ウクライナ国家親衛隊
ウクライナ国家警備隊（ウクライナこっかけいびたい、ウクライナ語: Національна гвардія України、Natsionalna hvardiya Ukrayiny[略称NGU]）は、ウクライナ内務省に属する国内軍組織。2014年2月のウクライナ騒乱後、3月13日に最高議会において国家警備隊法が成立し、ウクライナ国内軍を改編して創設された[1]。首都キーウ（キエフ）に司令部を置く。国民の生命と財産の保護、治安維持、対テロ、重要施設防護等を主な任務とし、ウクライナ軍と協力しての軍事作戦による武力侵略の撃退、領土防衛等も実施する[3]。
| ウクライナ国家警備隊 Національна гвардія України | |
|---|---|
 ウクライナ国家警備隊エンブレム | |
| 創設 | 2014年3月13日[1] |
| 国籍 |
 ウクライナ |
| 兵力 | 46,000人[2] |
| 上級部隊 | ウクライナ内務省 |
| モットー | "Честь. Мужність. Закон."(名誉、勇気、規律) |
| 主な戦歴 |
ウクライナ紛争 (2014年-) ドンバス戦争 2022年ロシアのウクライナ侵攻 |
| 指揮 | |
| 現司令官 | ユーリ・レビド中将 |
| 識別 | |
| 国家警備隊旗 |
 |
組織
西部作戦地域司令部
北部作戦地域司令部
中部作戦地域司令部
東部作戦地域司令部
南部作戦地域司令部
クリミア作戦地域司令部
ウクライナ国家警備隊は、西部、北部、中部、東部、南部およびクリミアの6個作戦地域司令部で構成される。なお、クリミア作戦地域司令部は書類上の編成となっている。
- 国家警備隊司令部（キーウ）
- 司令部直轄部隊
- 第4即応旅団（ホストーメリ）
- 第1歩兵大隊
- 第2歩兵大隊
- 戦車大隊
- 砲兵大隊
- 高射ミサイル大隊
- 第22独立旅団（キーウ）
- 第1大隊
- 第2大隊
- 第3大隊
- 第1国家重要施設防護連隊（ドニプロ）
- 第1射撃大隊
- 第2射撃大隊
- 第4射撃大隊
- 第2国家重要施設防護連隊（ショストカ）
- 第1歩兵大隊
- 第2歩兵大隊
- 第3歩兵大隊
- 砲兵大隊
- 高射ミサイル大隊
- 第4国家重要施設防護連隊（パウロフラード）
- 第1射撃大隊
- 第2射撃大隊
- 第3射撃大隊
- 第1国家重要施設防護大隊（スラブチッチ）
- 第2国家重要施設防護大隊（エネルホダール）
- 第3国家重要施設防護大隊（ネティシン）
- 第4国家重要施設防護大隊（ユズノウクラインスク）
- 第5国家重要施設防護大隊（バラシュ）
- 独立国家重要施設防護大隊（キーウ）
- 国家警備隊航空基地（オレクサンドリーヤ）
- 第1飛行隊 - Mi-8T/MT/MSB
- 第2飛行隊 - Mi-8T/MT/MSB、Mi-2MSB
- 第3飛行隊（ジュリャーヌィ空軍基地） - An-26、An-72V/P、An-74
- 無人機飛行隊 - フライアイ、RQ-11B、フューリー、KS-1
- スコーピオン特殊部隊分遣隊（キーウ）
- オメガ対テロ特殊部隊（ノヴィ・ペトリフツィ）
- 共同通信センター（ノヴィ・ペトリフツィ）
- 第4即応旅団（ホストーメリ）
- 司令部直轄部隊
- 西部作戦地域司令部（リヴィウ）
- 北部作戦地域司令部（キーウ）
- 中部作戦地域司令部（ドニプロ）
- 東部作戦地域司令部（ハルキウ）
- 第3特務旅団（ハルキウ）
- 第1特務大隊
- 第2特務大隊
- 第3特務大隊
- 戦車大隊
- 砲兵大隊
- 高射ミサイル大隊
- 第5独立旅団（ハルキウ）
- 第1パトロール大隊
- 第2パトロール大隊
- 第3パトロール大隊
- 第4パトロール大隊
- 第1射撃大隊
- 第2射撃大隊
- 第3射撃大隊
- 第12特務旅団（マリウポリ）
- 第1パトロール大隊
- アゾフ特殊作戦分遣隊
- 特別パトロール中隊
- 第15独立連隊（スラヴャンスク）
- パトロール大隊
- 射撃大隊
- 第2特務大隊ドンバス分遣隊
- 第11独立大隊（スームィ）
- アレス特殊部隊分遣隊（ハルキウ）
- 無人機群
- 予備役衛生中隊
- 訓練センター
- 第3特務旅団（ハルキウ）
- 南部作戦地域司令部（オデッサ）
- クリミア作戦地域司令部（シンフェロポリ）
装備
火砲・ロケット
| 名称 | 画像 | 製造国 | 種別 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| DRTG-73 |  ブルガリア
|
対戦車ロケット擲弾発射器 | ||
| PSRL-1 | 
|
 アメリカ合衆国
|
