚注
- ^ 長距離ブロック 4年生
- ^ スポーツ報知 箱根駅伝選手名鑑 青山学院大学 竹石尚人
- ^ 高校駅伝・第66回男子大会記録
- ^ 第49回全日本大学区駅伝・区間成績(テレビ朝日)
- ^ 選手詳細情報 竹石尚人 - 箱根駅伝公式サイト
- ^ 青学大・竹石けいれんも冷静対処、冷や汗から逆襲へ日刊スポーツ・2018年1月3日記事
- ^ 箱根駅伝・第94回大会成績
- ^ 第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走・大会結果
- ^ 最強一転6位の青学大、平成例のない奇跡逆転V挑む日刊スポーツ・2019年1月2日記事
- ^ 青学大 往路6位 総合V5&3冠に暗雲も原監督「歴史に残る大逆転をしようぜ」スポニチ・2019年1月3日記事
- ^ 箱根駅伝・第95回大会成績
- ^ 第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走・大会結果
- ^ 秩父宮賜杯 第51回全日本大学駅伝対校選手権大会 出場選手一覧表
- ^ 箱根駅伝の行方を占う“山上り”と“山下り” 青学は今季も苦戦必至か?文春オンライン・2019年11月14日記事
- ^ 青学大・原晋監督 箱根駅伝は「やっぱり大作戦」で!デイリースポーツ・2019年12月11日記事
- ^ 箱根駅伝V奪回へ 青学大・原監督、恒例のテーマ発表“やっぱり大作戦”!?スポニチ・2019年12月11日記事
- ^ 青学原監督、箱根駅伝作戦名は「やっぱり大作戦」日刊スポーツ・2019年12月10日記事
- ^ “【箱根駅伝】青学・竹石尚人、5年生でもう一度 内定辞退し留年決断”. スポーツ報知 (2020年1月4日). 2020年1月4日閲覧。
- ^ “箱根駅伝王者の青学大が学内記録会で好タイム続出 原監督「コロナ禍に勝つ」”. スポーツ報知. 2020年6月5日閲覧。
- ^ https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/201901020000450.html 青学大5区竹石尚人、19年と同じ山登りでブレーキ日刊スポーツ・2020年1月2日記事
- ^ “留年で挑戦”の青学大・竹石に静岡朝日テレビの先輩アナが「頑張れ…」内定者にエールも期待に応えられず【箱根駅伝】東京中日スポーツ・2020年1月3日記事
- ^ 箱根駅伝・第97回大会成績
- ^ 青学大の「5年生」箱根ランナー・竹石尚人がTBS感謝祭の名物マラソンに参戦…来春は他系列の地方局に就職@niftyニュース芸能エンタメ・2020年10月3日記事
外部リンク
- 竹石尚人 (@naoto__takeishi) - X(旧Twitter)