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「加熱殺菌」誤リンク修正。論文要旨では「安全に」「予防する」「減らす」とは言っていない。リノール酸は短鎖ではない。無出典記述除去。TIME誌記事誤読訂正、言っていないこと除去(推奨していない。使い方を説明しているだけ)。「純粋」は曖昧な語
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[[File:Butterschmalz-2.jpg|thumb|210px|液状のバターオイル]]
[[File:Butterschmalz-3.jpg|thumb|210px|ペースト状のバターオイル]]
'''ギー'''(英語:[[w:Ghee|Ghee]])は、[[インド]]を中心とした[[南アジア]]で古くから作られ、食用に用いる[[乳製品|バターオイル]]の一種。[[乳脂肪]]製品。ギーは牛乳や水牛の乳や[[バター#種類|無塩バター]]などを煮詰め、[[水分]]や[[蛋白質]]を取り除き、純粋ないて作られる。主成分は[[乳脂肪]]となっていである<ref>[http://www.meg-snow.com/fun/academy/butter/world/ 「ミルクアカデミー・バター研究室(世界のバターいろいろ)」] 雪印メグミルク株式会社 2013年10月19日閲覧</ref>。
 
== 作り方 ==
{{出典の明記|date=2019-8|section=1}}
[[ウシ]]や[[スイギュウ]]、[[ヤギ]]の[[乳]]を[[沸騰]]させて[[殺菌#加熱高温処理|加熱殺菌]]し、[[凝固]]したものを[[撹拌]]してバター状にする。これをゆっくり加熱して溶かし、溶けた脂肪分が黄金色になり、[[沈殿]]した[[固体|固形分]]が褐色になったら[[ろ過]]して容器に移し、冷ます。加熱ろ過の過程で水分、[[糖|糖分]]、蛋白質などが除かれるため、バターよりも[[腐敗]]しにくくなり、平均気温の高い地域([[熱帯]]・[[乾燥帯]])において長期間、[[常温]]で保存することが可能になる<ref name=materiamedica>{{Citation|和書| author = 森井 啓二 | date =2008-07-27 | title = ホメオパシー マテリアメディカ大全1(Abel-Agar) | publisher = エンタプライズ |page=293| isbn=978-4-87291-188-6}}</ref>。香り付けに[[スパイス]]が加えられることもある。
 
伝統的な[[アーユルヴェーダ]]のギーの[[レシピ]]は、[[生乳]]を沸騰させて、それを110[[°F]](43[[°C]])で約12時間煮詰め、水分と不純物をほぼ完全に取り除いた後、それを常温一晩寝かせて生産する。
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=== 健康とギー ===
*ギーは[[ラット]]の[[LDLコレステロール]]を上昇させることなく血中脂質を安全に増加させることが示されている<ref>{{cite journal|author=Hari Sharma, Xiaoying Zhang, Chandradhar Dwivedi|year=2010|title=[http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3215354/ The effect of ghee (clarified butter) on serum lipid levels and microsomal lipid peroxidation]|journal=Ayu|volume=31|issue=2|accessdate=2018-7-5}}</ref>。単純に総コレステロール値を下げるだけではなく、それは[[善玉コレステロール]] (HDL) を上げ、悪玉コレステロール (LDL) を下げることが示されている。
*ダイエット効果
<!-- *インドの一地方の成人男性住民の食生活調査例では、1日にギーを[[大さじ]]2杯を消費する人は平均的に年齢は若くかつ知識水準が高く、また対照群と比べて心臓病のリスクが23%低いことが示された<ref>{{cite journal|author=Gupta R, Prakash H.|year=1997|title=Association of dietary ghee intake with coronary heart disease and risk factor prevalence in rural males|url=http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9212571|journal=Journal of The Indian Medical Association|volume=95|issue=3|pages=67-9, 83}}</ref>。←ギーに何かの効果があるとは言っていない。-->
*:[[共役リノール酸]]は、食品にはほとんど含まれない[[短鎖脂肪酸]]である。共役リノール酸は脂肪燃焼効果や、[[酵素]]の働きも活性化する効果があり、脂肪が燃えやすい体になると示されている。ギーには中鎖脂肪酸が多く含まれており、コレステロールがつきにくくなったり、中性脂肪がつきにくくなったり、エネルギー代謝を活発にしたりなど、ダイエット効果が期待されている。
*抗酸化作用
*:ギーに豊富に含まれる[[ビタミンA]]や[[ビタミンE]]は、抗酸化作用としての機能が証明されている。
*腸内環境の改善
*:短鎖脂肪酸には腸内環境を改善する効果がある。[[悪玉菌]]の増殖を防ぎ、[[大腸]]のぜん動運動を促進させ、便通を促す効果も期待されている。またギーの成分である[[オレイン酸]]が、[[腸]]を刺激して排便を促す効果がある。これは、[[オレイン酸]]が[[小腸]]などで消化吸収されにくいという特徴があるためである。またオリーブオイルによって、便が適度に油分を含むので、便の滑りが良くなることも[[便秘]]解消につながる{{要出典|date=2019年11月}}。ただし体質によっては、オリーブオイルの摂取によって[[下痢]]を起こす場合もある。
*ギーは[[LDLコレステロール]]を上昇させることなく血中脂質を安全に増加させることが示されている<ref>{{cite journal|author=Hari Sharma, Xiaoying Zhang, Chandradhar Dwivedi|year=2010|title=[http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3215354/ The effect of ghee (clarified butter) on serum lipid levels and microsomal lipid peroxidation]|journal=Ayu|volume=31|issue=2|accessdate=2018-7-5}}</ref>。単純に総コレステロール値を下げるだけではなく、それは[[善玉コレステロール]] (HDL) を上げ、悪玉コレステロール (LDL) を下げることが示されている。
*ギーは[[炎症]]を軽減し、[[心臓病]]を予防することが研究で示されている<ref>{{cite journal|author=Gupta R, Prakash H.|year=1997|title=[http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9212571 Association of dietary ghee intake with coronary heart disease and risk factor prevalence in rural males.]|journal=Journal of The Indian Medical Association|volume=95|issue=3|pages=67-9, 83}}</ref>。この研究では、1日に[[大さじ]]2杯を消費した男性が、心臓病のリスクを23%低下させることが示された。
 
== ギーの評判 ==
 
* ギーは2015年に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の雑誌[[タイム (雑誌)|TIME誌]]で「続・最も健康的な食品50」に選出されている<ref>{{cite web|author=Alexandra Sifferlin|url=http://time.com/4121973/the-50-new-healthiest-foods-of-all-time-with-recipes/|accessdate=2018-07-05|title= 50 (New) Healthiest Foods of All Time—With Recipes|date= 2015-11-23|work=TIME Health|publisher=[[タイム (雑誌)|Time]] }}</ref>。消化しやすいと感じる者もおり、[[ビタミン]]豊富さ、不純物のなさなどから、バターの代替品として調理への使用を推奨されえるとしている。
 
== 宗教 ==
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== 関連項目 ==
* [[ダヒ]] - 南アジアのヨーグルト
* [[ラッシー]] - インドのヨーグルト[[飲料]]。バターからギーを作る際、副産品として得られる。