ヨナオケイシ
ヨナオ ケイシ(与猶 啓至(よなお けいじ)、男性、1969年7月20日 - )は、主にコンピュータゲームの音楽を手がける日本の作曲家。福岡県出身。代表作に『あすか120%』シリーズ、『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』他。
来歴
編集デビュー作は1989年に発売されたMSX用ゲーム『ハイディフォス』。その後は主にフィルインカフェが開発を手がけたX68000やPCエンジン用のゲームに楽曲を提供し、知名度を高めた。FM音源が主流だった時代に、いち早くMIDI音源対応の楽曲を提供していた。
またゲーム音楽とは別に、ソロワークとしてオリジナルコンセプトCDアルバム『サイバーフォニック』シリーズをリリース。2008年現在、シリーズ4作目となる『サイバーフォニック3』を製作中。REIKAとのユニット「MOTLEY」でも数々のオリジナル作品を発表している。昨年2008年にはせんたろ、梅本竜らと共に「Spin→Out」を結成。現在はKORG DS-10を使ってのイベントに多数出演。
2009年12月には、light(株式会社Greenwood)より発売された「Dies irae 〜Acta est Fabula〜」で『萌えゲーアワード2010』BGM部門金賞受賞。以来、light関連作品の制作に携わることも多くなっている。
同業の梶原正裕などと親交が深い。
作風
編集ヨナオは4Gamer.netとのインタビューの中で、「自分の好きな音楽を全て詰め込んで、矛盾なく融合させたらどうなるのかという実験をする中で、様々なジャンルに触れつつも、作りやすさを追求していった」結果として現在のような様式が出来上がったと述べている[1]。
たとえば、ベースラインの強調はアース・ウィンド・アンド・ファイアーから影響を受けており、チョッパーの多用は『ボスコニアン』をはじめとする当時のゲーム音楽から影響を受けており、ヨナオはそのゲーム音楽を知った際「極端な話、ベースとリズムがしっかりしていれば後はいい加減でも大丈夫だと感じた」と振り返っている[1]。ヨナオは1990年代からゲーム音楽にクラブ・ミュージックの要素を取り入れており、導入の理由について4Gamer.netとのインタビューの中で「スピード感やノリの良さも重要だが、それを活かしてリフレインを強化する技術が、自分の細かく入り組んだ音の土台に使えると思った」と述べている[1]。
ヨナオは「最初のころは音色ではなく音符にこだわっていたが、最近は音符にこだわる必要もなくなり、逆に音色を意識した方が意欲が上がると感じている」と、作曲に対する姿勢の変化についても述べている[1]。
作品
編集コンピュータゲーム
編集- あすか120%
- あすか120%スペシャル
- あすか120%リミテッド
- あすか120%ファイナル
- あすか120%リターン
- あすか120%マキシマ
- 火焔聖母
- この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
- 下級生2
- Dies irae -Also sprach Zarathustra-
- Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-
- Dies irae ~Acta est Fabula~
- Dies irae ~Amantes amentes~
- Dies irae ~Interview with Kaziklu Bey~
- Vermilion
- 神咒神威神楽
- ブルーブラスター
- リフレインブルー
- ワーズ・ワース
- テラ ファンタスティカ
- ルイン 〜神の遺産〜
- メタルサイト
- 格闘覇王伝説アルガノス
- After...
- White Angel
- BLUELIGHT MAGIC
- PARADISE LOST
- ニューラルギア
- マッドストーカー
- スタートレーダー68
- PIT A PIT
- 雀豪
- 麻雀幻想曲
- ハイディフォス
- LENAM
- 星霜鋼機ストラニア
- インスタントブレイン
- 封印
- Zero Infinity -Devil of Maxwell-
- 相州戦神館學園 八命陣
- 相州戦神館學園 万仙陣
- IZUMO4
- アリス・ギア・アイギス(高難易度ミッション『Op.コルチカム』BGM)
- Fit Boxing 2 -リズム&エクササイズ-(1曲提供)
テレビアニメ
編集- Dies irae
- この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(高見龍と共同)[2]
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d hally (2011年9月29日). “謎多きベテラン作曲家“与猶啓至”氏。魅惑の80年代風シンセサウンド全開の「星霜鋼機ストラニア」でBGMを担当した氏に音楽の魅力と背景を聞く”. 4Gamer.net. 2017年8月26日閲覧。
- ^ “TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』2019年4月放送開始決定! PCゲームとアニメのコラボPVも発表!”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年9月20日) 2018年9月20日閲覧。
外部リンク
編集- ヨナオケイシ 公式サイト
- ヨナオケイシ (@yonao) - X(旧Twitter)