江の島大橋

神奈川県藤沢市の江の島と本土とを結ぶ橋

江の島大橋(えのしまおおはし)は神奈川県藤沢市江の島と本土とを結ぶで、厳密には西側の歴史的な「江の島弁天橋」(人道橋)と東側の「江の島大橋」(車道自転車も可)に分かれているが、一般には両橋を含めて江の島大橋、江ノ島大橋と呼ぶ。

江の島大橋(向って右側)と江の島弁天橋(左側)
神奈川県道305号標識

歴史

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葛飾北斎富嶽三十六景』より相州江の島
 
江の島大橋(向って右側)と江の島弁天橋(左)を間近かに見る
  • 1216年(建保4年)ごろ、陸地から江の島干潮時に歩いて渡れるようになったとの記録があり、干潮時には歩いて渡り、満潮時には渡し舟か人足が背負って渡った時代が長く続いた。[1]
  • 1801年(享和元年)、寺社奉行からの通達で舟8文、負越膝下16文、負越股下24文、負越股上32文などとされたが、この通達は守られなかった。
  • 1891年(明治24年)、村営(当時は川口村)初めての短い桟橋が架けられた。往復3銭。
  • 1921年(大正10年)、それまで桟橋は度々嵐に流されたが、県営の橋が完成した。往復2銭。
  • 1932年(昭和7年)、湘南遊歩道路から県営桟橋を結ぶ新橋が完成した。
  • 1936年(昭和11年)、県営桟橋から東浦を結ぶコンクリート歩道が完成した。
  • 1940年(昭和15年)、県営桟橋復路橋234メートルが完成した。
  • 1949年(昭和24年)、橋桁が木製、橋脚がコンクリート製の橋に改築し、一般公募により「江の島弁天橋」と命名した。
  • 1958年(昭和33年)、江の島弁天橋を橋桁部分も鉄筋コンクリート製(全長389m、幅4m)に改修し、の現在の江の島弁天橋となる。
  • 1962年(昭和37年)、江の島の湘南港セーリング会場に選ばれた1964年東京オリンピックを前に自動車専用の「江の島大橋」(橋部分は408m)が架けられて、陸地部分が207mで、神奈川県道305号江の島線は全長786メートル。
  • 2019年(令和元年)8月3日、2020年東京オリンピック予定を前に、江の島大橋の江の島方面向けが二車線に改修された[2][3]
  • 2024年(令和6年)7月13日、騒音対策として、28年ぶりに夜間における車両通行規制を行う予定[4][5]

参照項目

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脚注

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  1. ^ 江の島弁天橋(江の島マニアック)
  2. ^ 渋滞解消へ 「江の島大橋」拡幅完了 8月から3車線に(神奈川新聞、2019年)
  3. ^ 「江の島大橋」橋の幅広げ、2車線から3車線に”. 読売新聞 (2019年8月4日). 2024年7月13日閲覧。
  4. ^ なお、住民など、通行規制時間帯に江の島に出入りする必要性がある場合は通行許可証を発行する。
  5. ^ 日本放送協会 (2024年7月12日). “神奈川 江の島のゲート28年ぶりに夜間閉鎖へ 騒音で苦情増”. NHKニュース. 2024年7月13日閲覧。

外部リンク

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座標: 北緯35度18分13秒 東経139度28分55秒 / 北緯35.30361度 東経139.48194度 / 35.30361; 139.48194