大岸駅

北海道虻田郡豊浦町にある北海道旅客鉄道の駅

大岸駅(おおきしえき)は、北海道虻田郡豊浦町字大岸にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。電報略号キシ[2]事務管理コードは▲130301[3]駅番号H43。当駅から東室蘭方面は本社直轄となる。

大岸駅
駅舎(2017年9月)
おおきし
Ōkishi
H44 礼文 (4.1 km)
(8.4 km) 豊浦 H42
地図
所在地 北海道虻田郡豊浦町字大岸
北緯42度35分8.94秒 東経140度38分18.69秒 / 北緯42.5858167度 東経140.6385250度 / 42.5858167; 140.6385250座標: 北緯42度35分8.94秒 東経140度38分18.69秒 / 北緯42.5858167度 東経140.6385250度 / 42.5858167; 140.6385250
駅番号 H43
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 27.7 km(長万部起点)
電報略号 キシ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
20人/日
-2014年-
開業年月日 1928年昭和3年)9月10日[1]
備考 無人駅
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歴史

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1976年の大岸駅と周囲約1km×1.5km範囲。右が東室蘭方面。右上豊泉駅方面へ向かう単線の旧線跡が残っている。単式と島式の複合ホーム2面3線、駅舎横東室蘭側の貨物ホームへ引込み線を有している。
この駅が開設された当初は単式ホーム1面2線であったが、その後長らく相対式ホーム2面2線であった。
また駅舎が南側(海岸側)に印された記述(昭和7年度線路一覧略図 札幌鉄道局発行)があるが、過渡的に置かれた時期があったのかそれとも単なる誤記なのかは不明。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1928年(昭和3年)9月10日鉄道省長輪線静狩駅 - 伊達紋別駅間開通に伴い小鉾岸駅(おふけしえき)として開業[1][4]。一般駅[1]
  • 1931年(昭和6年)4月1日:長輪線を室蘭本線に編入、それに伴い同線の駅となる。
  • 1935年(昭和10年)4月1日:大岸駅(おおきしえき)に改称[1][4]
  • 1980年(昭和55年)5月15日:貨物・荷物扱い廃止[1]。無人[5]簡易委託)化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]
  • 時期不詳:簡易委託廃止、完全無人化。遅くとも1993年(平成5年)時点ではすでに無人駅であった[2]

駅名の由来

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所在地名より。

由来は諸説あり特定されていないが、アイヌ語の「オ」(op、銛・槍・鉾)に関係する名であるとされる[6][7]。当初は「小鉾岸」(おふけし、おふきし)の字が当てられ現在も小鉾岸川の名称に残っている[6]

駅名も開業当初は「小鉾岸」の名であったが、のちに字名が「大岸」に改称され、1935年(昭和10年)に駅名が改称された[4]。改称理由について、鉄道省札幌鉄道局が編纂した『駅名の起源』(1939年版)では、「呼称一般人に甚だ困難なるを以て、付近海岸一帯が大なる岸を有するを以て」改称されたとしている[8]

駅構造

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単式島式(片側使用)の2面2線を有する地上駅。互いのホームはホーム中央の構内踏切で連絡している。島式ホームの踏切階段付近にパラソル型の上屋を有する[9]。かつては単式・島式複合型の2面3線を有しており(1983年時点ではこの配線[10])、現配線は駅舎側の中線(旧2番線)を撤去した形となる。また2番線(下りホーム・駅舎側)に岩見沢方から分岐した側線を1本有していた[11]

長万部駅管理の無人駅となっている。駅舎は線路の北側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し、開業当初の駅舎は改築されている。駅舎内にトイレを有する。

のりば

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駅舎側より記載。

番線 路線 方向 行先
2 室蘭本線 下り 東室蘭室蘭方面
1 上り 長万部方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1981年(昭和56年) (23.0) [12] 1日乗降客数は46人
1992年(平成04年) (55.0) [2] 1日乗降客数は110人
2015年(平成27年) 「10名以上」 [JR北 1]
2018年(平成30年) 「10名以下」 [JR北 2]
2019年(令和元年) 「10名以下」 [JR北 3]
2020年(令和02年) 「10名以下」 [JR北 4]
2021年(令和03年) 「10名以下」 [JR北 5]
2022年(令和04年) 「10名以下」 [JR北 6]

1日の平均乗降人員は以下の通りである[13]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 18
2012 24
2013 18
2014 20


駅周辺

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海岸に近く、その海岸には海水浴場やキャンプ場などがある。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
礼文駅 (H44) - 大岸駅 (H43) - *豊泉駅 - 豊浦駅 (H42)
*打消線は廃駅

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、849頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、82頁。ISBN 4-09-395401-1 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、67頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ “札鉄 室蘭、千歳、胆振の3線区 営業近代化スタート”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月18日) 
  6. ^ a b 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. pp. 412-413. ISBN 978-4-88323-114-0 
  7. ^ アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  8. ^ 札幌鉄道局 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、37頁。NDLJP:1029473 
  9. ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)141ページより。
  10. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)74ページより。
  11. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)82-83ページより。
  12. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)74ページより。
  13. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月20日閲覧

JR北海道

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  1. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。
  2. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  3. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  4. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2021年9月30日). 2022年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道. 2022年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月9日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2023年). 2023年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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