警察署長

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警察署長(けいさつしょちょう)は、警察署の長である。

概説

日本において警察署長とは、都道府県が設置した警察署の責任者のことであり、都道府県警察本部長の指揮の下、管轄内の警察事務を一義的に扱い、また署の警察職員を監督・指導する職のことである。主に警視から任命され、大規模警察署においては警視正が登用される。警察署長は署長章を佩用し[1]、平時にあっては防犯や交通安全等、警察署の業務を統括し、犯罪発生時に際しては捜査本部を介して警察官を指揮する。

全国に設置される警察署の総数は約1300ヵ所、全国の警察官の総数は29万3459人であり、この中から警察署長に任命される警察官は全国で230人弱となっている[2]

警察署の所在地に住民登録することが義務づけられていて、署長官舎に住む[3]

副署長は広報を担当する[4]

職権

一地域での警察の権限を行使する警察署の最高責任者なので、所属長としての一般的な監督権限のほか、法令により各種の権限が与えられる。

警察署長表彰(警察署長賞・警察署長感謝状を含む)

警察署長表彰は都道府県警察が定める『表彰取扱規程』における所属長の表彰として規定され、犯罪の予防鎮圧または捜査、被疑者の逮捕、人命救助、水火災その他の災害または変事における警戒防護もしくは救護、交通指導取締りなどにおいて功績があった警察官や民間人を表彰し、または特に顕著な者については都道府県警察における上位の表彰に推薦する。

特に民間人の場合、表彰状ではなく感謝状が贈呈される[5]。また、厳密には警察署長表彰と警察署長賞、警察署長感謝状は区別されるが、おおむね署長表彰は署長賞と略称・通称する場合も多い。

一日警察署長

警察署では芸能人スポーツ選手などの有名人を「一日警察署長」として迎え、防犯や交通安全思想などの啓蒙にあたる啓発キャンペーンがある。ただし、一日署長は実際の署長の職務権限まで委任されるわけではなく、一日署長が実際の署長に代わって事件捜査の指揮を執るなどということはない。

脚注

  1. ^ 旭日章を月桂冠で囲んだ金色の円形バッジ 副署長は銀色
  2. ^ 【パブリネット】警察署長の役割
  3. ^ コロナ感染の判明前、警官が自粛要請守らず…署長官舎で「2次会」 讀賣新聞 2021年8月3日
  4. ^ 「開かれた新聞」委員・「開かれた新聞」委員会 座談会(その1) 情報出所、明示に努力・特集 「開かれた新聞」 毎日新聞 2009年6月10日
  5. ^ 協力は義務ではなく、あくまでも善意によりなされるものであるため

関連項目