滇紅(てんこう)は紅茶の種類であり、中国茶である。
その重厚な色からハイ・ティーに使用されることが多く、滇紅はほかの中国紅茶と比べてもゴールデン・チップが多い。
また、ライチや龍眼などを加えた場合でも風味を損なうことがない。滇紅の安い茶葉は暗褐色で非常に苦い。
近代には雲南省からプーアル茶とともに王朝に租税として献納された。
「滇」は貴州省や雲南省を含む一帯の古称であり、古来は「黔滇」と称したためである。
20世紀になってから紅茶の生産を開始したため、他の雲南産紅茶との区別は非常に難しい現状がある。