ミッシング ID』(原題: Abduction)は、ジョン・シングルトン監督による2011年アメリカ合衆国アクションサスペンス映画である。出演はテイラー・ロートナーリリー・コリンズシガニー・ウィーバーマリア・ベロジェイソン・アイザックスミカエル・ニクヴィストアルフレッド・モリーナである。ライオンズゲート配給で2011年9月23日に公開された[4]

ミッシング ID
Abduction
監督 ジョン・シングルトン
脚本 ショーン・クリステンセン
製作 ダグ・デイヴィソン
エレン・ゴールドスミス=ヴァイン
リー・ストルマン
ロイ・リー
ダン・ロートナー
製作総指揮 ジェレミー・ベル
アンソニー・カタガス
ガブリエル・メイソン
出演者 テイラー・ロートナー
リリー・コリンズ
アルフレッド・モリーナ
ジェイソン・アイザックス
マリア・ベロ
シガニー・ウィーバー
音楽 エド・シェアマー
撮影 ピーター・メンジース・ジュニア
編集 ブルース・キャノン
製作会社 ヴァーティゴ・エンターテインメント
クイック・シックス・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート
日本の旗 ギャガ
公開 アメリカ合衆国の旗 2011年9月23日
日本の旗 2012年6月1日
上映時間 106分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $35,000,000[2]
興行収入 $82,087,155[3]
テンプレートを表示

あらすじ

編集

不良高校生、ネイサン(テイラー)は、同じ内容の夢に悩まされていた。ある日、学校で出された宿題のために、カレン(リリー)とパソコンをいじっていた彼は、誘拐されたまま消息を絶った子どもたちの情報サイトに載せられた1枚の写真が幼いころの自分であることに気づく。

それを機に彼の周囲の人々は、次々と消され始める。ネイサンとカレンは、カウンセラーのベネット医師(シガニー)に逃亡を助けられつつ、衝撃の事実を聞かされる。

キャスト

編集

※括弧内は日本語吹替

高校生。
ネイサンの幼馴染。
CIAのボス。
ネイサンの父。
ネイサンの母。
ネイサンの通っている精神科の分析医。
CIAと犯罪組織を率いている男。
ネイサンの実父。
ネイサンの実母。
  • サンドラ・バーンズ - アントニーク・スミス
  • ギリー - デンゼル・ウィテカー(菊本平
ネイサンの友人。一般市民だができる限りの助力をネイサンにして実際に助かったことがあるなど頼もしい能力を持っている。
  • ジェイク - ウィル・ペルツ(松本忍
ネイサンの友人。
  • カルバリ霊園の管理人 - クリストファー・マホニー(松本忍)

製作

編集

企画

編集

2010年2月にライオンズゲートショーン・クリステンセン英語版の脚本を買い取り、テイラー・ロートナーが参加した[5]。スタジオは脚本の入札競争に勝ち、100万ドルで買った[6]。ゴッサム・グループとヴァーティゴ・エンターテインメントが、ジェレミー・ベルのアイディアに基づいて脚本を開発した[7]

ライオンズゲートは、サミット・エンターテイメントの『トワイライト』の最終2作があるロートナーのスケジュールを考慮し、撮影開始を7月に詰めた。3月にジェフリー・ナクマノフは脚本作業のために雇われ、ジョン・シングルトンが監督契約を交わした[5]。ダグ・デイヴィソン、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、リー・ストルマン、ロイ・リーが製作、ジェレミー・ベル、ガブリエル・メイソンが製作総指揮を務める[7]。また、ロートナーの父のダン・ロートナーも製作に参加している[8]

撮影

編集

3500万ドルの製作費をかけ[2]、2010年7月12日にペンシルベニア州ピッツバーグ主要撮影が始まった[9]。2008年から2009年にかけての『ブラッディ・バレンタイン3D』、『Warrior』、『スリーデイズ』の撮影後、ライオンズゲートはペンシルバニア州の税額控除プログラムによる税的利点のために戻った[10]。6月にカーネギーメロン大学エキストラが公募され、『トワイライト』ファンのティーンエイジャーを含む900人が集まった[11]

映画のシーンの多くはマウントレバノンやフォワード・タウンシップで撮られた[9]。また、ピッツバーグ郊外北部のハンプトン・タウンシップのハンプトン高校でも撮影され、実際の学生、チアリーダー、マーチングバンドが映画で登場した。製作は2010年9月まで続いた[12]

