ひなび(陽旅)

東日本旅客鉄道が運行している観光列車

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ひなび(陽旅)(ひなび)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が保有する鉄道車両の愛称で、観光列車と呼ばれる車両の一種である。

HB-E300系「ひなび(陽旅)」
ひなび(陽旅)
(2023年10月14日 盛岡駅
基本情報
運用者 東日本旅客鉄道
種車 HB-E300系「リゾートあすなろ」
製造年 2010年
改造所 秋田総合車両センター
改造年 2023年
運用開始 2023年12月23日
投入先 盛岡車両センター
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,067mm
最高速度 100km/h
編成定員 59名
車両定員 HB-E301形:34名
HB-E302形:25名
車両重量 HB-E301形:39.7t
HB-E302形:39.5t
機関 DMF15HZB-G形直噴式直列6気筒ディーゼルエンジン
機関出力 331 kW (450 PS)
主電動機 かご形三相誘導電動機 MT78
主電動機出力 95 kW ×2
歯車比 14:99 (7.07)
制御方式 IGBT素子コンバータ+VVVFインバータ制御
制御装置 日立製作所製
CI20形 主変換装置
制動装置 回生発電ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
保安装置 ATS-Ps
EBTE装置 防護無線
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概要

北東北の新たな観光列車として、2023年12月23日に「ひなび釜石」で運行を開始した。

コンセプトは「北東北の自然・地域とのつながり」。列車名の「ひなび(陽旅)」は、『岩手・青森の自然を車窓から感じ「ぬくもりのあるゆったりとした旅」をしてほしいという想いから』 。なお、運行開始にあたってHB-E300系では初となるグリーン車が登場した。そのため、乗車には乗車区間の運賃のほか、指定席料金840円または、グリーン料金が必要となる。

以下、本項では「ひなび」と略す。

使用車両・編成

ひなび(陽旅)
← 盛岡・釜石
花巻 →
1 2
G 指・WC
車両:HB-E300系
  • 全車両禁煙
  • 列車方向は「ひなび釜石」の例
凡例
G=グリーン車指定席
指=普通車指定席
WC=車椅子対応トイレ

盛岡車両センター所属のHB-E300系気動車片運転台車2両編成を使用する。

車体色は、かつて盛岡地区で運用されていたキハ58系気動車の車体色である「盛岡色」の白地に赤帯を入れた塗色を基調に、北東北の自然人と人の結びを表現した模様をあしらっている。

元々は2010年から2023年まで「リゾートあすなろ」で運用されていた八戸運輸区所属のAH1編成で、同年8月20日の「リゾートあすなろ」運行終了ののち、「ひなび」で運用するにあたって大幅な内外装の仕様変更を伴うため、秋田総合車両センターにて改造工事を実施した。以下に「あすなろ」からの改造内容を記述する。

主な改造内容

HB-E302-3→HB-E302-703

HB-E301-3

  • シートモケット張り替え。
  • 車両前位側の展望スペース腰掛けを撤去。
  • 展望スペースの床面を張り替え。

運用

2023年12月23日24日盛岡駅 - 釜石駅間で運転された団体臨時列車「ひなび釜石デビュー号」が初の営業運転となった[1][2]。2024年3月現在、土休日を中心に青森県岩手県秋田県の各線で運用されている。以下に「ひなび」によって運転される列車を記述する。

ひなび釜石
東北本線釜石線、盛岡駅 - 釜石駅間を結ぶ。2023年12月23日のツアー列車「ひなび釜石デビュー号」にて運行を開始した[1]。指定席料金のみで乗車できる一般販売は同月31日分の列車から運行されている。また、同年6月11日に運行を終了した「SL銀河」の後継を兼ねる[3]
ひなび奥羽
大館市の「大館アメッコ市」にあわせて秋田駅 - 大館駅間で運行された[4][5]
ひなびなまはげ号
男鹿市真山神社で行われる「なまはげ柴灯まつり」にあわせて、2024年2月10日11日に秋田駅 - 男鹿駅で運行された[6][5]

沿革

2022年(令和4年)

2023年(令和5年)

  • 8月20日 - 同日に運行された団体臨時列車をもって「あすなろ」の運行が終了[8]
  • 9月27日 - 同日付で八戸運輸区から盛岡車両センターへ転属[9][10]
  • 10月14日 - 「盛岡駅まつり」に伴い、盛岡駅7番線で展示・車内公開[11]
  • 12月9日 - 釜石駅2番線にて展示会を開催[12][13]
  • 12月23日 - 盛岡駅 - 釜石駅間で団体臨時列車「ひなび釜石デビュー号」が運転。「ひなび」としては初の営業運転。
  • 12月30日 - 盛岡駅 - 釜石駅間でひなび釜石が運転を開始。

2024年(令和6年)

  • 2月10日 - 11日 - 秋田駅 - 大館駅間でひなび奥羽が、秋田駅 - 男鹿駅間でひなびなまはげ号がそれぞれ運行。

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b 「ひなび釜石デビュー号満喫ツアー」を発売します”. JR東日本 盛岡支社. 2023年10月25日閲覧。
  2. ^ 岩手でJR新観光列車「ひなび」デビュー、青森でも来年運行…ソファで景色楽しめる展望室も”. 読売新聞オンライン. 2023年12月23日閲覧。
  3. ^ SLなき釜石線に新観光列車「ひなび」  おもてなしに期待」『47NEWS』(共同通信社)2024年3月8日。オリジナルの2024年3月8日時点におけるアーカイブ。2024年3月24日閲覧。
  4. ^ 快速 ひなび奥羽号 運転(2024年2月10日)”. 鉄道コム (2023年10月30日). 2024年3月21日閲覧。
  5. ^ a b 東北 旅する列車:JR東日本”. www.jreast.co.jp. 2024年3月21日閲覧。
  6. ^ 快速 ひなびなまはげ号 運転(2024年2月10日)”. 鉄道コム (2023年10月30日). 2024年3月21日閲覧。
  7. ^ 北東北に新しい観光列車「ひなび」がデビューします”. JR東日本盛岡支社. 2022年11月22日閲覧。
  8. ^ リゾートあすなろ最終運行について”. JR東日本盛岡支社. 2023年6月1日閲覧。
  9. ^ JR電車編成表2023冬
  10. ^ https://railf.jp/news/2023/09/09/065000.html
  11. ^ 盛岡駅 ひなび展示イベント”. 鉄道コム. 2023年9月27日閲覧。
  12. ^ 日本製鉄釜石シーウェイブスと JR 東日本盛岡支社は 連携して「釜石」を元気に盛り上げます!”. JR東日本盛岡支社. 2023年10月25日閲覧。
  13. ^ 釜石駅 ひなび 展示会”. 鉄道コム. 2023年10月25日閲覧。

外部リンク