網代島(あじろじま)は、大分県津久見市大字網代字福良の津久見湾内、四浦半島沖にある無人島である。

網代島
所在地 日本の旗 日本大分県津久見市
所在海域 豊後水道
座標 北緯33度04分14秒 東経131度55分11秒 / 北緯33.07056度 東経131.91972度 / 33.07056; 131.91972座標: 北緯33度04分14秒 東経131度55分11秒 / 北緯33.07056度 東経131.91972度 / 33.07056; 131.91972
面積 0.2 km²
海岸線長 0.45 km
最高標高 30 m
網代島の位置(大分県内)
網代島
     
プロジェクト 地形
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地理

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面積200m2、周囲約400-500mの小島で、約70m離れた対岸の四浦半島と干潮時に砂州で繋がる陸繋島である[1][2]

頂上には弁天を祀るがあり、砂州の近くに鳥居が建てられている。島にはウバメガシシイが繁茂する雑木林が形成されている[2]

地質

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網代島は、海洋プランクトンが海底に堆積して形成されたチャートから成る。このチャートは太平洋の中央部で形成されたもので、その後、海洋プレートの動きに伴い現在地まで移動したものと考えられている。網代島のように、太平洋中央部で形成されたチャートが、樹木や表土に覆われず露出している地層は希少であるとされる[3][4][5]

2011年5月4日、鹿児島大学東北大学等の研究グループが、2007年からの調査で網代島の地層から2億4千万年前の宇宙塵を回収したことが、米国の科学雑誌『ジオロジー英語版』電子版で発表された。宇宙塵はチャートの堆積の過程で地層に含まれたものと考えられている。この宇宙塵は、それ以前にオーストラリアで発見された1億8千年前の宇宙塵を上回り、最も古い宇宙塵とされる[1][3][6][7]

また、2013年9月日には、熊本大学九州大学海洋研究開発機構の研究グループが、網代島と同じ地層がつながる津久見市江ノ浦のチャートに含まれるオスミウムの濃度を分析した結果、約2億1500万年前に地球に衝突した隕石の痕跡が発見され、この隕石の規模は最大で直径約8km、重さ約5千億tに及ぶと推定されるとの研究結果が、イギリスのネイチャー系オンライン科学誌『ネイチャー コミュニケーションズ』で発表された。これは、大きさが推定された隕石の中では、恐竜絶滅K-Pg境界)の原因になったとされるメキシコユカタン半島チクシュルーブ・クレーターの隕石に次ぐ規模である。この隕石の衝突点は、カナダケベック州マニクアガン・クレーターの可能性があるとされる[4][8]

脚注

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  1. ^ a b ジオサイトを訪ねて (5)津久見・網代島 読売新聞、2012年5月5日
  2. ^ a b 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 44 大分県』角川書店、1980年1月、p.82
  3. ^ a b 2億4千万年前の宇宙塵回収 津久見網代島 大分合同新聞、2011年5月7日
  4. ^ a b 宇宙ロマン 津久見に隕石の痕跡 大分合同新聞、2013年9月17日
  5. ^ 【津久見新聞】夢たっぷり網代島の黒い岩 - ウェイバックマシン(2013年12月3日アーカイブ分) oitatv.com(大分合同新聞)、2007年7月4日
  6. ^ 「最古の宇宙塵」、日本の研究チームが発見 WIRED.jp、2011年5月16日
  7. ^ Tiny Iron Spheres Are Oldest Fossilized Space Dust Wired Science、2011年5月12日
  8. ^ 2億1500万年前の衝突は直径が最大で8km弱の超巨大隕石だった - 九大など マイナビニュース、2013年9月18日

関連項目

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外部リンク

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