サウンドトラック

編集
『Abduction OST』
多数のアーティストサウンドトラック
リリース
レーベル エピック
テンプレートを表示
  1. Train – "To Be Loved"
  2. レニー・クラヴィッツ – "Come On Get It"
  3. Raphael Saadiq – "Heart Attack"
  4. Oh Land – "Twist"
  5. Hot Bodies in Motion – "Under My Skin"
  6. Black Stone Cherry – "Blame It on the Boom Boom"
  7. Blaqk Audio – "The Witness"
  8. コブラ・スターシップ – "#1 Nite"
  9. Alexis Jordan – "Good Girl"
  10. Matthew Koma – "Novocaine Lips"
  11. Superstar Shyra – "DJ Love Song"
  12. Donora – "The Chorus"
  13. Andrew Allen – "Loving You Tonight"
  14. Edward Shearmur – "Abduction Suite"

評価

編集

批評家の反応

編集

本作は批評家には酷評された。Rotten Tomatoesの集計によると、95件のレビューで支持率は4%、平均点は10点満点で3.2点である[13]。主流の批評家のレビューから加重平均値を出すMetacriticでは20件のレビューで、100点満点中25点となった[14]。主演のテイラーは最低男優賞に選ばれた。

興行収入

編集

北アメリカでは約2800万ドル、世界全体では約8200万ドルを売り上げた[15]

ホームメディア

編集

北米では2012年1月17日にDVDBlu-rayが発売された[16]

参考文献

編集
  1. ^ ABDUCTION (12A)”. British Board of Film Classification (2011年8月23日). 2011年8月23日閲覧。
  2. ^ a b Kaufman, Amy (2011年9月22日). “Movie Projector: Brad Pitt vs. 'Lion King,' 'Dolphin Tale' for No.1”. Los Angeles Times. 2011年9月22日閲覧。
  3. ^ Abduction (2011)”. Box Office Mojo. Internet Movie Database. 2012年2月21日閲覧。
  4. ^ Abduction”. ComingSoon.net. 2010年10月17日閲覧。
  5. ^ a b Fernandez, Jay A. (2010年8月26日). “Writer Jeffrey Nachmanoff re-planning ‘Abduction’”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2010年4月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100430192023/http://riskybusiness.hollywoodreporter.com/2010/04/26/jeffrey-nachmanoff-abduction-exclusive-taylor-lautner-lionsgate/ 2010年7月15日閲覧。 
  6. ^ Ward, Kate (2010年2月26日). “What $1 Million Buys in Hollywood”. Entertainment Weekly. http://www.ew.com/ew/article/0,,20346839,00.html 2010年7月16日閲覧。 
  7. ^ a b McNary, Dave (2010年3月25日). “Singleton to direct Lionsgate's 'Abduction'”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1118016909.html?categoryid=13&cs=1 2010年7月16日閲覧。 
  8. ^ Serba, John (2009年12月21日). “Another action-movie role for 'Twilight Saga: New Moon' star Taylor Lautner, who forms production company with his father”. The Grand Rapids Press. http://www.mlive.com/entertainment/grand-rapids/index.ssf/2009/12/another_action-movie_role_for.html 2010年7月16日閲覧。 
  9. ^ a b Buckley, Chris (2010年7月13日). “Teen heartthrob Taylor Lautner filming 'Abduction' in the valley”. Valley Independent. オリジナルの2010年7月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100721001228/http://www.pittsburghlive.com/x/valleyindependent/s_690195.html 2010年7月13日閲覧。 
  10. ^ Vancheri, Barbara (2010年3月31日). “'Twilight' star Lautner will come to Pittsburgh for 'Abduction'”. Pittsburgh Post-Gazette. http://www.post-gazette.com/pg/10090/1046802-51.stm 2010年7月16日閲覧。 
  11. ^ “Film Fans Make Their Move For 'Twilight' Star's New Pittsburgh Flick”. WTAE-TV. (2010年6月30日). http://www.thepittsburghchannel.com/high-school-playbook/24085735/detail.html 2010年7月13日閲覧。 
  12. ^ Fera, Jessica (2010年7月13日). “Taylor Lautner Surprises Fans At Hampton High School”. WPXI. 2010年7月13日閲覧。[リンク切れ]
  13. ^ Abduction (2011)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2011年9月26日閲覧。
  14. ^ Abduction Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2012年2月21日閲覧。
  15. ^ Abduction (2011)”. Box Office Mojo. Internet Movie Database. 2011年11月28日閲覧。
  16. ^ http://videoeta.com/movie.html?via=form&id=128638

外部リンク

編集