無限恐怖症(むげんきょうふしょう)とは無限永遠を感じた時に恐怖や不安を覚える恐怖症の一種。アペイロフォビア(英:apeirophobia)とも呼ばれる。(この名前はト・アペイロン<意:無限なもの>に由来する)[1]

概要

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無限恐怖症は、主に死後、永遠に死の中にいることや、来世について考えたり、知ったりすることで発症することが多い。また、無限恐怖症はそうではない人に説明するのが難しい。そのため、心理学や精神医学といった専門分野でも、恐怖症の1つとしてまだ認知されておらず、世界中で広く用いられている精神障害の分類基準『精神障害の診断と統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)』(アメリカ精神医学会)にも記載されていない。[1][2]

死恐怖症と結び付けられることも多い。[1]

症状

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永遠性への強迫神経症的固執、自己制御と集中力の欠如、疲労、食欲不振などが主な症状。

輪廻転生、魂の不死を信じているがために自分が永遠に存在し続けなければいけないこと、つまり、どうあがいても決して消えることができず無限の時間が経っても終わりなく存在し続けることに非常に強い恐怖を感じ、もうすべてがどうでも良くなってしまう人もいる。輪廻転生を信じていなくても、「時間」は決して終わらず自分が永遠に死の中にいるということに恐怖を抱く場合もある。いずれにしても自分が本当の意味で消えることができず、永遠に続いてしまうことに対して他の物事とは比較にならないほどの異常な恐怖を感じる。感覚としては自分の心が耐えきれずに壊れてしまうほどの恐怖である。

ただし、いつも恐怖を感じているわけではなく、ふとしたときに思い出し、急に圧倒的な恐怖感に襲われる。しばらくしたらおさまる。

治療

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難しいとされるが、自ら死にあまり心配をいだかないことが有効。[1]

脚注

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関連項目

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外部リンク

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