対戦車ロケット擲弾発射器 | |
| SPG-9 | 
|
 ソビエト連邦
|
無反動砲 | |
| 82mm迫撃砲KBA-48M | 
|
ウクライナ
|
迫撃砲 | |
| 120mm迫撃砲2S12 | .jpg)
|
ソビエト連邦
|
迫撃砲 | |
| D-30 122mm榴弾砲 | 
|
ソビエト連邦
|
榴弾砲 | |
| ZU-23-2 | 
|
ソビエト連邦
|
対空機関砲 |
ミサイル
| 名称 | 画像 | 製造国 | 種別 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 9K38 | 
|
ソビエト連邦
|
携帯式地対空ミサイル | |
| RK-2 ステューフナ-P | 
|
ウクライナ
|
対戦車ミサイル | |
| バリア | 
|
ウクライナ
|
対戦車ミサイル | |
| RK-3 コルサル | 
|
ウクライナ
|
対戦車ミサイル |
装甲車両
| 名称 | 画像 | 製造国 | 種別 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| T-64B/BV/B1V/B1M | .jpg)
|
ウクライナ
|
主力戦車 | |
| T-72B/M1 | 
|
ソビエト連邦
|
主力戦車 | |
| BTR-7 | 
|
ウクライナ
|
装甲兵員輸送車 | |
| BTR-3 | 
|
ウクライナ
|
装甲兵員輸送車 | |
| BTR-4 | 
|
ウクライナ
|
装甲兵員輸送車 | |
| BTR-80 | _(cropped).jpg)
|
ソビエト連邦
|
装甲兵員輸送車 | ドンバス戦争でロシア連邦軍より鹵獲[4]。 |
| KrAZ クーガー | 
|
 カナダ ウクライナ
|
装輪装甲車 | |
| KrAZ スパルタン | 
|
カナダ ウクライナ
|
装輪装甲車 | |
| KrAZ コブラ | 
|
カナダ ウクライナ
|
装輪装甲車 | |
| コザック2 | 
|
ウクライナ
|
装輪装甲車 | |
| ノヴァトール | 
|
ウクライナ
|
装輪装甲車 | |
| KrAZ シュレック・ワン | 
|
ウクライナ
|
MRAP | |
| ヴァルタ | 
|
ウクライナ
|
装輪装甲車 | |
| KrAZ-6322 NMRV-A | .jpg)
|
ウクライナ
|
装甲トラック |
歴代司令官
| 代 | 氏名 | 階級 | 在任期間 | 出身校 | 前職 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ステパン・ポトラック[5] | 中将 | 2014.04.15 - 2014.10.14 | ウクライナ国防大学校 | 国内軍司令官 |
| 2 | アレクサンドル・クリベンコ | 中将 | 2014.10.14 - 2015.02.06 | オムスク高等軍学校 | 国家親衛隊副司令官 |
| 3 | ミコラ・バーラン | 中将 | 2015.02.06 - 2015.12.30 | ウクライナ国家親衛隊士官学校 | 国家親衛隊副司令官 |
| 4 | ユーリ・アレロフ | 中将 | 2015.12.30 - 2019.05.07 | ウクライナ国防大学校 | 南部作戦地域司令部司令官 |
| 5 | ミコラ・バーラン | 中将 | 2019.05.07 - | ウクライナ国家親衛隊士官学校 | 国家親衛隊副司令官 |
脚注
出典
- ^ a b “Ukraine: National Guard Restored”. Library of Congress (2014年4月4日). 2020年6月15日閲覧。
- ^ Avakov announces large-scale "cleansing" among generals UNIAN (2016-08-17)
- ^ “Завдання”. НАЦІОНАЛЬНА ГВАРДІЯ УКРАЇНИ. 2022年1月2日閲覧。
- ^ На Донеччині бійці Нацгвардії захопили російський БТР-80
- ^ “Parliament appoints Poltorak as commander of National Guard of Ukraine”. インテルファクス通信 (2014年4月15日). 2022年1月2日閲覧。
関連項目
- ウクライナ国家警察 - ウクライナの一般警察。2015年に民警（ミリーツィヤ）より再編。
- ロシア国家親衛隊
- ベラルーシ国内軍
- 州兵
外部リンク
- ウクライナ国家親衛隊（公式サイト）